メタル好きのギター学生だった僕が「ジャズを聴くようになったきっかけは?」とジンジャーnote仲間の方に聞かれて答えたのは「スティングなんです」。ポリスは当時バンドでもカヴァーするくらい好きだったので、スティングのソロ・プロジェクトもリアルタイムで聴きました。
特に84年のバンド結成ドキュメンタリー映画「BRING ON THE NIGHT, A BAND IS BORN(邦題ブルー・タートルの夢)」(85年作)が好きで何度も繰り返し観ました(レーザーディスクで)。
大学2年生ですからバンド活動は実はハードロック&メタル真っ最中。演奏力に憧れを持っていた時期なので、上記映画のミュージシャンの卓越ぶりに、ジャズミュージシャンてのはスゴいもんだと感服していました。
フランスはパリ郊外のお城を借り切って、スティングの作曲風景、ケニー・カークランドのクラシックピアノ練習、オマー・ハキムとスティングの3拍子裏リズム、爆音でのセッション、食事円卓でのダリル・ジョーンズとブランフォード・マルサリスの「ニューヨーク〜」、「I Burn For You」のドラムソロ、スティング夫妻と出産など、まだ栄光を勝ち取っていない出来立てほやほやのバンドの不安も描いて、そうかこれがジャズかと思った次第。
ジャズというのは、ロックもソウルもアフリカ音楽もラテン音楽もすべて飲みこんで、緩急自在&表情豊かで、なにより自由で、演奏そのものも楽しめる音楽なんだと教えてもらったわけです。
参加メンバーのアルバムを辿っていったらすぐにマイルス・デイヴィスに着いて、マイルス行ったもうそこからぶぁっといきますね。