2026-09-05

BJ ELECTRICの音とは

 

先日、BJ ELECTRIC SM-P1 MK2(パワーアンプ)を購入いただいた友人宅に、設置・接続に行ってきました。そこであらためて感じたこと、「BJ ELECTRICの音だなぁ」でした。

スピーカーは我が家も同じJBLなのですが、ウーファー(低音部)のサイズも友人宅30cm、我が家16.5cmと違いますし、友人宅は3ウェイ、我が家は2ウェイと数が違います。なのに同じBJ ELECTRICの音を感じます。スピーカー全体のサイズと音量からすれば迫力は違いましたが。


私がBJ ELECTRICの音に出会う前までは、オーディオ製品のスペック(数値性能)や機能の多さ、他人の評判をネットや雑誌で比較して選択肢を考えていました。オーディオショップで総額数百万円のシステムを聴いては、高音質とはなんたるかも思い知りました。

そのショップで聴いた、買えそうな価格のBJ ELECTRICのパワーアンプを自宅に入れてみて驚きました。いままでのアンプとは違う音。静かな中から立ち上がる音の実在感、拡がる空間、よく聴いた音楽が生き生きして目の前に迫ってくるようでした。そうか、これが音楽を聴くための“道具”かと。音楽に没頭するために音楽を聴いている。オーディオに惚れ込むために聴いているのではないなと。


BJ ELECTRICの石河社長は、業界で名の知れたアンプ製作職人と聞きます。音楽の現場のプロが使用するアンプやケーブルを作るなかで得た多くの知見をもとに、家庭で聴くのに最も大事かつ最低限のシステムを考えられて、できたのがあのサイズのアンプだったというわけです。いまのところパワーアンプ(SM-P1 MK2)の上位機種はありません。音質をアップグレードするのであればそれは、プリアンプSM-PRE MK2を足すということがBJ ELECTRICの回答なのです。

左がSM-P1 MK2、右がSM-PRE MK2。iPhoneと並べて。

オーディオ製品らしいゴツい見た目も大切でしょう。操作ツマミがいっぱいついていたりメーターがついているのも魅力的です。でも、その見た目や機能のための材料費や工数をなるべく“よい音”のための部品や線材にまわすことができたら。配線を短くしてノイズの影響を少なくできたら、その結果がこのサイズなんだと知ることになりました。

そんな考え方はアンプだけでなく、ケーブルにも表れています。あれこれ足すのではなく材料のもつ良さを活かす。そのかわり材料や部品にはこだわっています。そうやって、プレーヤーが送り出す音楽情報をストレートにスピーカーに伝えることになります。

“BJ ELECTRICの音”と感じていたのは、ある音色や音の特徴ではなく、音源そしてプレーヤーやスピーカーの音を“ストレート”に伝えているその“さま”なのかもしれません。

2026-08-29

マイルス生誕100周年SACD

 

マイルス・デイヴィス生誕100周年記念企画盤「Kind of Blue」のSACD(CDとハイブリッド)を買いました。STEREOとMONOの2枚組で、MONOが聴きたかったのです。これで我が家のKind of Blueは4種類になりました。

(左から)SRCS-9701 初の紙ジャケ 1999年DSDリマスター
SRGS-4501 SACDシングルレイヤー 1999年DSDリマスター
88697 47627 2 Legacy Edition海外版2CD+DVD 2009年Mark Wilderリマスター
今回購入したSICJ-10023-4 2009年Mark Wilderリマスター(ジャケ大きい)


どういうわけか、ジャケットが7インチ(シングル盤)相当で大きい。CD棚に入らないんですよね。ソニーあるあるで、ジェフ・ベック「ワイアード」やTOTO「Ⅳ」も“本棚”に入っています。

しかも7インチシングル大の台紙にCD収納。
なぜにそこまで...。アナログへの憧憬か。

我が家で聴ける音源としては、これらに加えて音楽配信Qobuzにハイレゾ24bit192kHzのSTEREOとMONOがそれぞれ存在します。


さて今回のMONO(SICJ-10024)。いいです、これ。ずっとリピートしてかけています。音圧高めですが、モノラルだけにうるさく感じない。ジャズの濃さと楽曲の涼しさが同居して、マイルスやビル・エヴァンスの狙いどおりではないでしょうか。

