Massive Attack(マッシヴ・アタック)の1995年2ndアルバム。本作も一音一音へのこだわりが感じられる作品であり、彼らのアルバムの中ではどこか暖かみのある曲調でやはりよく聴きました。アナログシンセな音とぶっといベースがマッチしているのも好みの理由。
これらの曲をマッド・プロフェッサーというエンジニアが徹底的に破壊し、全く違う質感で再構築した「No Protection」(アルバムアート最高!)という作品がまた大好きで、もともとダブな作品をダブ漬けにする過激な作品に仕上げています。マッシヴの曲はこうしたリミックスが多数出ているのも楽しみのひとつでした。
いつも魅力的なヴォーカルを参加させる彼らですが、1.Protection のトレイシー・ソーン(エヴリシング・バット・ザ・ガールのVo.)も曲に合った雰囲気のある彼女の歌で、ダブなイントロから世界に引き込まれます。インストの4.Weather Storm の叙情的なピアノとメロディが彼ららしい。5.Spying Glass のダブ曲ではレゲエ・シンガーのホレス・アンディの癖のある歌が病みつきになります。10.Light My Fire (Live) はドアーズの名曲をどっぷりレゲエ・ライヴにして聴かせてくれます。