2026-04-18

ラテン音楽、ふたたび

 

バッド・バニーは今年2月初旬、アメリカの国民的イベントであるNFL(アメフト)スーパーボウル(頂上決戦)のハーフタイムショーで、“憎しみより愛”をメッセージにパフォーマンス。我が家も家族3人でその録画を楽しみました。

今年のグラミー賞で年間最優秀アルバム賞を、史上初全編スペイン語作品で受賞したバッド・バニー。地元プエルト・リコの地銀がクリスマスシーズンに旬のスターや注目の若手を起用してCDやDVDを制作することを30年以上続けるという素敵な地銀なのですが、バッド・バニーは2018年に早くも起用されていたと。(「ゼロから分かる!ラテン音楽入門」世界文化社より)

昨年発表のアルバム「DeBÍ TiRAR MáS FOToS」の1曲目「NUEVAYoL」
エル・グラン・コンボ・デ・プエルト・リコの「Un Verano en Nueva York」で始まる

中南米から拡がったラテン音楽。僕は1988年あたりから90年代をとおしてレゲエ(ジャマイカ)、ボサノヴァやMPB(ブラジル)を中心にCDを集めていました。特にリズムの多彩さと進化はあまりに楽しくて、英語圏のロックを中心に聴いてきた耳にはとても新鮮に響きました。

ときは“ワールドミュージック”。六本木WAVEにて店内POPを読みながらスペイン語圏のCDも買ってヘヴィロテしていました。特に好きだったのはニューヨークのサルサ。奇しくも今年2月に亡くなってしまったウィリー・コロン、ルベーン・ブラデス、そしてファニア・オール・スターズ。プエルト・リコのコルティーホ(ボンバ)やキューバのアダルベルト・アルヴァレス(ソン)もよく聴きました。

ラテン音楽って日本でも馴染みがあるように思います。昭和歌謡にも多い印象。踊りたくなるようなリズムとちょっと哀愁を帯びたメロディ。僕個人の原体験は中学のときに聴いた高中正義の「SUPER TAKANAKA LIVE!」(1980年)。彼は今年73歳にしてワールドツアー即完売とは恐れ入りました。みなさんのラテン音楽原体験は何ですか?

30年以上経ってふたたびラテン音楽マイブーム。CD棚から引っぱり出すのはもちろん、サブスクで限りなく音源を漁れます。暑くなってきた春から初夏にぴったり。ここで熱く紹介したいのはファニア・オール・スターズのニューヨークはチーターで行われた伝説的なライヴ。会場の熱気がスゴイ!。Vol.2もありますよ。

2026-04-04

Honora / Flea

 

Flea(フリー)はアメリカのロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(レッチリ)のベーシスト。彼がロックに行く前の少年時代、ジャズが好きでトランペットを演奏していたことに起因してアルバムを作ろうと思ったと。(レッチリの初代ギタリスト=ヒレルに会ってロックに傾倒していく姿はNetflixの“The Rise of the Red Hot Chili Peppers”に)アルバムアートワークは、彼の義理の母をイランで撮影したものとのこと。

僕自身、レッチリは当時からCDを聴いていて、フジロックでもライヴを観たりして、そのファンクネスと狂気なロックに触れてきました。フリーが熱き男であることは周知で、Netflixのドキュメンタリーでも明らかです。聴衆の心に響くものを追求してきた彼のこと、ジャズに挑んだ今作2026年初ソロフルアルバムでもその才能は発揮され、ほかには無い作品を生み出しています。

今回はジャズを聴く人にもオススメな曲を紹介。2.A Plea のかっこいいファンクジャズベース。こうなるんだなフリーが演ると。5.Morning Cry もとてもジャズしているんですが、リズムがやっぱりオリジナリティ。9.Willow Weep for Me 名曲“柳よ泣いておくれ”ではしんみりしたフリーを思い浮かべたりして。ロック好きにはトム・ヨークやニック・ケイヴ参加曲もあり、ファンカデリックの6.Maggot Brain では後ろでエディ・ヘイゼルのギターが聴こえてきそうです。ぜひ大きめの音量で部屋(脳内)をベース音で満たしてください。