1999年リマスターはピッチ問題とか修正して、アナログマスターテープからDSD化しているせいか音もアナログ的なのに対し、2009年リマスターは3chのオリジナルテープを最新機材でデジタル化しただけあって、特に高域がパキッと空間表現豊か。コロンビア30丁目スタジオ(愛称チャーチ:教会)がより感じられる録音です。音圧高めなのはデジタル化の過程でそうなったのかもしれません。

音楽配信との比較は、正直わかりません。ヘッドフォンで聴いて音量差に気をつけて、最新SACDのほうがわずかに細かなニュアンスが伝わるような。こうなると機器やケーブルの組み合わせによる違いになってくると思われます。


全体を支配するマイルスのトランペット、コルトレーンとキャノンボール・アダレイのキャラ違い、ポール・チェンバースのベースラインが強い印象のSo What、ピアノがウイントン・ケリーに戻ってちょっと明るいFreddie Freeloader、ビルの世界Blue in Green、3拍子のブルースセッションAll Blues、次アルバム「Sketches of Spain」への布石Flamenco Sketches、ジャズの変革期の奇跡。僕にとって聴き飽きることはないアルバムです。


2026-08-22

音楽配信はノイズ対策が大事 - BJ ELECTRIC EPISODE 5 -

 

音楽配信(Qobuz、Apple Music、Spotifyなど)をもっといい音で聴こうとなったら、DAC(ダック、ディーエーシー)が必要です。デジタル信号をアナログ信号に変換して、→アンプ→スピーカーに送ってくれる機器です。

音楽を再生するパソコンとDAC間を有線接続する「USBケーブル」をオーディオグレードにすることで音質改善します。

BJ ELECTRIC EPISODE 5(1m 36,850円税込)
※BJ ELECTRIC製品は今年2026年10月1日出荷分より値上げになります。詳しくはShopまで。


USBはもともとパソコン、スマホ、プリンタ等多目的な規格。ケーブル内には電源供給のための線も入っています。USBケーブルで充電しますものね。ところがこれ、オーディオには良ろしくないノイズの原因なんです。「BJ ELECTRIC EPISODE 5」は、デジタル信号の線と電源の線それぞれにアルミ箔を巻いて分離させ、さらに外部からのノイズにも対策を施しました。

機器の付属品ケーブルをEPISODE 5に変えますと、背景がより静かになり、音場が拡がって、音の見通しがよくなります。音源そのものが持つ情報をロスなく伝えていることが感じられます。


私は最近パソコンではなく専用機(ストリーマー)「iFi audio ZEN Stream 3」からDACに接続するようにしました。ここ数年この手のネットワーク(ミュージック)プレーヤー機器は多く発売されていて、オーディオグレードのUSBケーブルに変更するユーザーも多いようです。

もうひとつ、これらの機器にはデジタル同軸出力(S/PDIF、形状はRCA端子)もついていることが多く(デジタル同軸のみの場合も)、DAC側にデジタル同軸入力がついていれば、「BJ ELECTRIC EPISODE 1」もオススメです。これまたBJらしいストレートな表現でありながら、USB接続とはまた違った音質が楽しめます。


「音楽配信は音質はたいしたことないんじゃないの?ハイレゾとか言うけど...」と思っている方もおられるかと。ノイズ対策、ネットワーク、電源あたりを強化することで、音源のもつポテンシャルを驚くほど引き出してくれます。その最初の一歩をデジタルケーブルからぜひ。


2026-08-15

A Supreme Blue / Nicholas Payton & Butcher Brown

 

Nicholas Payton(ニコラス・ペイトン)はアメリカのトランペッター兼マルチ楽器奏者。Butcher Brown(ブッチャー・ブラウン)とはアメリカのジャズ・クインテットの名称。マーカス・テニーSax、モーガン・バーズG、コーリー・フォンヴィルPerc、アンドリュー・ランダッツォB、DJハリソンKeyからなるグループです。2026年本作はマイルスの「Kind of Blue」(1959年)とコルトレーンの「A Love Supreme」(1965年)の収録曲からインスパイアされた作品です。


