2024-05-17

Beyond This Place / Kenny Barron

アメリカのジャズピアニスト、Kenny Barron(ケニー・バロン)も今年2024年80歳を迎えてなお、新作をリリースしているスゴいレジェンド。バークリー音楽大学から名誉博士号を授与されているんですね。現在もジュリアード音楽院で教壇に立っているとのことで、若手育成にも影響を与えている現役バリバリです。

昔、よく聴いていました”にも書いたとおり、僕はケニーの演奏が好きなんです。緩急自在で、出るところは出て、バックにまわるときはエレガントに振る舞う。独特のアウトフレーズにもニンマリしてしまいます。今回はおなじみの北川潔さんBに加え、若手敏腕のイマニュエル・ウィルキンスSax、ジョナサン・ブレイクDr、スティーブ・ネルソンVibを迎えた編成で仕上げています。

好きな曲1.The Nearness of You で始まるあたりが僕の新定番アルバムになる予感。繊細なイマニュエルのサックスがとてもいい雰囲気です。2.Scratch ではVib.を加えまさに緩急自在なバンドアンサンブルが聴けます。5.Tragic Magic 後半のジョナサンの嵐を呼ぶドラムプレイは聴きものです。モンクの9.We See でのサックスとのデュオでも余裕のあるケニーらしいプレイが聴けて楽しい曲です。

2024-05-14

音楽は脳の報酬である

 

NHKBSの番組で「ヒトはなぜ歌うのか」を観ました。研究している人がいるんですね。アフリカの熱帯雨林に暮らす狩猟採集民のバカ族は“10〜20万年前の遺伝的特徴を色濃く残している”ということで起源を探る対象としたようです。(参照:特集記事

打楽器のリズムや拍手とともに、狩りの成功を祈る歌が自然発生的に始まります。特徴は、

(1)全員が違うメロディーを歌っている
(2)それぞれのメロディーを重ねてみると「完全4度」の音の重なりが完成する

複雑なリズムとポリフォニー。ある人が違うメロディーに移るとすかさず他の人がそのメロディーを補う、といったジャズにも似た即興性を持っているのです。登場する博士いわく、

ビートが繰り返されると脳の「予測機能」が働き出し、次にどんなビートが来るか「予測」し始めます。予測することの快感に加え、裏切られることの快感もあります。予測の複雑さを脳が喜んで大きな報酬を感じると言います。

これ、音楽を聴くときの要素として、そうかもしれない!と思わせるものでした。そうか、僕は音楽を聴くことで脳の報酬を得ていたのかと。

『ヒトはなぜ歌うのか?』の答えは『集団の絆』のため、私たちは人とつながるために音楽を手にしたといっていいのではないでしょうか

音楽を聴くことで、人とつながっていることを感じるというのもライヴに行ったりすると頷けるところです。集団で生存していくために必要不可欠なものだったのかもしれません。

番組ではほかにも「女性たちが水浴びや洗濯の時に川面を叩いて複雑なリズムを生み出す『ウォータードラム』」も面白い音で印象的。認知症患者の脳の機能活性化にも効果の可能性があることも。再放送があったらぜひ観てみることをオススメします。 

2024-05-10

Three of a Kind: Made Up Melodies / Michael Valeanu, Jon Boutellier & Clovis Nicolas

Michael Valeanu(マイケル・ヴァレアヌ)はフランス人ジャズギタリスト、Jon Boutellier(ジョン・ブテリエ)もフランス人サックス奏者、Clovis Nicolas(クロヴィス・ニコラス)もフランス人ベーシスト。ニューヨークで活躍する3人による今年2024年トリオ作品です。

前回のデュオに続いてドラムスのいない、今回はギター&サックス&ベースのトリオです。ギターが伴奏としてもピアノのような役割で、低音はベースが担っています。リズミカルなオルガンのようにも聴こえます。ここでも3人が楽しく会話をしているような密な演奏を心地よく聴かせてくれて、幸せな気分になります。

優しくおしゃれな雰囲気で始まる1.Theodore Walter からなんていいハーモニーなんだろうって思います。お気に入りは6.Bohemian Dreams のメロディです。耳から離れずいつのまにか鼻歌してしまいます。静かなドラマとかで使われそうな音楽。8.Made Up Melody も独特のハーモニーで耳で追いながら聴いています。ジャズの気持ち良いところを抽出したような、素敵な曲ばかりですっかり和んでしまうアルバムです。ジャケットの3人の表情もいいです。

2024-05-07

いい音紹介〜ボブ・マーリー

 

グッとくる「いい音」の音源は、聴いていて気持ち良いだけでなく、スピーカーなどオーディオが自分にとっていい音で鳴ってくれているかどうかを確認する、いわゆるオーディオチェックにもなります。そしてもっといい音で鳴らしたいとも思ったりします。

今回紹介するのは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの1973年メジャー1stの「Catch A Fire」の“ORIGINAL JAMAICAN VERSIONS”です。このJamaican Versionであることが大事です。ずっと聴いてきたいろいろ楽器やエフェクトが加えられた英国ヴァージョンではなく、まさにオリジナルレコーディングの音源が随分前に発表されたのです。僕はCDで聴いていますが、サブスクにもあったので↓に。いつもより大きめの音で再生してみてください。

あまりにも生々しい録音に驚いたものです。もともといい音なので、どんなスピーカーでもそれなりに力強く鳴ってくれると思いますが、問題は気持ちよく鳴ってくれるかどうかです。

特にこのぶっ太いベース。直球でお腹に響きます。膨らみすぎてほかの楽器や声がちゃんと浮かび上がってこないのも困ります。ボブの声はいい具合にエコーが効いています。分離のいいサウンドやバンド全体のグルーヴが目の前に存在していれば、からだが自然と動くと思います。

ディスク2では英国ヴァージョンも聴けるので比べても面白い音源となっています。残念ながらこのアルバムのベーシスト、アストン・バレットは今年2024年2月に亡くなってしまいました。そして5月17日にはボブ・マーリーの映画も公開されるそうです。

2024-05-03

Every Now And Then / Cory Weeds meets Champian Fulton

 

Cory Weeds(コリー・ウィーズ)はカナダのジャズサックス奏者。ジャズクラブのオーナーであったり、レーベルも所有してリリースしていたというベテランです。Champian Fulton(チャンピアン・フルトン)はアメリカのジャズシンガー&ピアニスト。ニューヨークで活躍しています。2024年本作は昨年のスタジオライヴ録音とのこと。

サックスとピアノのデュオということで、ドラムスやベースはいません。サックスは和音演奏しないのでピアノソロのときはほとんど独奏になります。デュオといえばビル・エヴァンスとジム・ホールの「Undercurrent」が有名で僕も好きな作品です。静かな中にも楽器そのものの音色をじっくり味わうことができて、二人が会話しているようで、密度が濃い演奏に惹き込まれます。

このアルバムではさらにチャンピアンのヴォーカルも楽しむことができて、これがとてもいい感じで、3.Too Marvelous For Words や4.Linger In My Arms a Little Longer Baby ではニューヨークのジャズクラブで一杯やりながら、なんて雰囲気を味わってみてはと。7.That's Not Your Donut はサックスのスイング感も味わえる素敵な曲です。リズム楽器がなくてもデュオでこれだけスイングできるってやっぱりジャズミュージシャンはすごいです。

2024-04-30

スピーカースタンドにスパイク付けた

 

