2023-04-28

Entropy Productions / VIBRASTONE

 

日本のヒップホップに燦然と輝く、近田春夫率いるVibrastone(ビブラストーン)。ヒップホップなのかという話題もありますが、とにかくジェイムス・ブラウン筆頭のファンクを日本語で体現したバンドという個人的な見解です。JAGATARAのOTO(ギター)をはじめバンドの演奏力がハンパなくライヴは圧巻でした。

1991年のこのメジャーデビューアルバムは、トガッた歌詞を速射砲のように連発し、ぶっといベースとタイトなリズム、ホーンセクションとパーカッションが煽りまくるサウンドが衝撃的でした。日本でもすっかりヒップホップは定着していますが、彼ら以降こんな凄いヒップホップ&ファンクバンドは出てきていないと思います。

小泉今日子参加の1.ジェット・コースター から頂点に達するサウンドに始まり、3.調子悪くてあたりまえ 、7.金っきゃねえ など今聴いてもウンウンうなずける歌詞にニヤリとします。サウンドとして好きだったのは5.一日中ボケーッ のハウス的リズムでした。


2023-04-27

「やります」を言える人は希少価値

 

その昔、コンサルが嫌いでした。こちとら現場で切磋琢磨しているところに、クールな出で立ちで「こうしたらいいのでは」と言ってくる。やるのはこっちだ。そんなもっともらしいことを言われても、それがどんなに建設的なアドヴァイスでも、現場で1対1でやっているときには役に立たない。なんとかしないといけないんだと。

あと5、6年すれば娘も社会人になるかもしれない。その頃はChatGPTを始め自動生成系AIは仕事であたりまえに使われているでしょう。過去のデータつまり言語だけでなくセンサーで読み取ったデジタルデータはすべて学習され、未来に向けての選択肢をAIが示してくれる。机上の資料は誰でも作成できる。そこに優位的能力は必要ない。よって僕が嫌いだったコンサルはもう必要ない...のかな。

というわけで、ここで書いていることもAIに取って替わられるような内容かもしれません。むしろChatGPTさんのほうが万人に適用できて網羅的な答えを教えてくれるでしょう。僕がここに記録しているのは、汗かいて体得したことをまとめたものです。言い換えれば僕の試行錯誤という長時間過去データに基づく手動生成です。娘をはじめ誰かのアクションの後押しになればいいな。

AI時代になって大事になってくるのは「やります」と言って実際にやる人間です。自分で五感を使って試行錯誤しないとわからないことはまだまだ多い。そしてこの「やります」を言わない言えない人が圧倒的多数なので、「やります」を言える人は希少です。社長はその「やります」を最初に言う人なんです。言っちゃったからやらざるを得ない、ともいいます。

2023-04-26

Like Minds / Wayne Escoffery

 

お気に入りのSMOKE Sessionsシリーズ。毎回高音質でライヴ音源を届けてくれています。今回はWayne Escoffery(ウェイン・エスコフェリー)という1975年生まれのテナーサックス奏者。ニューヨークの街の雰囲気たっぷりのナンバーを聴くことができます。

僕がこのライヴ音源いいなと思う理由はドラムスの音。打楽器は周囲に音が飛び散りますから、マイクの立て方が上手でないとやけに音が大きくなってしまったり、抑え込もうとすると活気のない音になってしまったり。加えて場内に響く音も適度に混ぜないと臨場感が出ない。このシリーズの音源はその点間違いないと思います。今回のMark Whitfield Jr.のドラムスもちょっと硬めの僕好みの音です。

曲も1.Like Minds から勢いよく滑り出す僕好みのハードバップ。そしてなんと4.My Truth 、5.Rivers of Babylon には大好きなグレゴリー・ポーターが歌っているではありませんか。ここ10年くらいで僕のイチオシヴォーカルです。続く6.Song of Serenity もソプラノサックスとピアノが洗練された音を聴かせてくれます。


2023-04-25

Blue Lines / Massive Attack

 