Nicholas Payton + Butcher Brown - “All Blues” (Official Live Performance)


マイルスもコルトレーンも同い年で生誕100周年の今年は、ちなんだ作品やイベントをあちこちでやっています。この2作もド定番のアルバムですが、ある意味“応用しがい”がある作品なのかもしれません。頭の中で歴史的名盤を鳴らしながら、今現在の音を味わうことができて面白いです。


1.So What からレゲエ〜ダブな仕上がりで気分が上がります。昔からダブが好きでして、独特の冷んやりした感触も夏にはもってこいです。3.Blue In Green もボサノヴァーなリズムで気だるい雰囲気が、原曲を見事に現在に引き継いでいます。このアルバムの面白さはコルトレーンサイドにあるかもしれません。8.Pursuance では、コルトレーンがアフリカ音楽に傾倒していった感性を受けつつ、ドラムンベースなテイストにゆったりしたサックスを乗せてみせます。いまのミュージシャンによる名盤再構築を聴きながら、残りの夏をクールに過ごしてはいかが。



2026-08-08

ケーブルに悩まない - BJ ELECTRIC ML-RH -

 

今回はケーブルの話です。

我が家のオーディオは、必要に応じてひとつずつ買い揃えてきました。最も古いのはCDプレーヤー。集合住宅で家族も一緒の部屋なのでヘッドフォンを使うことが多いと思い、ヘッドフォンアンプ(TEAC UD-505)を購入しました。インターネット音楽配信のためにDAC内蔵のものにしました。

このヘッドフォンアンプには、CDからのRCAケーブル、PC(いまは専用機)からのUSBケーブルの入力があります。入力はすべてここに集まっていて、聴きたい音源に切り替えることができます。

そして出力は、スピーカーを鳴らすためのパワーアンプにRCAケーブルで接続しています。つまりこのヘッドフォンアンプはプリアンプの役割も担っています。(スピーカーケーブルについてはまた今度)


私のように買い足してきた人は、各機器を接続するケーブルが必要になります。とりあえず家にあるもので音は出ますし、音も悪くない。

どの家にもある?赤と白のRCAケーブル(ピンケーブル)


音を良くしたいなと思ったら、まずは機器間のケーブルをBJ ELECTRIC ML-RHに交換してみてください。派手に音が変わるわけではないのですが、いままでよく聴いたあの曲が、よりはっきり聴こえるように感じるはずです。強調するところなく極めてフツーに鳴ります。機器のもつ性能が引き出されたとも言います。

BJ ELECTRIC ML-RH(LRペア1mで税込25,300円)


オーディオ好きの間で揶揄する言葉に“電線病(でんせんびょう)”という病がありまして、ケーブルをとっかえひっかえしては、変わっただの好みと違うだの言って、使わないケーブルを増やしていく症状があるのですが、楽しそうなだけに、コレには気をつけねばならないと思っていました。

BJ ELECTRICらしい色付けのないストレートな音を聴いたとき、飽きのこない長く使えるケーブルだと感じました。もうケーブルで悩むことはないと思わせてくれます。あとは機器をどうするかを考えればいいんだと。

オーディオ製品としては、価格も含めてベーシックなアイテムだと思います。たとえばプレーヤーとアンプ間のRCAケーブルをML-RHに交換してみることを提案します。接続にXLR端子を使われている方にはBJ ELECTRIC ML-XH(LRペア1mで税込27,060円)もあります。


2026-08-01

レコード鑑賞会たのし〜

 

先日、note仲間であり音楽好き仲間が集まり、Y氏邸にてレコード鑑賞会が行われました。13時くらいから18時くらいまであっという間の楽しい時間でした。

Y氏邸のシステム。JBL4312の音が部屋を満たす羨ましい空間。

Y氏による日本ライヴ盤におけるディープ・パープル盤とシカゴ盤の音質の違い(アーティストサイドの意向)とか、T氏持ち込みのLPでジャズ喫茶さながらとか、僕が持ち込んだイエスやピンク・フロイドのSACDとY氏所有アナログLPの聴き比べなどなど。