ずぅーっとサボっておりました。スピーカースタンドのスパイクを付けるのを。買ったときから付属品であったのに、いつかやればいいやとナント2年も放っておきました。

スパイク付けなくても充分いい音だし、内向き角度とか動かしやすいし、もしかして付けないほうが低音の量感があって迫力あるんじゃないかと、自分を納得させておりました。

付属のスパイク付けたところ

さて聴いてみたら、やっぱり低域の量感減っちゃったよと思いました。ところが数分聴いているうちに、井上陽介さんのベースがはっきり見えるようではないか。低域がすっきりしただけでなく、ほかの楽器の音も前に出てきた気がする。よく聴くと低域の沈み込みも感じるようになりました。

スパイクの分、スピーカーの高さが増して、視聴位置での耳の高さに合うようになったのもよかったのかもしれません。面倒がらずになんでもやってみるもんですね。

2024-04-26

ONE STEP BEYOND / 井上陽介Trio

 

井上陽介さんは日本のジャズベーシスト。六本木のジャズクラブでは渡辺香津美さんG(復活祈願!)、則竹裕之さんDrとのトリオで数回ご出演いただきました。100席満員の観客は、飲食を忘れて没頭せざるを得ないほどの凄まじい演奏で毎度痺れさせていただきました。僕はリハからずっと拝聴することができて幸せな時間の思い出となっています。

2024年本作はオーディオ誌STEREO(202402号)に掲載されていて知りました。井上陽介さんのインタビューもあります。南青山から渋谷に移転されたジャズクラブ“BODY&SOUL”での昨年のライヴ録音とのことで、国立音大の生徒であった武本和大さんP、濱田省吾さんDrの若手とのトリオ3作目。24bit/48Hzでの録音も素晴らしく、会場の熱気とともに高音質で聴くことができます。陽介さんのベース音をしっかり鳴らすことができるかお試しください。

STEREO(202402号)P.28〜

香津美さんとのトリオ同様凄まじい演奏を聴けるのがタイトル曲4.ONE STEP BEYOND 。眼の前で陽介さんのベースをあっけにとられて聴いていた自分を思い出しました。3.COLORFUL WIND の武本さんの美しいピアノも聴きどころです。ビートルズナンバー2.DAY TRIPPER 、5.BLACKBIRD のように幅広い音楽好きもウェルカムで楽しめるのが日本のジャズクラブスタイルだと思っています。

2024-04-23

ラジオ生活

 

ラジオをタイムフリー/聴き逃しで聴くのはすっかり習慣になりました。座ってパソコンしているときはスマホからAirPlayで飛ばしてスピーカーから、動いているときはAirPodsを耳にして“適応型ノイズコントロール”にして家族の会話も耳に入るようにしています。外出時もラジオがしっかり聴けるのはバッファのせいでしょうか。地下鉄でもノイキャンにしてシームレスに聴けます。

大友良英さんの「ジャズ・トゥナイト」やピーター・バラカンさんの「Barakan Beat」「ウィークエンドサンシャイン」は1時間40分〜2時間ある番組なので、途中までしか聴かないかなと思っていたのですが、テキトーにずっと聴いていられます。どころか「へぇーそうなんだ」がけっこうあって、曲リストから拡がるサブスク探検は楽しい。

毎週番組制作するのはほんとに大変だし根気のいる仕事だと思いますが、リスナーとしてはラジオのこのリラックス感がいいんです。耳だけ拝借しているのがいいんでしょう。番組に時間制限もあるので、この番組が終わったら次のことしよう、とか切り替えできます。ラジオ、がんばってほしいメディアです。

もうひとつ好きなのはNHK-FMの「音の風景」という5分番組。フィールドレコーディングなんですがイマジネーション拡がります。目を閉じてぼーっと5分休憩。

2024-04-19

Big George / One For All

 

大好きなSMOKE SESSIONS RECORDSからの紹介です。2024年本作はNYのジャズクラブSmallsで結成されたというスーパーグループのアルバムです。メンバーは、エリック・アレキサンダーTS、ジム・ロトンディTP、スティーヴ・デイヴィスTB、デイヴィッド・ヘイゼルタインP、ジョン・ウェバーB、ジョー・ファンスワースDrに伝説のジョージ・コールマンTSをスペシャルゲストとするいずれも大変な経歴をお持ちのオジサマ方。

まさに百戦錬磨の余裕の演奏が繰り広げられます。スタジオライヴとはいえ、ワイワイ会話を楽しんでいるかのような演奏光景が目に浮かびます。3管〜4管ですからハーモニーも厚くてゴージャス。ソロまわしも一筋縄ではいかないフレージングでおおーっと声をあげること多し。そしてSMOKEはやっぱり音がいい!今回も24bit/96kHzで生々しく聴かせてくれます。

オススメはやはり大御所ジョージ・コールマン参加の3曲。4.Oscar Winner 、5.My Foolish Heart 、6.This I Dig of You をお聴きいただきたく。ジョージを中心とした衛星たちとの共演とでも言いましょうか。89歳ですけど、サックス音にはあのマイルスとの共演が蘇ります。ちょっと世の中暗くて、流行り歌にも鬱っとした曲が多いように思いますが、そんなときはこうしたベテランのポジティブで包容力のある演奏を聴くのもいいのではないでしょうか。

2024-04-16

サウンドデザイナーの清川さん

 

サウンドデザイナーの“清川進也”さんという方がいます。一瞬「私?」と思ってしまう一字違い、どころか0.5文字違い!?。3月末に放送されたNHKの「音恵〜オンケイ〜」という番組で知りました。マイクとレコーダーを持って町中華とボクシングジムに潜入。音をハンティングし、映像とともに編集するという僕にとってはとても興味深い内容。

町中華の厨房での「美味しそうな音」の捕獲では、食材を切る音、叩く音、中華鍋で調理する音をゲット。リズミカルで特徴的な音。プロボクサーのパンチ音、息のリズム、フットワーク音などどれも生々しい緊張感のある音。それらを嬉しそうにマイクに収める清川さんの表情がなんとも楽しそうで、フィールドレコーディング好きとしては大いにニコニコしてしまいました。名前が似ているだけでなく趣味も似ているかもなんて。

ふだん意識することのない、どうってことのない音でも、ちょっと意識して捉えると「ああ、いい音だな」って感じることがあります。風がそよぐようなほぼ無音という背景に、鳥のきれいなさえずりがひとつの線を描くといった対比があったり、遠くに聞こえる雑踏や地鳴りに躍動感を感じたり。僕がたまにやっている「ちょっとフィールドレコーディング」では、サンプリングのような単品の音ではなくて、周囲の音を含めてひとつの風景を成しているような映像のような感覚を楽しんでいます。

2024-04-12

Back Burner / Martin Budde

 

Martin Budde(マーティン・ブッデ)はアメリカのジャズギタリスト。シアトルを拠点に10年間くらいプロとして活動しています。レッスンでギターを教えたり、メリディアン・オデッセイというジャズグループの一員としてサイドマンとしても活躍するなど、実は多くのこうしたミュージシャンがジャズシーンを支えているんだなと思いました。

ジャケ写を見るとギブソンES-335をかかえているようで、その他の写真をみてもたぶんセミアコを使うことが多いようです。335といえばB.B.キングやラリー・カールトンの音が有名ですが、いい具合に歪ませてやるとギタリストにはたまらん音がします。2024年本作でもそんなギターのいい音がたっぷりと聴けるアルバムになっています。

ジャズしている曲もカッコいいのですが、今回はより聴きやすいポップスやロックを感じさせる曲をオススメしたいと思います。4.Eye to the Sky はメロディアスで口ずさめるような歌です。続く5.My Old Man もゆったりとした優しい曲。7.Consensus はノリのよいロックでちょっと楽しくなる。ギターのいい音をむずかしいこと抜きに、しかも高音質で楽しめるアルバムです。

