Joshua Redman(ジョシュア・レッドマン)のブルーノートからの2作目で2025年新作です。ジョシュアSaxのほか、ポール・コーニッシュP、フィリップ・ノリスB、ナジル・エボDsからなるカルテットで、一回り若いメンバーながら実に成熟した演奏を聴かせてくれています。
ひとつの曲をじっくりと聴いていくと、繊細に物語が進行していくように展開して、なんてよくできた曲なんだと思うことになります。一見派手さはないですし、その演奏技術をひけらかすようなこともないのですが、あぁ全員ただものではないんだなとわかります。ここにはこれぞジャズ、“言葉には言い表せない”表現が詰まっています。
静かに始まる1.A Message To Unsend から聴かせてくれます。徐々に熱を帯びていくさまに惹き込まれていきます。タイトル曲3.Words Fall Short のベース音がいいですなぁ。ジョシュアのソプラノサックスがクールに響きます。4.Borrowed Eyes のバラードではフィリップのベースによるブルースが光ります。ジョシュア曰く「クリスチャン・マクブライド以来、すべてを備えたアコースティックジャズベーシスト」とのことで今後も要注目です。7.She Knows ではフリーに行きますが、苦手な人でもこのカルテットの音色であればとオススメします。