最も好きなアーティストは誰かと聞かれれば、Massive Attack(マッシヴ・アタック)と答えます。家にある彼らのリミックスを含めた関連CDを数えてみたら55枚ありました。イギリス・ブリストルの当初3人組で、今はロバート・デル・ナジャ(3D)とグラント・マーシャル(ダディ・G)の2人ユニットです。アート&クラブカルチャーから始まり、サンプリング(ヒップホップ)の手法を取り入れたDJスタイルで登場しました。

同様手法の音楽は多々ありますが、僕が好きなのは彼らの音の手触り。表現のためにサンプリングを大胆に使い、無駄を削ぎ落とし、ある音を強調したりカットしたり繰り返したりするいわゆるダブミュージックだと思っています。ガツンとくるオーディオやヘッドフォンで聴いて浸ります。

1991年の1stアルバムである本作を聴いたとき、1曲目から地を這うようなベースがとにかく衝撃的で「ああ、これだ!」と一目惚れしてしまいました。あとでこの曲はビリー・コブハムの「Stratus」という曲のサンプリングであることを知り、ジェフ・ベックもよく演奏していたものでした。

もちろん全曲好きなのですが、やはり1.Safe from Harm は外せないアンセムでしょう。6.Unfinished Sympathyのストリングスと高揚感のあるリズム、8.Lately のひんやりとした中に暖かいソウルを感じるリズム、9.Hymn of the Big Wheel にはリミックスがあって海のような雄大なサウンドが好きです。


2023-04-24

取引先にちゃんと提案してもらう

 

取引先には、あらかじめ完成しているものを仕入れる場合と、たとえば店舗の内装やカタログ、WEBサイトなどを作り上げたり、制作やイベントをサポートしてもらうような場合があります。特に後者の場合は未だ見ぬゴールに向かって並走してもらうことになり、ある期間は密な関係になるため、ここは社長がしっかり決断したいですね。

途中で変更したり、やり直すにもコストがかかるのでパートナー選びのプロセスは重要です。価格の安さだけで選ぶのではなく、複数の会社や人と会って提案いただくことで、得意不得意やコスト削減の考え方を見極め、結果的に自社のコンセプトに合った設計・計画に近づけるようにします。

提案いただく際には、提案依頼を書類にまとめておき各々の取引先に等しく説明することで先入観をなくすことが肝心です。店舗であれば、コンセプト、外見イメージ、商品とサービス、物件見取り図、予算感と対象範囲を明確に伝える必要があります。

取引先からの提案をみて、こちらが説明した内容をきちんと反映しているか、質問や回答のやりとりに問題はなかったか、期日を守っているかなど誠実に対応してくれるかが前提となります。そのうえで、こちらのイメージとあった提案となっているか、変更してほしい箇所をすぐに検討してくれるか、予算に近づけるよう努力してくれているかといったところが決め手になるでしょう。

2023-04-21

Set / Youssou N'Dour

 

Youssou N'Dour(ユッスー・ンドゥール)はアフリカ・セネガル、ダカール生まれの歌手です。1996年ホンダ・ステップワゴンのTVCMでビートルズの「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」を歌っていたのを記憶している人も多いと思います。

アフリカのみならず世界的に有名なミュージシャンとして、ピーター・ゲイブリエルや先日亡くなった坂本龍一のアルバムにも参加しています。西欧音楽にはない独特のリズムはもちろん打楽器の音色、ハーモニー、曲の構成などアフリカの音楽とはこんなにも豊かなものなのかと彼の音楽を通じて多くの作品に出会いました。

1990年作のこのアルバムも今聴いてまったく色褪せることなく驚きの連続です。4.Toxiques を聴くと国や大陸を越えていける音楽かがわかると思います。5.Sinebar はアフリカのリズムが前面に出たダンスしたくなる曲。アルバム全体で使われているトーキングドラムが楽しい9.Feenene もオススメです。


2023-04-20

取引先さんにもファンになってもらおう

 