2024-04-09

古都奈良

 

古都奈良を夫婦ふたりで旅行しました。

訪日外国人が多かった「春日大社」
修二会で有名な「二月堂」の手水
静かな「薬師寺」の塔のてっぺんの飾りの鳴る音

もうすぐ春、を感じる散歩になりました。

録音機材レコーダーはKORG MR-2 内蔵マイクにて収録
セッティングはMic Sens HIGH それ以外は全部Off
ファイル形式はWAV 24bit 192kHz ※SoundCloudにてダウンロード可

2024-04-05

Messengers in Jazz with Peter Bernstein at Termansens

 

Peter Bernstein(ピーター・バーンスタイン)はアメリカのジャズギタリスト。ジム・ホールに学び、数多くの有名ミュージシャンとの共演歴があります。2024年本作はデンマークのJazz&Bluesクラブ“Termansens”で行われたもののようで、アットホームで広くない会場の雰囲気を伝えてくれる僕の好きなライヴ録音です。

ピーターが使っているのは“ザイドラーのアーチトップ・ギター”というフルアコでとても味わいのある良い音がします。一聴オーソドックスなプレイスタイルながら音選びにハッとするフレーズがあり聴いていて楽しい。よくホーンライクなギターとかいいますが、弾いてみると隣り合う一音一音を違う弦で、しかもフルピッキングで弾いているわけで、そりゃもう難しいんです。

1.Simple as That からその“良い音”を存分に楽しめます。しかも軽々と弾いているように聴こえます。きっと実際に観たらのけぞってしまうと思います。3.Blood Moon Wolf Blues のブルースなんてこの音にぴったりの曲です。あぁ浸っていたい。5.This I Dig of You でのバンドメンバーの軽快なスイングからは聴衆のウキウキした気分が伝わってくるようです。「これぞジャズギターが聴きたい」と思ったらこのアルバムがオススメです。

2024-04-02

むぅ、CD機のトレイが閉まらない

 

先週耳の病気のことを話しましたが、今回は機器の病気=故障です。といっても軽度なもので、CDプレーヤーのトレイが閉まらない、というものでした。開くときは問題ないのですが、閉まらない(ことがある)んです。CDを聴くことには支障がなかったので放っておきました。さすがに閉まらない頻度が高くなってきて、なんか気持ち悪い。ちょっとかわいそう。

ソニー SCD-XA5400ES 15年以上の付き合い

WEBで修理を申し込み、自宅まで来てもらう出張修理扱いになりました。現象を確認して、目の前で手際よくフタを開けて部品のネジを外す。やっぱりCD開閉のためのゴムベルトの輪がひと回り大きくなっていました。さらに劣化するとトレイが開かなくなるそうです。そうなったら大変だ。交換して元に戻して完了。出張代技術料込みで2万円ちょっとでした。

ソニーはこうした単品のCDプレーヤー(しかもSACDが聴けるもの)をこの製品以降作っていません。代替品を探すとしても他社製品ですし、今のこうしたモデルはどれも高価。そこで愛着のある本機を今後も使い続けたいと思い立ち、修理に至りました。

気のせいだと思いますが、音がしっかりした気がします。気のせいです。でも気持ちがいいもんです。いまだにCDをかけることが多い僕としては仲良くしていきたいと思っています。


2024-03-29

The Sky Will Still Be There Tomorrow / Charles Lloyd Quartet

 

Charles Lloyd(チャールス・ロイド)は御年86歳になるアメリカのサックス&フルート奏者。数多くのジャズレジェンドたちとの共演歴もあり、自身も「Forest Flower」(1968)など名盤を残しています。僕は2021年のアルバム「Tone Poem - Charles Lloyd & The Marvels」が好きで同年よく聴いていました。2024年の本作も聴いてみたら期待に違わぬアルバムなのでピックアップしました。

メンバーのジェイソン・モランP、ラリー・グレナディアB、ブライアン・ブレイドDrという名うてのミュージシャンたちを相手に、LPにして2枚組という作品を発表するというパワフルなレジェンド。最近サックス作品のレビューが続いていますが、これまた全く違うテイストで同じ楽器とは思えない印象に驚いています。

ロイド本人作曲の4.The Water Is Rising のような優しくて哀しみを感じさせるトーンが特徴です。続く5.Late Bloom ではフルートのハーモニーが幽玄さを表して旋律もちょっと日本的なところに親近感があります。バックメンバーとの演奏対比も楽しいところです。タイトル曲8.The Sky Will Still Be There Tomorrow でも吟遊詩人ロイドの味わい深いサックス音を堪能できます。熟練したかなり大人なアルバムですが、これを聴きながら花見なんぞゆったりしていいと思います。

2024-03-26

うぅ、右耳が聴こえづらい

 

からだの故障が頻度を増す年頃です。ある朝、右耳が詰まった感じがして「ああ始まっちゃったかな」としばらく放っておきました。音楽を聴くのが好きな身としてはこれが続くと辛いということで2週間くらい前に近所の耳鼻科に行きました。

例の無音室に入ってヘッドセットしてスイッチを押すテストをずいぶんと念入りにやってもらいました。診断は突発的な軽度の難聴です。診断当日かなりめまいがしたのでちょっとマズいなと思っていましたが、急な高血圧が影響したとのこと。有名なメニエール病は、これらの症状を反復するということで「可能性がある」程度の診断となりました。

実は40代くらいから数年おきにこの難聴症状は繰り返していて、もう4回目くらいです。なにが辛いって好きな音楽リスニングが気持ちよく味わえないこと。僕の場合は、主に低域が聴こえづらくなり詰まってしまうのです。もうひとつ辛いのは、イソソルビドというなんとも不味い薬を一日3回2週間飲み続けなければならないこと。初めて飲んだときにはあまりの不味さに毎回咳き込んでいました。

薬を飲み続けていれば自然と治る病気ですが、原因は不明です。喫煙せず暴飲暴食もせずストレスもない、となると老化かと勝手に思っています。音楽は健康でないと聴く気がしないということも実感しました。音楽リスニングのためにも健康維持は大切ですね。

2024-03-22

Eagle's Point / Chris Potter

 

Chris Potter(クリス・ポッター)はアメリカのサックス奏者。パット・メセニーとの「The Unity Sessions」などで共演し映像も観ていたので、こうして音を聴くと彼が演奏している姿が目に浮かびます。メセニーとの共演で言えばマイケル・ブレッカーが筆頭ですが、その巨匠に全く劣ることのない大変な存在感を2024年本作でも聴かせてくれます。

まずは日本版ボーナストラックである9.All the Things You Are を聴いてください。無伴奏サックスソロです。サックスという楽器の音はこんなにも表情豊かです。低音のブォって音から高音の繊細な音まで余すことなく体の中心に向かってきます。そして彼のフレーズ。コード感をなんとか追いかけながら聴いていてもそのオリジナリティに圧倒されます。よそ見できません。BGMになんかなりません。他曲でこんな凄い演奏と一緒にプレイするなんてエラいことです。

だから伴奏も物凄いメンバーです。ブラッド・メルドーP、ジョン・パティトゥッチB、ブライアン・ブレイドDrです。これだけのメンバーで演奏しているのにクリスの音の存在感たるや全曲凄いです。リーダー作なんで当たり前かもですが。バスクラリネットを聴くことができる3.Indigo Ildikó やソプラノサックスのバラード5.Aria for Anna も聴きものです。全体としてはかなり大人なサウンドですが、聴き込まざるをえないアルバムになっています。

