2026-05-30

Diavola / Gabrielle Cavassa

 

Gabrielle Cavassa(ガブリエル・カヴァッサ)はアメリカのジャズ・ヴォーカリスト。ジョシュア・レッドマンSaxの2023年のアルバムでヴォーカル参加していた人です。2026年今作はブルーノートからのメジャーデビュー作。メンバーはジョシュアの他、ジェフ・パーカーG、ラリー・グレナディアB、ブライアン・ブレイドDs、ポール・コーニッシュPという豪華布陣です。

“2021年のサラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・ヴォーカル・コンペティションの優勝者”としての実力をもつ彼女。世代的にもいろいろなジャンルの音楽を聴いたはずで、その中でジャズシンガーの不完全で即興なところが人間的で惹かれたとのこと。でも今回はジャズの枠も外して“自然”であることを大切にして取り組んだアルバムと言います。

2.Raindrops Keep Falling On My Head を聴けば彼女の意図がわかります。力がすぅーっと抜けて音に身を委ねる気分になります。スタンダード曲の3.Prisoner of Love もいい感じ。うしろで静かに鳴るジェフのギターも素敵です。タイトル曲8.Diavola を聴く頃にはすっかり彼女の深みに溶け込んでいるはず。バックの演奏もさすがの雰囲気です。リラックスしているうちに彼女の歌声に浸り、最後まで聴いてしまうアルバムです。

2026-05-16

AirPods Max 2とリビングオーディオ

 

それにしても高額なヘッドフォン、AirPods Max 2を購入しました。新モデル発売の勢いでつい...。いや、前から欲しかったんです。

AirPods Max 2(89,800円税込)

僕の音楽リスニング環境は、リビング。以前にも書きましたが、家族が話をしたり食事したりする場所です。愛用のSTAXは開放型で聴いている音楽が周囲にマル聞こえ。個性派のULTRASONEは長時間聴いているとオジ耳にはちょっと疲れる。密閉型で、聴き疲れのしない、しかも空間オーディオをちゃんと聴けるヘッドフォンが欲しかった。

AirPods Proも持っているんだからそれ使えばいいじゃんと自分を納得させていたのですが、イヤフォンはやはりイヤフォンの音なんです。そんでもって妻がMaxを長い間使っていて「いいよ〜これ」とずっとお薦めされてきました。いつか新モデルが出たら考えるかと...、出ちゃった、ので。

新モデルったって、内蔵しているチップはやっとProに追いついた従来型。カラバリも変わりなし、形状も重さも変化なし。音質も妻のを聴いていたので、よーく聴けばあぁ確かに、くらいの進化レベル。もうちょっとなんとかならなかったのか。せめてハイレゾ24bit/96kHzに対応とかして欲しかった。

使ってみて、あーやっぱりよく出来てるなと。iPhoneでApple Music内を曲探し。Max自慢のノイキャンが効いて没頭できます。思いついてMacでYouTubeを観ると、音はMacのほうに自動で切り替わる。お届け物がピンポ〜ンと来ても外部音取り込み(適応型)で対応。リングを押して音楽を止めればそのまま家族とちょっとした会話。再びiPhoneリスニングに戻る。なんてことが、すべて自然にシームレス。つけっぱなしヘッドフォンと言われるくらい、ずっとつけている人も多いらしい。

音質は、可もなく不可もなく良いです。そりゃSTAXの解像度やULTRASONEの迫力にはかないっこないです。もちろんスピーカーとは別物です。いわゆる“オーディオ”とは違う、“コンピュータ内蔵リスニングデバイス”ってことなのでしょう。ちなみにUSB-C有線でも聴けて、音質も少し良くなります。でも接続機器の組み合わせやケーブルの工夫で、自分好みの音に試行錯誤したいという欲求は満たされません。

リビングで、高音質で、没頭できる音量で周囲に気兼ねなく、音楽と戯れていられる快適さは手に入りました。で、ここぞという時間に、これぞという音源を、QobuzやCDで、スピーカーを鳴らしてやるのです。

2026-05-02

Around The World With U / Ulysses Owens Jr.

 

Ulysses Owens Jr.(ユリシーズ・オーエンス・ジュニア)はアメリカのドラマー。若手精鋭たち“ジェネレーションY”との共演シリーズ、2026年新作となります。今回は日本から寺久保エレナAs、治田七海Tb、中村恭士Bと3人が参加しています。ほかにアンソニー・ハーヴェイTp、タイラー・ブロックPというセクステット構成。

これぞジャズという音源をガッツリ聴くのはやっぱり気持ちよいもんです。ロックコンサートでスタンディングで楽しむのも良いのですが、ジャズクラブでゆったり座って、美味しい食事とお酒でお腹を満たしながら、スリリングな展開に食事の手が止まったままになったり、心温まるバラードにうっとりしたりする時間は、なんとも大人な愉しみで好きでした。

スリリングといえば、2.Bebop & Confirmation をお聴きあれ。ソニー・クラーク・トリオでお馴染み、これぞビバップ。次から次へと波のようにフレーズを高速でユニゾンで。ソロもノリノリです。うっとりといえば、7.The Light that Grew Amongst Us 。寺久保さんのアルトに浸ります。ラストの11.I'm Not So Sure ではジャズファンでなくとも体が揺れてしまうはず。ライヴ感覚溢れるこのアルバム、全般でユリシーズの巧みなドラムスに耳が奪われる1時間弱です。