2026-03-20

DATA ISO BOX導入

 

やっとDATA ISO BOX(トップウイング社製)を導入しました。音楽ストリーミングやリッピング音源再生の“ネットワーク改善”ツールとして、界隈では盛り上がりを超えて、もはや定番化している感があります。

(左から)OPT APとDATA ISO BOX(セットで77,000円税込)、すでに導入していたOPT ISO BOX(39,600円税込)

接続順は、インターネット→Wi-Fiルーター→DATA ISO BOX→OPT ISO BOX→Macbook(Qobuz)→DAC(UD-505)→アンプ→スピーカー

昨年導入したOPT ISO BOXはLANケーブル上に乗ってくるノイズたちを駆除してくれる、いわばハードウェア的対策。今回のDATA ISO BOXはLAN上にオーディオ専用の部屋を作ってくれるような、いわばソフトウェア的対策。

DATA ISO BOXの上流にあるWi-Fiルーターは、家族のスマホやパソコン、テレビのネット接続でしょっちゅうアクセスしています。使っていないときもアクセスしているんです。それら常時アクセスの影響から切り離してオーディオ専用のネットワークを作ってくれるというわけです。

さて音質はというと、声や楽器がよりくっきり明瞭に、どころではなく「こんな音で録音されていたのか」と驚かされます。ネットワーク改善前のストリーミングはCDに比べてどこかシラケた感があって“一応聴いている”ようなイメージだったのが、OPT ISO BOXでCDと同等になったと思ったら、DATA ISO BOX導入によってストリーミングがCDを超えてきたなと。

音の粒立ちが明確になって、上下左右前後のどこで鳴っているかがわかります。中高域が改善されたのではと思いますが、つられて低域もさらにはっきりして迫力が感じられます。

OPT ISO BOXの効果を30とすると、DATA ISO BOXの効果は70くらいあります。でもこれで100。ネットワーク改善は基本的にこれで完成でいいかなと。

ちなみにOPT APは、そのオーディオ専用ネットワークを無線LAN対応にするもので、今まで同様にスマホやタブレットで曲をコントロールできるようにするものです。
※同じアカウントでMacbookのQobuzアプリのQobuz Connectを使う僕はいまのところ使用頻度が少ないです。

大事な点は、OPT ISO BOX同様、DATA ISO BOXにも電源ユニットDC POWER BOXから電源供給していること、そしてDCケーブルもDC Au Cable 2.1に変更していること。これらの音質への貢献は大きいです。

最初からすべてを揃えるのではなく、もしストリーミングの音をよくしたいと思ったらまず、DATA ISO BOXの導入から始めるのがオススメとなります。

2026-03-06

Side-Eye III+ / Pat Metheny

 

Pat Metheny(パット・メセニー)の6年ぶりのスタジオ録音による2026年新作。若手と共演するプロジェクトSide-Eyeの第2弾ということで、前作「Side-Eye NYC (V1.IV)」での構成であるドラムスとキーボード(ベース兼)を引き継いで、今回はクリス・フィッシュマンP&Key、ジョー・ダイソンDsとの共演となります。(ベースにDaryl Johnsなる名前があるのですが、たぶんスティング〜ローリング・ストーンズの彼とは別人物だと思う)

先月27日にストリーミング全曲発表以来、アルバム通して毎日聴いています。近年アコギな落ち着いた作品が続いただけに、うぉーっ!これはメセニー・グループ(PMG)節が帰ってきたぞと盛り上がっております。今回はゴスペルなヴォイスが大幅にフューチャーされていてこれがすごく効果的。71歳にしてこの新境地。やっぱりスゴいなメセニー。

まずは1.In On It ですよ。来たきたー。譜面渡された若手も大変だなぁ。聴きまくったPMG作品の数々が蘇ってまいります。2曲目3曲目も長尺でどっぷり。得意のギターシンセも響かせてくれます。メセニーを聴かない人にもオススメなのは4.Urban and Western 。ソウルフルなギターとオルガンでゆったりときて、徐々にゴスペルで盛り上がる新機軸。なんかアレサ・フランクリンのナチュラル・ウーマンを思い出しました。若手ふたりの凄腕プレイが光る5.SE-O もぜひ聴いてほしい。過去作品とはひと味違うアメリカの風景を織り交ぜた、メセニーの新しい音世界をご堪能あれ。

2026-02-13

おうちでジャズ喫茶

 

寒いですね。冬ですからしかたない。こんな日は“おうちでジャズ喫茶”ごっこすることにします。ジャズクラブの仕事をしていたときは暇を見つけてジャズ喫茶に行ったりして楽しんでいました。いまは外国人の方にも日本特有文化の珍しさで知る人ぞ知る存在だそうです。

うちのスピーカーJBLを朗々と鳴らしたい。というわけでCD棚の前に立ってどれにしようかなというのは幸せな時間。マイルス、コルトレーン、ビル・エヴァンスといったド定番は案外ジャズ喫茶でもかからないんですよね。というわけで選んだのはこの3枚。温かいコーヒーでも用意してからどうぞ。


