2018-02-02

選択の時代〜世界観〜

試行錯誤を繰り返したからこそ見えてくるものがあります。ここで一旦落ち着いて全体を俯瞰してみます。どういう状態になることを望んでいるのか、そういう状態になるにはどんなステップが考えられるのか。

やるべきことを考えるときに大切なのは、「やらないことを決める」ことです。これをやっても望んだ状態にはつながらないと思ったことは、やらないことです。いくつかやらないことリストをつくることで、やるべきことが鮮明になってきます。

やるべきことが見えたら、やり方=方法を考えます。いくつか方法があるはずなので、よいと思う方法で実行してみます。うまくいかなければ、方法を変えて実行します。「やらないこと」につながる方法を実行しないよう気をつけてください。

これをやったらうまくいく、というものはありません。誰かが教えてくれるものでもないしどこかに答えもありません。過去にうまくいったからと言ってうまくいくとは限らないのです。不安でしょう。不安です。安心させてくれるのは「結果」のみです。何かをやった成功または失敗という結果が次に進むための安心です。

選択の時代とは、自分の(あるいはチームの)望む状態、期待、想像、つまり世界観を胸に(腹に)持ちながらそこに向かって自ら動いていく、ことが求められている時代なんだと思います。

2018-01-20

選択の時代〜試行錯誤〜

観察で得た情報をもとに、自分なりに「こういうことができるかな」「こういうことをやってみたいな」と思うことを計画し準備します。実行可能なことはなるべく多く試してみることです。

ほかの人がやっていることをとことん真似してみる、いままでやってみたことがないことを部分的に取り入れてみる、部分的に止めてみる、2つのことを同時にやってみる、などなどあまり時間をかけずに数多く経験して、自分がどう感じるかを試してみるのです。

そうして試しているうちに、結果としてうまく行く場合とうまく行かない場合があって、うまく行く場合は、何がその原動力となっているのかがわかってくるようになります。そして、その原動力がひとつのことだけでなく、複数のことが絶妙なバランスで成り立っていることに気づきます。

たとえば...バンドで練習しているとき、ドラムが全体のリズムを引っ張り、ギターが弾くコードワークで展開し、ベースがアクセントを加え、その場全体を包み込む、相乗効果のような、一人では味わうことの出来ないグルーヴを感じることがある...。
 グルーヴを原動力とするならば、それはバンドメンバーの絶妙なタイム感と音量、メロディが絶妙なバランスによって成り立っていることに気づくわけです。

試行錯誤を繰り返すうちに、自分ならこうしたい、こうありたいという姿が見えてくるでしょう。

2018-01-04

選択の時代〜観察〜

物事に取り組むとき、まずは「観察」することから始まります。

見て、触って、聞いて、嗅いで、味わって、まさに五感で情報を集めるのです。
一度だけでなく何度も繰り返すことで、そこで起きていることが何なのか認識していく。
すると全く同じ環境で同じ事が行われているのに、毎回何かが違うということがわかります。

パン屋の店頭に立っていたとき、売っているものもお客様の数も天気も気温も同様なのに、毎日まったく違うストーリーが繰り広げられて驚きました。ギターを弾くときネックを握るとなぜか毎回違って、調子が出ないときもある。思った以上によく弾けるときもある。そんな感覚を思い出していました。

繰り返さないとわからないことです。プロといわれる人は、その違いを微調整する技を身につけて常に水準またはそれ以上の結果を出すことができる人なんだと思います。

どうやってその技を身につけるか。受動から能動へ、つまり「試行錯誤」という段階を踏む必要があります。