2023-09-22

Everything Must Go / Steely Dan

 

Steely Dan(スティーリー・ダン)のCDですが、我が家には「彩(エイジャ)」(1997年作)が5枚、「ガウチョ」(1980年作)が4枚あります(SACD含む)。リマスター違いでもあり、わずかですが音が違う。レコードプレーヤーを持っていたらこの倍は揃えていたはずです。音質も演奏も曲も最高クォリティだからこそ、最高の音を聴きたいという思いからです。

2003年の本作は実質ラスト・スタジオアルバムです。2017年にウォルター・ベッカーが亡くなりドナルド・フェイゲンだけになってしまいました。このアルバムももちろん最高クォリティです。ロックでありソウルでありジャズである唯一無二のサウンドです。僕はスピーカーやヘッドフォンをチェックするときには彼らの音源を用意します。このサウンドを気持ちよく鳴らすことができる機器であることが条件です。

たとえば1.The Last Mall の細かく刻むハイハット、薄くドライブかけたギター、絶妙に絡んでくるホーンセクション、終わり方にシャレが効いています。歯切れのよいリズムの2.Things I Miss the Most はキャッチーでありながら独特のハーモニーとコード進行、ポップで覚えやすい3.Blues Beach のスネアの乾いた音、変わった音色の装飾などなど、このあともずっと丁寧に作り込まれた、そこにあるべくしてそれしかない厳選されたサウンドとアレンジを聴くことができます。

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