左から1枚目、ハンク・モブレーの「ソウル・ステーション」から1曲目の「リメンバー」。モブレーのテナーサックスがエコーも気持ちよく、優しく軽快に響きます。口笛で吹きたくなるほどのキャッチーなメロディ。難しいフレーズ無し。ジャズファンでなくたって安心して聴けますよ。ウイントン・ケリーのピアノソロもポール・チェンバースのベースソロも、誰かさんと一緒のときの緊張感はなくリラックスリラックス〜。


お次はジョー・ヘンダーソンの「ページ・ワン」から1曲目「ブルー・ボッサ」。一転してエコーの少ない録音。眼の前で演奏しているかのように各楽器がハッキリ鳴ります。ケニー・ドーハムのトランペットの細かい震え奏法?もそこで鳴ってる。ちょっと昭和歌謡なメロディが素敵でこれまたキャッチー。ジョーヘンのソロはモダンな感じ。マッコイ・タイナーのピアノが華をそえて、ブッチ・ウォーレンのベースもリズミカル。


3枚目はホレス・パーランの「アス・スリー」から1曲目「アス・スリー」。まぁこれはオーディオ好き定番かな。初っ端ジョージ・タッカーのベース音からもうかっこいい。んでアル・ヘアウッドのブラシですよ。スピーカーでこの疾走感が出ないと。パーランのピアノが入ってきたら3者一体のこのグルーヴ。これぞジャズ!コーヒー飲んでる場合じゃないです。


実は3枚ともブルーノートで4000番台、録音はルディー・ヴァン・ゲルダーで選んでみました。どれも1曲目をかけましたが、気に入ったらアルバムごと聴いてみてください。それぞれアルバム全体のキャラクターがありながら、別の表情も見せてくれます。そうそう、アルバムジャケットもそれぞれイケてます。

2026-02-06

Scenes From Above / Julian Lage

 

Julian Lage(ジュリアン・ラージ)はアメリカのジャズギタリスト、作曲家。1987年生まれの37歳ですが、“現代ジャズギターの最高峰”と呼ばれるほどの実力者です。リーダー作として17作品目にあたる2026年ブルーノートからの本作は、ベーシストありのオルガン・カルテット作品です。

オルガン奏者はジョン・メデスキ。ジャズ・ファンクなジャムバンド、メデスキ・マーティン&ウッドとして、ジョン・スコフィールドGとよく共演していたことを思い起こします。オルガンとギターの組み合わせは好きですね。今回ジュリアンは、エレクトリックだけでなく、アコギも合わせてきています。ジャズギターはフルアコのモコっとした音色が代表的ですが、ジュリアンはさにあらず、実に様々なギタートーンを聴かせてくれてそれが彼の個性になっていると思います。

1.Opal から、これファンクじゃないなと。メランコリックで拡がりのあるサウンド。懐かしいような風景が浮かびます。個人的には3.Talking Drum がノリノリで好き。オルガンもホットでバンドサウンドを味わえます。続く4.Havens がアコギの曲。これは新しい食感だなぁ。でもオルガンとすごくマッチしていると思います。ギターの音色も音選びもいままでのジャズギターにはない、曲調もジャズらしくはない、でも噛めば噛むほど味わい深いアルバムです。

2026-01-30

スピーカーセッティングをGeminiに聞いた

 

スピーカーのセッティングについて、ためしにGeminiに聞いてみました。ウソかホントか詳しく回答してきてちょっと驚きました。

スピーカーの機種名(我が家はJBL4309)と「セッティングのコツを教えてください」と言うだけで、左右のスピーカー間の距離、リスニングポイント、スピーカースタンドやインシュレーター、スピーカーケーブルの接続などなど、質問ごとにいくつかの選択肢を挙げて教えてくれます。「はいはい、ちゃんとやっていますよ」なんてつぶやきながら。

我が家のJBL4309。本格的に聴くときはグリルを外す。

我が家のオーディオセットは家族も一緒のリビングにあるので、スピーカーもテレビをはさんで左右に設置しています。つまり左右のスピーカーの間に薄型の大板がある状態で、これが反射板となって音響的にはイマイチ。でもここに置くしかないのでしかたがない。

おまけにテレビ用の細長いスピーカーがとなりに立っていて、テレビの出音がオーディオ用スピーカーに跳ね返ってしまう配置。でもテレビ内蔵のスピーカーは聴くに耐えないし、はやりのサウンドバーの音もあまり期待していない。5.1chサラウンドするにはこの細長スピーカーのほうがまだいい音しているので、ここも譲れず。

ということでオーディオ用のスピーカーは、テレビ板よりも前に出して、周囲の壁から40〜50cmは離して設置しています。リスニングポイントは低めのソファで、座ったときの耳の位置とツイーターの高さをあわせて、床から50cmのスピーカースタンドの上に乗せています。