事業に必要な仕入れまたは購入のための取引先にもファンになってもらいたいです。こちらは買う側なのだからとエラそうに話をしたり、ぞんざいに扱う人がたまにいますが、それは商売がわかっていないということです。まずはパートナーとして敬意をもって接するべきです。

取引先にはたとえば荷物を運んでくれる物流の方やオフィスの清掃をしてくれる方も含まれます。社長が率先して声をかけている会社をみるとわかっているなあと思います。もっとも相手も商売ですから低姿勢なだけでなく、もっと価値を提供できないかと提案してきますし話を聞くようにすべきだと思います。

できればこちらがファンになってしまうような取引先から購入したいものですし、大いに参考になって相乗効果につながります。事業提携は互いにファンであることを世に発表しているということです。より多くの会社と事業提携して商売を拡げていければと思います。

単に仲良しということではなく、目的や成果を出す時期や規模を明確にして、互いのチカラを存分に活かせるようコミュニケーションも工夫していきます。ほかのステークホルダー(顧客、社員、株主)がもっとファンになるような取引先とタッグを組みましょう。

2023-04-19

The Chicago Experiment: Revisited / Greg Spero

 

Greg Spero(グレッグ・スピーロ)はシカゴのジャズ・ピアノ&キーボーディスト。ロバート・グラスパー以降のミュージシャンという印象で、アーティスト活動だけでなくファンとの交流マーケットプレイスを起業など様々な試みをやっているようです。

このアルバムもシカゴ出身の凄腕ミュージシャンを集めたプロジェクトで、2022年に「The Chicago Experiment」を出しており、この作品はその続編新作になります。僕が注目したのはダリル・ジョーンズの参加。スティングのソロ1stアルバムで知りました。最近ではローリング・ストーンズのベーシストとして活躍していますがジャズ演奏を久々に聴いてやはり素晴らしいと思いました。

緊張感漂う1.Under Earth: Expansion からミュージシャン全員がタダモノではない演奏を繰り広げます。3.Like Him はダリル・ジョーンズがマイルス・デイヴィスのバンドにいた頃を想起させてくれます。4.Ruslan や7.In the Sky: Expansion でのマカヤ・マクレイヴンのドラムスの壮絶なプレイも聴きどころです。


2023-04-18

Bonafide / Maxi Priest

 

英国レゲエシンガーのMaxi Priest(マキシ・プリースト)は以前紹介した同じく英国レゲエのアスワドと同時によく聴きました。彼らのポップなレゲエは「ラヴァーズ・ロック」とも呼ばれ、キャッチーなメロディとグラウンド・ビートなサウンド、当時の最新レゲエリズムも取り入れて流行ったのを覚えています。

マキシ・プリーストの甘くハスキーでよく通る声に特長があって、このアルバムの2.Close To You はビルボードHot100でも1位を獲得。僕はこの前のアルバム“Maxi”を愛聴していたりライヴを観に行ったりしていたのでやっぱり大人気になったかと思いました。

ヒット曲の2のほかに、インコグニートのブルーイが参加した3.Never Did Say Goodbye やソウルⅡソウルのJazzie Bもフィーチャーした8.Peace Throughout the World 、ラヴァーズ・ロックな4.Best of Me あたりがオススメです。


2023-04-17

春の霰(あられ)

 

春の暖かい日、急に空が暗くなり雷とともに霰(あられ)が降ってきたので録音しました。
統一地方選挙の最中、街中に選挙カーの音が鳴り響き、豪雨の音と混ざっていました。
集中的に降ってだんだんと弱くなり、雨音が小さくなっていきました。

録音機材レコーダーはKORG MR-2 内蔵マイクにて収録
セッティングはMic Sens HIGH それ以外は全部Off
ファイル形式はWAV 24bit 192kHz ※SoundCloudにてダウンロード可


2023-04-14

Circle of One / Oleta Adams


Oleta Adams(オリータ・アダムス)は以前ティアーズ・フォー・フィアーズの客演で紹介したヴォーカリスト。ゴスペル音楽をベースに気持ちよく歌い上げる高揚感が持ち味です。彼女のソウルフルな歌声に僕は山や海といった自然との調和を感じて、当時ダイビングなんぞをやっていた頃で車でよくかけていたことを思い出します。