Y氏の膨大かつディープなコレクションを中心に話題はあっちに行ったりこっちに行ったり。恒例?の「太陽にほえろ」話から映像でのジーパン最期シーンにみんなで浸ったり笑。毎回(2回目ですが)、時間がいくらあっても足りないと思う次第です。


オーディオショップとしての販促の時間もいただきました。いきなりラスボス的なケーブルを接続して聴いていただきました。

BJ ELECTRIC KAM-R(RCAケーブル、ペア1mで198,000円税込)

常識からすればかなり高価なケーブルですが、我が家のオーディオを一段上げてしまったモノでして、これはぜひとも音楽好き仲間にも味わっていただきたいとわがままを聴いてもらいました。

ピンク・フロイド「狂気」冒頭の心臓音から「おぉ、これは!」と、細部まで表現してみせる音に皆様納得いただいたようです。そのあともとっかえひっかえ。


BJ ELECTRIC KAM-Rは、素材選びとノイズ対策を採算度外視で徹底し、ケーブルで伝わる途中の弊害を取り除いた製品です。ということはY氏邸システムがそれだけのポテンシャルを持っているということになります。(今回はCDプレーヤーとアンプ間に接続しました。アナログプレーヤーにはRCA端子はなく試せなかった。)


聴き惚れていただいたところで、S氏いわく「いい音でも、ずっと聴いていると慣れちゃうんですよ」とは、まさにそのとおり。オーディオとは“決め”の問題で、好みに合うモノを決めたら、あとは音楽を楽しむことに没頭するのがいいんだと思います。



2026-07-25

プリアンプのすすめ - BJ ELECTRIC SM-PRE MK2 -

 

前回の「自宅のスピーカーを活かす」のグレードアップを提案します。

アンプには主に3つの機能があります。ひとつはスピーカーを駆動するためのパワーアンプ(メインアンプ)。空気を震わせて音にするわけですから大きい電力(パワー)が必要となります。2つ目は入力された信号(iPhoneやCDプレーヤー、レコードプレーヤーなど)は小さく繊細な電力なので、それをパワーアンプが扱いやすいレベルまで引き上げてあげる機能(プリアンプ)。3つ目は複数の入力信号を切り替えるスイッチの役目。

BJ ELECTRIC SM-P1 MK2(パワーアンプ)だけでもスピーカーは鳴ります。アッテネーターという音量を調節する機能もついているので、まずはこれだけあれば、スピーカーが喜ぶように鳴ってくれます。



BJ ELECTRIC SM-PRE MK2(プリアンプ、写真中央)

パワーアンプの前にプリアンプ「BJ ELECTRIC SM-PRE MK2」(税込77,000円)を加えました。サイズもほぼ同じ。小さい。RCAを2系統入力して切り替えられます。たとえばiPhoneとCDプレーヤー、CDの代わりにレコードプレーヤー(フォノイコライザーから出力したもの)を挿してもいいです。


アンプの前にアンプ?意味あるの?切り替えだけでいいのでは?と思っちゃいますが、これが音質的には多いに意味あります。いままで朗々と鳴るだけの音だったのが、ずっと「音楽的」に鳴るのです。静かな音はより静かに、迫力ある音はより迫力をもって。聴き入ってしまうとはこのことです。

役割分担は大切です。パワーアンプはスピーカーを鳴らすためのもの。プリアンプで微弱な入力信号を少し増幅して調整するだけでこんなにも音が良くなります。プリメインアンプとはまさにこの2つがひとつの筐体に入っているものです。


どちらにもボリュームが付いているのでお好みで調整してみてください。まずパワーアンプを上げて、プリアンプをいじってみるといいでしょう。

もちろんお持ちのパワーアンプまたはプリメインアンプの前にSM-PRE MK2を組み合わせることもできます。聴き慣れた音がより「音楽的」になってグレードアップが期待できます。


Macbookとの組み合わせもこんな感じ。コンパクトデスクトップ!


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