2024-03-19

「おげんさんのサブスク堂」を観て

 

先日NHK「おげんさんのサブスク堂」(星野源さんと音楽マニアでも有名な松重豊さんがレギュラー)の再放送を観ました。サブスクやレコード、CDで音楽を紹介するという、僕にとっては好企画な番組でした。ゲストに羽生結弦さんやYOASOBIのおふたりが出演する回があってどんな選曲をするのかちょっと興味深い内容でした。

へぇと思った点その1は、星野源さんと松重豊さんの私物のスマホから選曲して再生していたこと。(もちろん放送波には音源をしかるべきシステムで流していたと思います)つまり自分のスマホのライブラリからBluetoothで飛ばして再生するシーンを想定しているということです。仲間内で集まって「ねぇちょっとコレ聴いてみて」とやるときには、イマドキ老若男女こんな感じなんだと思います。

へぇと思った点その2は、YOASOBIのAyaseさんがめったにCDをかけない的なことを言っていたこと。つまりデジタル音源をハンドリングする日常なのでCDなどパッケージメディアに触れていないのです。CDをケースから出す動作でさえぎこちない。羽生結弦さんはレコードに針を落とすところを初めて見たと。音楽に携わる者&そうでない者にとって、おそらくそれが大多数なんだなぁと思った次第です。

前提としては、好きなように聴けばいいということです。正直多くのミュージシャンにとって儲からないサブスクも、ファンが増えてライヴ来場やグッズ購入につながるのであればそれでいいんだと思います。僕が日々楽しんでいるCDも娘にとっては無用になってしまうんだろうなと思っています。作り手と聴き手の間にいて仕事をしてきた僕としても、音楽をどう伝えていったらいいのかなんて考える番組でした。

2024-03-15

For All We Know / Jim Snidero

 

Jim Snidero(ジム・スナイデロ)はアメリカのサックス奏者。穐吉敏子さんのジャズオーケストラにも在籍していたベテランであり名手です。サックス教育者としても活躍していて教則本を出したりしているのでその界隈では有名な方だと思います。2024年の本作はピーター・ワシントンB、ジョー・ファーンズワースDrというこれまたベテランとのトリオ作品です。

サックストリオといえば、ソニー・ロリンズの「Night At The Village Vanguard」が有名でしょう。メロディもソロもサックス。ピアノもギターもいないのでベースやドラムスがソロを演っているときにはバッキングもない。音も個室でじっくり聴いているかのようで、トリオが一体となってジャズそのものにどっぷりと浸かることができるサウナ?みたいな感じかもしれません。無性に聴きたくなることがあるアルバムです。

ジム・スナイデロの本作もそんな作品になっています。静かなベースソロで始まるコルトレーンの2.Naima を聴けば、あぁサックスってこんなにいい音なんだなと思います。着色のないサックスそのものの音色です。コール・ポーターのスタンダード3.Love for Sale も軽快なスイングにサックスの音が響いて、曲の展開を楽しむことができます。同じく数多くの名作を生んだジャズスタンダードの7.My Funny Valentine も彼ならではのアレンジでまた新しい味わいを聴くことができます。こうして誰もが知るスタンダードを演奏することで、オーディエンスに新鮮さを感じさせるなんてかなりのハイテクだと思います。

2024-03-12

新しい曲とどうやって出会うか

 

初めて聴く曲や新譜をみなさんどんな方法で探して、出会っているんでしょうか。僕は昔はラジオ、雑誌、レコードCDショップといったところでした。雑誌は毎月何か買っていましたし、出かけるときには必ずといっていいほどCDショップに立ち寄っていました。それが気づけば雑誌買わない、ショップ行かない日々になって、新曲との出会いも減ってしまいました。

今はまずサブスク音楽配信です。知っているミュージシャンやバンドの名前から探して新譜や旧譜を聴くことが多いです。レーベルつながり、プロデューサーつながり、バックミュージシャンつながりとなるとGoogle検索してからたどり着くこともあります。サブスクに無ければYouTubeで探すことになります。そして結局CD棚の前に立っていたりしますが。

知らなかったミュージシャンとの出会いがサブスクの醍醐味だと思います。“プレイリスト”を順に再生して、気になる曲をチェック。あるいは“ニューリリース”のコーナーで、アルバムを再生してみて良かったらライブラリに登録。気に入ったアルバムは繰り返し聴いて「最近、聴いている音楽」でブログにしています。

最近復活したのはラジオ。聴き逃し/タイムフリーのラジオ配信です。パーソナリティの解説付きで「へぇそうなんだ」と興味をそそられるのが楽しい。ながら聞きしているので逃していることもありますが、放送した曲のリストが載っているのであとでサブスクで探したりすることもあります。でもまぁそんなに積極的にならず、ゆるいラジオに耳を委ねている時間っていいなと思うようになったということです。

2024-03-08

Attentive Listening / Willie Morris

 

Willie Morris(ウィリー・モリス)はニューヨークで活躍するアメリカのジャズサックス(テナー)奏者。2024年本作はリーダーとしてのセカンドアルバム。ジュリアード音楽院でインストラクターも務めているそう。メンバーは、パトリック・コーネリアスA.Sax、ジョン・デイヴィスP、ボリス・コズロフB、ルディ・ロイストンDrというクインテットで今のNYジャズ最前線の演奏が聴けます。

タイトルのAttentive Listening(注意深く聴く)どおりよく聴いてみると、曲中に実にいろいろなことをやっていてこれぞジャズミュージックだなと思います。エコーなどエフェクトはなくひとつひとつの楽器の音がくっきりと聴こえ、目の前で演奏しているかのよう。メンバー間のアイコンタクトや白熱したとき、リラックスして演奏しているときの表情まで思い浮かべることができそうです。

ウィリーのオリジナル曲がまた素晴らしい。才能が溢れ出ている1.Water Fountain of Youth からおぉーっと言いたくなるエキサイティングな演奏とスイングに圧倒されます。そしてやっぱりドラムスのシャープなプレイに耳奪われます。3.The Imitation Game 、5.Delusion of Understanding でもオリジナリティのあるフレーズやサックスのハーモニーで、これぞNYジャズを見せつけてくれます。

2024-03-05

いまさらDVD-Audio

 

このところサラウンドサウンドがマイブームでして、ついにDVDオーディオ(DVD-Audio)が聴けるプレイヤー(ソニーUBP-X800M2)を手に入れてしまいました。きっかけは、パット・メセニーの音源を掘っていたら「イマジナリー・デイ」のDVD-Audioヴァージョンがあったので中古で入手し、仕方なくDVD-Video(通常のDVDプレイヤー)で聴いてみたわけです。それでも「ん、なんか音が良いぞ」と気づいてしまい、なんとしても本来のDVD-Audioで聴いてみたいとずっと思っていました。

DVD-Audioは1999年〜2000年くらいの規格で、ハイレゾ&サラウンドのハシリですが、すでにその時代は終わってしまいました。もう新しいソフトは出ていません。それをいまさらプレイヤーを入手してまで聴くのは「音がすこぶる良い」からです。まず音が図太い。まるでアナログLPを聴いているかのよう。DVD-Audioで再生したら、音の緻密さ、拡がり、低音のズドンという沈み込みなど既知のCDでは聴けなかった音が、ぐっと迫力を増して存在しているのです。