このアルバムにはティアーズ〜のRoland Orzabalがギターで参加していたり、ベースを名手Pino Palladinoが担当していたりと堂々とした演奏を聴かせてくれています。そこにオリータのヴォーカルが大きなスケールで包み込んでこれはもう名盤決定!となりました。

目を閉じて2.Get Here を聴いてください。静かでありながら雄大な景色が見えると思います。タイトル曲3.Circle of One でゴスペルを堪能。深い海に潜るような4.You've Got to Give Me Room や、内省的な8.Everything Must Change もよく聴きました。


2023-04-13

クレーム対応は社長の腕の見せどころ

 

商売をやっていれば、顧客からのクレームはつきものです。こちらが気づかなかった間違いを指摘してくれるもの、顧客が期待していたものではなかったと気づくもの、約束を守れなかったことや連絡が遅れたこと、謝罪や弁償を求めるもの、怒りや罵りをともなうものなど。

カスタマーセンター時代も含めて責任者であることが多かった私は、クレームの中でも重い内容を引き継ぐことがありました。私でなんとかしなければならない状況です。よく言われることですが大事なのは一次対応に時間をかけないことです。逃げる隠すはもってのほかです。内容によってはできるだけ早く責任者が直接対応する機会をつくることが肝心です。

クレーム対応は精神的にダメージを受けることが多いので、できれば2人以上の組織で冷静に論理的に、二次対応やアフターフォローも含めて対応策を検討したいです。クレームを共有しやすくしておくこと、声掛けや援助を積極的に行うことが必要になります。

社長だからとかっこつけてクレーム対応を部下に任せたり、間違いを起こした部下を叱責しつづけたり、こうすべきだったと正論を語ったりしていてはいけません。顧客からのクレームは全体の問題つまり社長の問題と思って取り組むことがファンづくりのためのアクションです。

2023-04-12

Better / Larry Goldings, Kaveh Rastegar & Abe Rounds

 

Larry Goldings(ラリー・ゴールディングス)はアメリカのオルガン/ピアノ奏者。僕はマイケル・ブレッカーのアルバム「Time Is of the Essence」で知りました。昨年YouTubeで楽しそうに演奏しているラリーを発見。周りのメンバーもいい感じで必見動画です。

Stank for the Memories | SCARY GOLDINGS

オルガンがバンドに入るだけで、演奏も曲も濃くて分厚くなると思いませんか。古くはジャズのジミー・スミスやロックのディープ・パープル(ジョン・ロード)とか。リズミカルにノイジーに弾く感じがたまらなく好きです。

今回の新作アルバムはいわゆるジャズではなく、様々なジャンルを取り入れてワクワクしながらもリラックスして聴ける曲ばかりです。1.Better でも聴きながら散歩にでも行きますか、なんて気分。続けて5.But Wait, There's Les もゆったり。散歩中の休憩も7.Temple Bar で。最近の外出のお供になっています。ところどころDubなのもお気に入りポイントです。




2023-04-11

Time's Up / Living Colour

 

ギターアルバム第3弾は、Vernon Reid(ヴァーノン・リード)率いるLiving Colour(リヴィング・カラー)の2作目です。「黒いレッド・ツェッペリン」と言われるくらい1作目「Vivid」からかなりハードロックでしたし、他ジャンル多方面からかなり人気があったバンドだと思います。

なんといってもギターのヴァーノン・リードが過激に弾きまくっています。1.Time's Up からスラッシュ・メタルばりの高速曲かつ高速ソロで驚きます。というのも彼はAmbitious Loversのアルバムでファンク・カッティングしていた人でしたよね、ヒップホップやジャズな曲も演る人ですよね、なぜメタルギター?というギャップ感。そう実は多彩な才能のギタリストだったのです。

