2023-06-02

Secret Story / Pat Metheny

 

Pat Metheny(パット・メセニー)個人名義での1992年作。パット・メセニー・グループは主にKey.のライル・メイズとのバンドで今作にはライルがいない、なんて話はファン以外には関係ない。とにかく多数のミュージシャンとオーケストラでものすごい大作を作り上げてしまったという作品です。以後のアルバムでもギターとかジャズとかで括れないパット・メセニー・ミュージックを発表していくことになります。

1989年の「Letter From Home」というトップランクに聴いたアルバムで完全にファンになっていたところに、こんな大傑作を聴いてしまい一生ものの音楽に出会った感が強くありました。言うまでもなく彼の作品と彼が参加するほかのミュージシャンのアルバムも集めることに。ライヴもグループだけでなく、ブルーノートでの小編成を間近に観たりしました。

本作も通しで聴くものですが紹介しますと、1.Above the Treetops ではカンボジア宮廷音楽といわれるメロディーで始まった途端、見知らぬ海外に連れて行かれ、2.Facing West で旅路をワクワク進んでいきます。不思議な街や祭り、ちょっとした旅の休憩、夜の眠り...など僕は勝手に想像しながら聴いています。好きな曲は8.Always and Forever と13.Tell Her You Saw Me のバラード。心にしみる愛に溢れたサウンドだと思います。14.Not to Be Forgotten (Our Final Hour)で旅の終わりの余韻を感じさせてくれます。(15以降はボーナストラックです)


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