キング・クリムゾンの「レッド」、レッド・ツェッペリンの伝説のライヴ「How The West Was Won」を聴いてみましたが、まあ素晴らしい。CDやサブスクと比較しても、ちょっとDVD-Audio以外では聴けなくなってしまうくらいです。中古を探すとクリムゾンやジェネシスといったプログレ系に多いようです。ロックやジャズもちらほら。たまに買って楽しむつもりです。

2024-03-01

To the Surface / Lawrence Fields

 

Lawrence Fields(ローレンス・フィールズ)はアメリカのジャズピアニスト。2024年本作は自身のピアノトリオで初リーダー作。ベースは中村恭士、ドラムスはコーリー・フォンヴィルと演奏を聴けばわかる腕利きのメンバーです。8.I Fall in Love Too Easily を除いてすべてオリジナルとのことで意気込みが感じられます。

ピアノの音がいいんです。輝くような音でピアノ全体を鳴らしています。もちろん緩急自在で懐も深い。そして音がポジティブ。聴いていて元気になるような楽曲とサウンドなんです。上から下まで粒立ちよく出ていてオーディオを大きめの音で鳴らすと気持ちいいと思います。

勢いの良い1.Parachute でスタート。若手がやるとつい高速で耳が追いつかない曲になってしまいがちですが、彼らの演奏はそうは感じない深みのある音です。5.To the Surface を聴くと難しい曲を情感込めて演奏していて、やっぱりベテランなんだと思います。ベースやドラムスの音がカッコいい。9.Sketches ではヒップホップな面もちらっと。音的にもうすぐ“春”を期待させてくれるアルバムです。

2024-02-27

BS4K音楽番組を録る

 

数年前に買った薄型テレビに録画機能がついているのは知っていましたが、すでにDVDレコーダーがあったので放っておきました。NHKのBSチャンネル編成が変更されたことをきっかけにBS4Kの番組表をチェックすると「洋楽倶楽部」という超大物続出番組があるではありませんか。これは録画して観てみたいと。

1万円程度で4TBの外付けHDDを買える時代なんですね。接続したら即、録画できるようになっていました。スティングの2022年のライヴやザ・ローリング・ストーンズの2012年のライヴは画質も精細で、音もサラウンドで素晴らしい。年取った彼らのライヴでつまらないかななんて思って観始めましたが、さすがの見せる聴かせる映像にすっかり感動してしまいました。ほかにも80年代90年代のライヴ映像があって、それはそれで楽しいものです。超大物ばかりですが。

ちなみにこのシステム、テレビとHDDが一対になっていて、HDDをほかのテレビにつないでも見ることができません。てことはテレビが壊れたらこのHDDも見られないのか、なんて不安もあります。そして録った映像は編集できません。間違って削除しないようにロックをかけておくことはできます。4K番組でも250時間分くらい(4TB)は録画できるようなので、気にせず録りためていけばいいってことです。容量が気になるなら、再度観たいもの以外は順次消していくというオペレーションが必要です。

2024-02-21

Trinfinity / 小曽根真

 

小曽根真さんは言わずと知れたジャズピアニスト。私がやっていたジャズクラブも小曽根さんと同じく神戸生まれということで、あのコロナ禍でも応援してくださっていました。天才的なプレイやそのお人柄も含めて日本ジャズ界を牽引する存在として無くてはならない人です。ラジオのジャズ番組はよく聴いていましたし、今回もラジオで2024年本作リリースを知りました。

名だたるピアノトリオ作品を発表してきた小曽根さんですが、今回は“次世代を担う若手音楽家のプロジェクト「From OZONE till Dawn」”に所属するB.小川晋平とDr.きたいくにとのトリオ。若手を引き上げるだけでなく、常に新しい境地に踏み込む姿を見せてくれています。こうして新たな才能が世に出ていくことは嬉しいことです。

小曽根さんの堂々とした演奏で始まる1.The Path からOZONEワールドに入ります。音使いやリズムに引き込まれます。3.The Park Hopper にはダニー・マッキャスリンSaxが参加して軽快なプレイを聴かせてくれます。ここにはなんと19歳のアルトサックス佐々木梨子さんも参加しています。6.Momentary Moment はなんとも小曽根さんらしい曲。ドキドキするような展開です。今回は想像以上にTheジャズなアルバムで、随所にドラムの素晴らしいソロプレイも聴けたりして、何度聴いても楽しい作品になっています。

2024-02-20

空間オーディオをスピーカーで聴いてみる

 

とてもニッチな話ですが、Apple Musicの「空間オーディオ」をスピーカーで疑似体感できるようになりました。昨今、このドルビーアトモス対応の楽曲が増えていて、新作だけでなくビートルズなどの旧作にもあのマークが付いた音源が出ています。本来AirPods ProやMaxなど一部のイヤフォン・ヘッドフォンで再生可能としているものですが、これをスピーカーで聴くことができないものかと思っていました。

古いMacBook Airを音楽専用機として使っていますが、外部ディスプレイ用にとMini DisplayPort - HDMI変換ケーブルをすでに持っていたのです。これは!と思い、AVアンプにHDMI接続してみると、サラウンド設定が可能になっているではありませんか。

Audio MIDI設定で5.1サラウンド設定できた!

ドルビーアトモスは天井スピーカーが必要で、縦方向(上下)の音の拡がりを表現できるものなので、我が家の5.1サラウンドでは横方向のみの疑似空間オーディオとなってしまいます。それでも5本のスピーカーから包み込むような拡がりのあるサウンドやサブウーファーからの重低音が部屋を満たしてくれたときには、ひとり大喜びしてしまいました。

空間オーディオのプレイリストを片っ端からかけてみています。特に「Pop in Spatial Audio」「Dance in Spatial Audio」「Electronic in Spatial Audio」あたりは効果ビシバシの音源が多くてちょっとスゴいことになっています。

いまの音楽制作スタッフはミュージシャンも含めてこうした再生を意識して作っているんだなと実感した次第です。考えてみれば娘なんかは最近の曲をイヤフォン&空間オーディオで聴くのがあたり前なわけで、2chでは物足りないと思ってしまうかもしれません。

2024-02-16

A New Beat / Ulysses Owens Jr.

 

Ulysses Owens Jr.(ユリシーズ・オーエンス・ジュニア)はアメリカのドラマー。僕はクリスチャン・マクブライド・トリオ「Live at the Village Vanguard」やグレゴリー・ポーター「Nat "King" Cole & Me」でそのドラムスを耳にしていました。この2024年のアルバムは“and Generation Y”としているとおり、若いジャズミュージシャンで構成されたクインテットとなっており、今現在のニューヨークを生で感じさせるサウンドになっています。

録音場所は伝説のルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでもあるそうで、スタジオライヴを間近で聴いているよう。熱気そのものが伝わってくる演奏で、体温まで上がってきます。おそらくユリシーズはこの若き精鋭たちの兄貴分で、演奏をグイグイ引っ張る姿はアート・ブレイキーを想起させます。ジャズの伝統へのリスペクトを保ちつつ新しい音楽を作っていこうという気迫が伝わってきます。

1曲目Sticks からジャズクラブに入り込んだような熱気に包まれます。ここでユリシーズのドラムプレイに耳を傾けてください。物凄いことが繰り広げられています。かと思えば4.Until I See You Again では美しいピアノ、趣のあるベースソロ、気持ちのよいホーンで聴かせてくれます。ラスト9.Chicken An' Dumplins ではドラムロールからリム連打までまさにアート・ブレイキーの曲を決めてくれています。こういう曲をこういうサウンドで聴きたかったんだというアルバムです。

2024-02-13

スマホでラジオを聴いています

 