バンドとしての本命はヒップホップ×ファンク×ヘヴィロックの7.Elvis Is Dead でしょう。そしてヴァーノンのギターを存分に味わうためにも9.Information Overload の出だしや最後の超速弾きを聴いてください。ハードロック一辺倒ではない彼らの多彩さと異様さ?が味わえるアルバムになっています。


2023-04-10

【実例】衛星放送サブスクと視聴者フィードバック

20代半ばから10年ほど衛星放送の仕事をしていました。当時テレビといえば地上波が圧倒的主流で、放送用衛星を使った衛星放送は始まったばかり。そこに通信用の衛星を使った多チャンネル、しかも有料で始めるということで、メーカーにいたときに顧客管理と課金管理システムを立ち上げ、数年後転職して本格的に衛星放送事業に携わりました。

番組会社は衛星を通じて番組を視聴者に届け、視聴鍵と顧客の管理、月額課金、番組会社への分配を担う、今でいうサブスク・プラットフォームを1990年代初めに開始しました。それまでテレビ放送とは片方向つまり番組を送るのみだったのが、視聴者からの申し込み、チャンネル選択、料金をいただくという双方向のビジネスになったのです。

システムの稼働もかなり苦労しましたが、同時に視聴者からの電話も受けていました。「お客様からのフィードバック」つまり双方向であることがこのビジネスの大事なところだと思ったのです。クレームだけでなく、見たい番組や番組内容の問い合わせ、様々な意見を番組会社に伝えたり、サービス改善に反映させる。というわけでカスタマーセンターを立ち上げ、従来のテレビとは違ったものになるはずと意気揚々として仕事に取り組みました。

それらも今はほとんどインターネットに取って代わってしまいましたが、顧客に何を伝え、顧客から何をフィードバックし、そのコミュニケーションの繰り返しをどう生かしていくかはどんなビジネスにおいても重要課題ですし、私自身ずっとテーマにしていることです。ファンづくりもそのひとつの方法だと思っています。

2023-04-07

Colorcode / Stevie Salas Colorcode

 

今回もギターアルバムを紹介。Stevie Salas(スティーヴィー・サラス)率いるトリオで彼の1作目です。ファンク人脈に見いだされ以前掲載したブーツィー・コリンズのアルバムにも参加しています。ミュージシャンが好きなギタリストとしてほかにも数多く共演しています。

2.Blind 冒頭のカッティングに象徴されるように切れ味鋭いファンクリズムと、ジミ・ヘンドリックスが弾きまくったようなソロが魅力のギタリストです。こんなにギターが凄いのにヴォーカルもかなりカッチョいい。ライヴ映えするミュージシャンで何度か観に行きました。こんなふうに弾けたら気持ちいいだろうなあ。

オススメは、2とジミヘン&ファンクな4.Just Like That 、ライヴで盛り上がる6.The Harder They Come 、またまたジミヘンな9.Indian Chief です。こういうのを待っていたんだよとギター好きが興奮するアルバムになっています。


2023-04-06

ファンが紹介してくれるのはありがたい

 

顧客の新規獲得策として、ファン顧客からの紹介ほど効果的なものはありません。商品・サービスだけでなく会社のビジョンや姿勢まで語ってくれるファンの意見は、客観性もあって説得力があります。

紹介されたほうも鵜呑みにするわけではなく、自分のニーズにしっかりと合っているか、過不足はないかを吟味してから顧客になるので、購入後のトラブルも防ぐことができます。間違って伝わらないように提供する側が直接きちんと説明してから購入決定いただくよう気をつけます。

ファン顧客に気持ちよく紹介していただくためにも、日頃の準備が肝心です。ホームページでの写真や説明のわかりやすさ、リンク共有のしやすさ、SNSでの共有、お試し利用の容易さ、フィードバックの送りやすさといった項目は常に修正改善していきたいものです。

もちろん紹介してくれたファン顧客への感謝も大切です。言葉だけでなく、新たな商品・サービスをいち早く使っていただいて評価してもらったり、既にご利用いただいている商品・サービスをメンテナンスしたりすることでコミュニケーションの機会を増やします。こうした活動を続けることで顧客というステークホルダーとの結びつきを強く大きくしていきます。