床はフローリング。スタンドのスパイク(スパイク受けは付属のもの)で床と離しています。スピーカーとスタンド天板の間にはインシュレーターを前2個、後ろ1個の3点支持。オーディオテクニカのハネナイトという特殊ゴムを使ったもの(AT6099)を挟んでいます。

今回Geminiが教えてくれたのは、このインシュレーターの位置。テキトーにスピーカーの端っこに挟んでいたのですが、もうちょっと中央に寄せてと。特に後ろ1個のインシュレーターを背面から5cmくらい前に出せと言うのです。

モダ〜ンなスピーカーさんたちはみな奥行きが長いデザインが多い。つまり幅<奥行き。でも我が家のは幅>奥行き。それで後ろインシュレーターを前に出したら、もうほぼ中央に近い。安定性を気にしながら少しずつ前に出しました。(地震対策はいつか考える)

で、しばらく聴いていたら、なんと音がもっと前にパーンと出てくるようになりました。音もハッキリしたような。へぇ、インシュレーターの位置って影響あるんだと教わった次第です。

これでもスピーカーの設置対策にはできる範囲かつミリ単位でやってきたつもりです。内向き角度とか何度変更したことか。高域はクリア、低域はこのスピーカーなりの鳴りっぷりを発揮していました。ホーン型とか前面バスレフとかの特徴を活かした“自分好みの”セッティングにまた一歩近づいた気分です。

2026-01-23

For Dinah / Ledisi

 

Ledisi(レディシ・アニバーデ・ヤング)はアメリカのシンガーソングライター、音楽プロデューサーです。音楽一家に育ち、2000年にはファーストアルバムを発表、数々のグラミー賞ノミネートを経て、2011年6枚目のアルバム「Pieces of Me」はビルボードのR&Bアルバムチャートで最高2位を記録。2021年のグラミー賞で最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス賞も受賞するなど、出版、女優としても活躍するベテランです。今作は2025年に発表した13作目のアルバム。

ジャズシンガーのレジェンド、ダイナ・ワシントンに捧ぐとあるとおり、「自由に動き、自由に創造し、女性としてリーダーシップを発揮することを許してくれた」とレディシはその影響を語っています。彼女の歌声から、けしてスムーズには終始せず、表現も堂々としていて包容力もあり、ダイナを歌い上げる力強い自信を感じることができます。

ジャズの面白さは“スタンダード”曲を様々なミュージシャンが演奏、歌唱すること。僕もよく聴いたダイナの1.What A Difference A Day Made や3.Caravan が聴きどころです。ダイナのほうが迫力はあると思いますが、レディシのほうが親近感を感じます。かといって媚びていなくてストレートに歌が伝わってきます。推しはこれまた好きなグレゴリー・ポーターとデュエットの6.You've Got What It Takes で、スウィンギンでゴキゲンなナンバーです。アルバムのプロデュースはクリスチャン・マクブライドときてます、さすがです。


2026-01-16

英国など「MTV」終了

 

MTV、約40年続いた音楽専門チャンネル終了 英国など」の記事にもあるとおり、約40年続いた音楽専門チャンネルが英国などで閉鎖されたとのこと。親会社パラマウント(旧バイアコム)のコスト削減の一環。ちなみに日本ではアムドックス社に運営を委託して今も継続しています。

個人的にMTVには思い入れがあります。80年代の地上波での番組枠時代から、ビデオデッキ(ソニーのベータマックス)の前に座って夜な夜な録画していた頃がなつかしい思い出。

就職した翌年の1989年、スカイポート通信サービス(通信衛星を使った番組供給)という会社にNECとしてコンピュータシステムを納入し、この頃から日本での音楽専門チャンネルの立ち上げにも関わり始めました。

1992年そのスカイポートTV(ゴタゴタののち放送事業)としてMTV、CNN、スターチャンネルなど6chでCS(Communication Satellite)放送開始する頃には同社に転職して、システムを中心に立ち上げから運用、加入促進と必死に働きました。今で言うサブスク、つまり月額課金のハシリでした。

日本でのMTVはライセンス料などの問題で1999年チャンネル名をVIBEとしてリスタート。日本独自のテイストで魅力ある音楽チャンネルでした。僕はこのVIBEのインターネット事業を承継して2001年に社長になりました。

実はもうこの頃から音楽専門チャンネルとしての役割は変化して、よりパーソナルなメディアに移行していると実感していました。iモードをはじめとするモバイル(ガラケーですね)で、テレビから携帯電話、茶の間からポケットになったのでした。

言うまでもなく、今はスマホでSNSの時代。昔のように「動くミュージシャン」を見たければほとんどYouTubeです。というか、きちんと編集された長尺の動画(それが1曲であっても)よりも次から次へと超短尺の映像を見せることで、なんとか視聴者(視聴時間)を獲得する(つなぎとめる)時代になっています。

僕にとってのMTVはもう25年前には終わっていたのかもしれません。