このところラジオを聴くようになりました。スマホアプリ「radiko」「NHKラジオらじる★らじる」で、あらかじめ番組を選んでおいて、タイムフリー/聴き逃しで聴いています。いままでも使ったことはあったのですが、続けて聴くことはなかった。どうせならハイレゾ音源を聴くことに時間を割きたいと思っていましたが、ブログを書くようになってもうちょっと情報源が欲しいと思うようになったのがきっかけです。

選んだ番組は、年代相応のものばかりです。

  • 山下達郎のサンデー・ソングブック(TOKYO FM)
  • ピーター・バラカン Barakan Beat(interFM)
  • 村上春樹 村上RADIO(TOKYO FM)
  • 細野晴臣 Daisy Holiday!(interFM)
  • 黒田卓也のムーンフライト(interFM)
  • ゴンザレス鈴木 濱ジャズ(FMヨコハマ)
  • 伊藤政則 POWER ROCK TODAY(bayfm78)
  • 大友良英 ジャズ・トゥナイト(NHK FM)
  • 挾間美帆のジャズ・ヴォヤージュ(NHK FM)
  • 音の風景(NHK FM)
いっぱいありますが、これを1週間かけて、気が向いたときにAirPlayで飛ばしたりAirPodsを耳にしてテキトーに聴いています。

機能的な話ですが、ダウンロードしてオフライン再生とか出来ません。しばらくすると配信終了してしまいます。radikoでもNHK FMは聴けますがタイムフリーではないので、らじるを使うことになります。radikoは5秒戻し60秒戻しボタンはありますが、早送りはありません。らじるは10秒戻し10秒送りボタンがあり、再生速度も選べたりオフタイマーがあったりして便利です。かけた楽曲のタイトル名アーティスト名が掲載されているのがいいです。音質はローファイですがそこがいいのかもしれません。

聴いていると「へぇー」と気づかされること多しで、関連した音楽をCD棚やApple Musicで検索してじっくり聴き直すのも楽しみのひとつです。ほかのことに集中して、流れているけど聴いていないなんてこともありますがそんな感じがいいと思っています。

2024-02-09

Foreverland / Keyon Harrold

Keyon Harrold(キーヨン・ハロルド)はアメリカのトランペッター、プロデューサーです。プロとしての最初の仕事はコモンのバックメンバーとして、同級生であるロバート・グラスパーの推薦だったとのこと。マイルス・デイヴィスの伝記映画「マイルズ・アヘッド」での吹き替えトランペット演奏も彼によるもので、ジャズプレイヤーとしての実力も確かです。

2024年本作の1.Find Your Peace でラップを聴かせるコモンは昨年Apple TV+の「サイロ」で俳優としても活躍するなどマルチな才能をみせてくれました。この曲はグラスパーも参加して、キーヨンが新世代を代表する存在であることを象徴しています。漂うようなリズムと浮遊感のあるバッキングが気持ちよい曲です。ほかにもいくつかR&Bな曲が入っていて、グラスパーが好きなら要チェックなアルバムです。

僕としてはあえてジャズな曲をオススメしたいと思います。3.The Intellectual ではフリーに叩くドラムスに乗せてキーヨンのトランペットを存分に聴くことができます。8.Gotta Go (Outer Space) は複雑なリズムとともに地を這うベースが印象的な曲。9.Pictures ではバラードのトランペットソロが中心の曲で内省的な雰囲気が伝わってきます。

2024-02-06

イヤパッド交換してみた

 

お気に入りのヘッドフォン「ULTRASONE edition9」も愛用して16年が経っていました。さすがにそろそろイヤパッドを交換しようとネット検索。同メーカーの輸入代理店も変更になっていて今はアユートの公式ECサイトで取り扱っていました。昨年閲覧したときには売り切れになっていたところ、今年確認したら入荷されていたので購入しました。

真ん中で挟まっているのが交換前のイヤパッド

なんか見た目がまったく違う...。ECサイトの説明にはメーカー純正と表記があり、この機種に対応したイヤパッドはこれしかなかったのでしかたなく購入したのです。ほかの対応機種にSignatureシリーズもあったのでそちらの機種のもの、なのかもしれません。

交換して1週間ほど聴き込んてみましたが、やっぱりイイです。高域はくっきりきっちり描いて、低域は締まりのあるedition9特有のあの低音が蘇りました。新しいイヤパッドの触感は以前のものよりサラッとしていて長時間装着のムレが軽減。クッションも増して耳のなかに音楽をホールドしてくれています。しばらくSTAXばかりになっていましたが、ハードパンチな曲ではやっぱりこの密閉型です。

愛用の機器はメンテして長く使うのが良い、ということを思い知った次第です。

2024-02-02

Evergreen / Jun Iida

 

Jun Iida(飯田潤)はアメリカのトランペッター&作曲家。日系移民の息子として、セントルイス→ピッツバーグ→クリーブランド→ロサンゼルス→シアトル→ニューヨークと活躍しているミュージシャンです。本作はリーダーとしてのデビュー作で2024年にワールドリリースされました。琴奏者の母親がクラシックやジャズ、そして日本の民謡や童謡を教えてくれたそうで、このアルバムにも影響がみられます。

「クリーブランド音楽院でクラシック音楽を、ケース・ウェスタン・リザーブ大学でジャズを学び、航空宇宙工学も学んだ。」とWEBサイトに記載されていますが、こうしたしっかりした基礎のうえに、クラシックやジャズの現場を数多く経験してきただけあって、その音には深みを感じますし、曲やプレイにはこれからの時代の新しい何かがあると思いました。

日本人リスナーとしては、2.Akatombo や4.Shiki no Uta でのメロディーや日本語に親近感と飯田さんの人柄を感じることができるでしょう。タイトル曲3.Evergreen をはじめ、ほかにも全編にAubrey Johnsonのスキャットと共演していてトランペットだけでなく、バンドアンサンブルを重視しているアルバムです。落ち着いた心地よい演奏が主ですが、8.My Anguish In Solidarity では後半にプログレとも思えるドラムスがビシバシする展開があったりして、オススメ曲です。

2024-01-30

静電気の恐怖

 

愛用のイヤースピーカー(ヘッドフォンにあらず)STAX SR-L700 MK2とドライバーのSRM-353Xは、今もとても“音楽的に”耳の周りで鳴ってくれています。これを耳にして音楽に浸る時間のなんと心地よいこと。こんな筐体なのにほんとに負担を感じさせません。

愛機のSTAXたち

冬になると乾燥しますね。これを耳につけてソファでノリノリ。ん〜いい曲だった、別のCDをかけようかとソファから離れるときです、(ビリビリッ)または(バチッ)と耳から頭頂にかけてなんと静電気が襲うのです。「うわっ!」と声を上げるくらい。

そうこのイヤースピーカーは「振動膜(ダイアフラム)に静電気を発生させることで振動発音する原理(STAXホームページより)」なのです。そもそも耳周辺で静電気が発生しているところに、ソファとの摩擦で体全体に大量の電気を発生させて相乗効果しているのではないかと想像するのです。

対策としては加湿ですね。加湿器からの蒸気がソファにちょうど降りかかるくらいに、ずっと加湿しています。加湿器の音がまあ気になりますが、静電気の恐怖と引き換えに仕方がない。これも「いい音」と付き合っていく冬の行事だと思って楽しんでいます。

加湿器つけっぱなし

2024-01-25

聴いては書いて、書いては聴いて

 