2023-04-05

Mélusine / Cécile McLorin Salvant

 

新譜が出たのでやっと投稿できます。2023年現在最高のヴォーカリストと僕が思っているCécile McLorin Salvant(セシル・マクロリン・サルヴァント)です。フランスでクラシック音楽を学びその後ジャズ・シンガーになったそうです。

ジャズクラブをやっていた頃、アルバム「Dreams and Daggers」を聴いてこれはすごいシンガーがいるなと驚き、こんなシンガーがこのクラブで歌ったらとてつもなくいい時間ができるだろうなと妄想していました。ある意味正統派ともいえる歌声で、かなり振れ幅のある表現力、楽曲の多彩さとしっかりした演奏、時折ユーモアのある歌や語り、ジャズ・ヴォーカルのすべてを持っています。

今回はラテン音楽(ハイチ出身の父親の影響?)を想わせる楽曲集で、彼女のヴォーカルで見事にその世界観を表現しています。僕が気に入ったのはボサノバな2.La route enchantee 、リズミカルな5.Doudou 、しっとりな11.Le temps est assassin あたり。ひとつひとつの楽曲は長くないので通しでアート作品を味わってみてはと思います。


2023-04-04

Passion and Warfare / Steve Vai

 

Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ)との出会いは大学時代でした。衝撃の速弾きギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの後任としてアルカトラスに加入した超絶テクニック系ギタリストとして知りました。同じ1984年に発表したデモテープのようなファースト・ソロアルバム「Flex-Able」に驚愕して先輩の家で何度もレコードを聴いたことを覚えています。

速弾きだけでなく、その風変わりなリズム感と音使い、独自のトレモロアームとハーモニクスを駆使した奏法など、どれもみな独特で一筋縄ではいかないギタリストが登場したもんだと。エドワード・ヴァン・ヘイレンやイングヴェイでギター奏法は出尽くしたと思っていた矢先に、別の方向から超越した宇宙人がやってきたような感じでした。彼の弾くギターを写真で見て、とても弾きやすそうだったので同じモデル(Ibanez JEM777)を買ってしまったほどです(現在も所有)。同じように弾けるわけではないのですが。

ハードロック系のギタリストとして語られることが多いスティーヴ・ヴァイですが、このソロ2作目の本作に収められた曲はアルバムジャケットのとおり極彩色で、完成度の高い作品だと思います。スタートアンセムの1.Liberty 、フランク・ザッパ門下生らしい2.Erotic Nightmares 、スティーヴお得意のメロディ続出の4.Answers 、名曲バラード7.For the Love of God は最後の盛り上がりでのギターが超絶、フィンガー・ピッキングもただものでないスピードナンバー8.The Audience Is Listening などギター・ミュージックを拡張した作品満載です。


2023-04-03

毎月「売上」をあげるには…

 

事業を継続するには、売上を毎月あげていく必要があります。支払は毎月やってくるからです。ここでやるべきは、ファンになってくれた顧客にさらに発注していただくか、ファンになってくれそうな顧客を紹介していただくか、です。

よく見込み客リストをつくり片っ端から連絡してみる、ということをやりますが、これはファンになるポイント、つまりビジョンや強み弱みが揉まれて、ファンの間で浸透し始めてから試行錯誤すべき戦術です。ただ闇雲にやっても効果は出ません。

既存顧客とのコミュニケーションについては検討する必要があります。7つの習慣の第5の習慣「理解してから理解される」のとおり、相手を充分に理解することが肝心です。顧客のおかれている環境、当社の利用体験、何を誰を見ているかなど観察すべきことは多いです。それをチームで共有することを徹底します。部下に任せて上司は知らないではファンはつくれません。

新規開拓はやらないという意味ではありません。新規に見込み客になるであろう人が、自社のホームページや商品・サービスを事前に調べたときに、興味をもっていただくよう準備をしておくということです。既存顧客とのコミュニケーションが充実していれば、自然とその準備は整いやすくなるでしょう。