なんとか1年間書き続けました。平日毎日。「昔、よく聴いていました」を99記事、「最近、これ聴いています」を51記事、「音楽を聴くことの雑感」をこれ入れて33記事、「ちょっとフィールドレコーディング」は8記事、音楽とは関係ないけど「てやんでぇ!社長」を60記事。父の誕生日の翌日に書き始めて1年経ち、今日は父の90歳誕生日で卒寿、めでたしです。

それにしても毎日書くのをずっと続けている人はいらっしゃるわけで、なかなかに尊敬レベルだなと思います。常日頃ネタを考えては「次はコレ書こうかな」ってやるわけですから、ボーっとしている暇はありません。好きなことを好き勝手に書くので誰にでも出来ると思っていたのですが...。まぁここらで一息ついて、週1〜2記事くらいにペース落とすことにします。

音楽を聴いては書いて、書いては音楽を聴いて、というのもちょっと鍛えられてよかったです。ふつう音楽を聴いたときの言語化って「おっ」とか「いいねコレ」とか「くぅー」くらいしか出てこないので、なんとか少ないボキャブラリーの中からひねり出すように書くのはそれなりに頭を使います。書くうちに気づきもあったりしてそれはそれでラッキーと。音楽を聴く楽しみのひとつになりました。

2024-01-24

Groove Street / Dave Stryker

 

Dave Stryker(デイヴ・ストライカー)はアメリカのジャズギタリスト。リーダーとしてすでに25枚以上のアルバムがあり、スタンリー・タレンタインSax、ジャック・マクダフOrgらのサイドマンとしても活躍しているベテランです。2024年の本作は彼のトリオと、あのイエロージャケッツのボブ・ミンツァーSaxとの共演ということで、活動拠点であるニューヨークのライヴハウスにいるかのような演奏を聴かせてくれます。

オルガンが入っているとタイトルどおりグッとグルーヴィになります。このベースはなに?と思いましたがオルガンが弾いています。独特の重低音がとてもいい感じです。そういえばウェス・モンゴメリーのトリオもオルガンがベース役を兼ねていました。デイヴのギターは奇をてらわずストレートな音色とフレーズで気持ちよい音。そして力強いボブのサックスがバンドサウンドを引き立てます。

勢いよくタイトル曲の1.Groove Street のグイグイくるスイングが体を揺らしてくれます。4.Infant Eyes ではクールダウン。都会のフュージョンサウンドなんですが、このバンドならではの濃い色を醸しています。ファンキーな6.Cold Duck もカッコよくてオススメ。大人のオジサマたちによる粋なニューヨークサウンドが羨ましいアルバムです。

2024-01-23

山下達郎

 

大学時代はギターばっかりではありましたが、普通の?大学生活もあったわけで、そんなときはいつも山下達郎を聴いていました。やはり1980年の「RIDE ON TIME」の伸びやかな声をラジオで聴いてこれぞと思い、確か大学に入った1984年頃に企画盤コンピレーションアルバムの「COME ALONG」と「COME ALONGⅡ」を購入してカセットテープに入れてウォークマンで持ち歩いていました。僕にとっては夏といえばユーミンでもサザンでもなく達郎でした。

「BOMBER」のチョッパー入りゴリゴリベースに痺れ、「SOLID SLIDER」や「PAPER DOLL」のクールなリズムにやられました。夏になると「LOVELAND, ISLAND」のCMを思い出し、バラード名曲の「潮騒」「YOUR EYES」にも浸りました。この企画盤ばかり聴いたので曲順や小林克也&竹内まりやのセリフも込みで覚えてしまいました。達郎さんの歌唱力はもちろんバックメンバーの本格的な演奏力に、歌謡曲というより洋楽らしさを感じて聴いていたのだと思います。

大学を卒業しても「僕の中の少年」(1988年)や「ARTISAN」(1991年)は社会人若かりし頃の想い出とともに、最も聴いたアルバムとして今でも愛聴しています。以降も達郎さんの作品は買い続け、昨年のライヴでも“僕はこの人の音楽とともに人生を過ごしてきたんだな”と感慨深いものがありました。娘はいま達郎さんが通った高校に通学しています。家でもよくかけるのでいくつかの曲は覚えてしまったようです。自然と受け継いでいくのかなと思います。

“昔、よく聴きました”もここで一旦終わりにしようと思います。40年以上を振り返るよい機会となりました。CD棚を眺めていて「あ、これも聴いたな」と思い出したらまた書くとします。


2024-01-22

やっぱり「根気」です

 

「寛容さ」ともうひとつ肝心なことは「根気」です。数々の職歴がある私が言っても説得力がないですが、巳(へび)年の私ですからあきらめが悪くしつこいところがあると自覚しています。目的さえ腹に落ちれば、自ら決めた目標に向かって愚直に突き進むことを良しとしています。結果はどうなるかわかりませんが、納得のいくアウトプットを出すことが第一です。

「根気」とか「ねばり強さ」とか言うと、昭和の古臭い精神論や、場合によってはハラスメントに近い言葉として捉えられがちです。でもさすがにこれからの時代に、何も根拠なく頑張るということはしないでしょう。適切な情報発信とフィードバックを丁寧に進めることで得られる相互理解をもとに一歩一歩目標に近づいていくプロセスが求められていると思います。「寛容さ」や「根気」は掛け声ではなく、きちんとした教育や研修によって論理的に身につけていくスキルだと思っています。

労働力人口の減少によるAIやロボットを活用した社会では、多くの課題が生まれると思います。世の中「誰かがなんとかしてくれる」と思っている人が大多数です。そんな中で「いっちょやるか」と手を挙げる“社長”の存在意義は希少価値であり、とても大きいと思います。「自分には社長なんてとても」と思っている人はもっと“社長”の存在を尊重していただきたい。言い出す人がいなければ、いっこうに状況は変わらない、どころか衰退していくばかりです。

1年間根気よく続けてきたこの“てやんでぇ!社長”も今回で終わりとなります。35歳で初めて社長になってから、いくつかの会社や事業を経営してきたノウハウをもとに、思いつくまま書いてきました。来年2025年には還暦を迎えます。これまではこれまでとして、また新たな人生を経営していけたらと、50代最後の年を楽しもうと思います。

2024-01-19

LOUDNESS

 

LOUDNESS(ラウドネス)こそ日本のハードロック&ヘヴィメタルを代表するバンドであり、ギターの高崎晃さんは大学時代の僕のアイドルでした。日本のミュージシャンで、リッチーランディエディに匹敵することができるのは高崎晃さん唯一人と信じていました。大学2年〜3年では今で言うトリビュートバンドを組んで彼らの曲ばかり演奏していました。目黒の鹿鳴館とかで大盛り上がりで楽しかったなぁと。

当時の超絶ギタリストはギターソロのみの曲をアルバムに入れていましたが、1984年「DISILLUSION ~撃剣霊化~」の5.EXPLODER をレコードショップで聴き、その場で固まってしまいました。彼のギターの魅力はまずフルピッキング。エッヂのたった歪音に、頻繁に切り替わるフロント/リアのピックアップトーン、激しいアーミング、一筋縄ではないタッピングとあらゆるギターテクを盛り込んだスーパープレイ。影響を受けた外国人ギタリストも数多いでしょう。

バンドとしても演奏して爆上がりする曲が多く、1.CRAZY DOCTOR 、6.DREAM FANTASY〈夢・FANTASY〉 、7.MILKY WAYなど、これまた何回弾いたかわからない曲ばかり。そして1985年の海外進出作「THUNDER IN THE EAST」でさらに高みに。海外で人気があったのは3.HEAVY CHAINS と聞きます。全曲にわたって完成度高く、すべての曲をずっと口ずさむことができるくらいです。今でも2.LIKE HELL 、4.GET AWAY 、7.CLOCKWORK TOY 、9.THE LINES ARE DOWN といったスピードナンバーを連聴すれば気分がアガります。

2024-01-18

音楽部屋いろいろ

 

他人様の“音楽を聴く部屋”ってどんななのか、ちょっと興味ありです。オーディオ専用ルームなんて憧れます。オーディオ雑誌等で拝見しては「すごいな〜」と感嘆するばかりです。高級機器に大型スピーカー、防音や整音対策がなされていて専用の電源も引いていたり。視聴体験してみたいと思いますが、それは夢の世界。

音楽好きが、大好きな音楽に浸るための部屋。まず音楽ありき。機器はあくまで再生するための装置。そんな音楽部屋を紹介しているYouTube動画を発見しました。(ほかにもYouTube検索でmusic room tourと入れるとたくさん出てきます)

Vinyl Record Listening Room Examples (Part One)

Vinyl Record Listening Room Examples (Part Two)

長いので飛ばし飛ばし見てください。まぁなんと自由な部屋だこと。スピーカーの配置なんてオーディオのセオリーから逸脱も多々。まず居心地、生活の一部として音楽。そんな部屋が次々に出てきてちょっと嬉しくなりました。こんな音楽ファンに支持されるオーディオってどうあるべきなんだろうなんて考えたりします。

もうひとつ、僕だったらどんな部屋がいいかなと思う動画を。レコードプレイヤーの後ろにランディー・ローズとレインボーの写真があるだけで思わず「合格!」と言ってしまいます。

My Music Vintage Room Tour

2024-01-17

Summer Me, Winter Me / Stacy Kent

 

Stacy Kent(ステイシー・ケント)はアメリカのジャズシンガー。僕と同じ1965年生まれとは思えないショートカットがキュートな女性で、歌声ともマッチしていると思います。フランス育ちロンドンデビューとあって、どこかヨーロッパな雰囲気。2023年の本アルバムも17作目を数えるベテランで人気歌手です。旦那様のジム・トムリンソンはあの小説家カズオ・イシグロさんと一緒に彼女のいくつかのアルバムをプロデュース、作曲しているそうです。

今も活躍する女性ジャズシンガーといえば、ノラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラール、グレッチェン・パーラト、セシル・マクロリン・サルヴァントなど、様々なキャラクターを楽しむのが好きです。単に歌い上げるのではなく、喜びや哀しみ、陽気や憂鬱を表情豊かに歌う姿が目に浮かぶようで味わい深いからでしょう。そしてあまりエフェクトをかけていないので、声そのものを高音質で楽しめるのも大きな魅力です。

声だけでなく演奏も高音質です。2.La valse des lilas の出だしのサックスもすぐそこで吹いています。ステイシーの歌声が始まるともうパリの小さなジャズクラブです。4.Under Paris Skies でもベースとドラムスが心地よいバランスで鳴ってくれます。こういう曲を気持ちよく鳴らせるかがオーディオのチェックポイントです。7.Show Me の軽快なシンバルも生々しく鳴ってくれていればOK。...なんてことはそのうち忘れて、彼女の豊かな表情を楽しみましょうか。

2024-01-16

Van Halen

 

エドワード・ヴァン・ヘイレンは、僕にとってはギターのみならず生き方にまで影響を与えてくれた人です。ヤングギター誌に掲載される奏法はもちろんインタビュー記事を何度も読み返したりして、音楽や人生を楽しむ考え方を教えてくれたものです。リッチー・ブラックモアをバッハとするならば、エディーはモーツァルトとでもいいましょうか。ギター少年にとって太陽のような存在でした。

ギターソロが衝撃的なことは言うまでもなく、彼のバッキングにおけるリズム感の凄さは多くのギター少年が語るところです。独特のピッキングスタイルから生まれていると思われ、誰一人真似のできない領域です。もうひとつはギターの改造です。原型を再構築してごちゃごちゃにも見えるギターの写真を眺めては、その造形を美しいとさえ思わせ、エレキギターを弾く楽しみを倍増させました。

1982年の「Diver Down」での3.Cathedral や8.Little Guitars (Intro) は“どうやって弾いているの”と話題になりました。バッキングでは2.Hang 'Em High を聴けばブッ飛びます。1984年を象徴する「1984」は、MTV全盛期とあいまって2.Jump 、3.Panama 、6.Hot for Teacher を何度観たことでしょう。ほかの曲も驚嘆するギタープレイの連続ですが、個人的には8.Girl Gone Bad の超絶ユニゾンと難関リズム曲がヴァン・ヘイレンというバンドとしての完成度を示していると絶賛します。

2024-01-15

フィードバックと「寛容さ」

 

「愚直さ」ともうひとつ大事なのは「寛容さ」です。フィードバック文化にするとやっぱり批判的な意見が出てきます。そこで「そうじゃないでしょ」と思っても6秒待って。どうしてそう考えたのか相手の気持ちになってみて、「◯◯ということが言いたかったのかな」と置き換えてみたり、「それもひとつの考え方だよね」と認めてみることが肝心です。

意見が出なかったり、返信が遅いといったことで、イライラする人もいると思います。こちらは成果を出しているのになぜと怒ったり不安になったりするのは自然なこと。同様に、いま別のことに取り掛かっていて他に気を配れないことや、たまにはちょっと息抜きしていることでフィードバックできないことも自然なことですね。

だからこそ、これはちょっと自然ではないですが、わざと寛容になってみるのです。相手を認めることで、相手側も落ち着きをもつことができ、もしかしたら何か新しい解決方法が導き出せるかもしれません。そうした緩急をつけたリズム合わせもチームや組織で学習していく姿勢が「寛容さ」をもったフィードバック文化にしていくうえで大切なプロセスだと思います。

SNS時代になって、当事者ではない人が他人を攻撃するという配慮に欠けた情報発信が横行してしまいました。いつの間にか相手を攻めることが日常的になってしまったり、無視や見てみないふりをすることでその場をやり過ごすことが多い世の中になったようにも思えます。会社でも社会でもこれからは「寛容さ」を訓練していく必要があるのではと考えます。

2024-01-12

TOTO

 

TOTO(トト)は1978年1stに入っている「Hold the Line」「Georgy Porgy」をラジオで聴いたところから始まります。歪んだギターのハードロックかと思いきや、おしゃれで大人なサウンドでヒット曲の中でも彼らの曲は好きでした。名盤とされる1982年4thアルバムの発表とともにNHKでライヴ番組があって食い入るように観た覚えがあります。

大学1年のときに加入した先輩のバンドでTOTOやジャーニーの曲を演奏することになり、ハードロック好きの僕としては、2nd「Hydra」(1979年)3rd「Turn Back」(1981年)からの曲をやりたいと申し出ました。選曲した7.White Sister と5.Goodbye Elenore は、演奏できていたとは言えませんが想い出深い曲として今でもよく聴いています。この2曲でのジェフ・ポーカロのドラムスは本当に最高です。

ジェフが生きていた時代のアルバムはどれもよく聴きましたが、リズムや曲構成が凝っていてプログレを意識したこの2ndと3rdは特に好きです。スティーヴ・ルカサーのギターはさすがのスタジオミュージシャン出身で、ジャズを思わせる速弾きフレージングや振幅の大きいチョーキング・ビブラートが好きです。ちなみに彼ら得意のバラードでは4thの「I Won't Hold You Back」が想い出のつまった曲として欠かせません。