2023-02-03

Random Abstract / Branford Marsalis

 

Stingソロ1枚目「The Dream of the Blue Turtles」(1985年)は曲も演奏も好きでよく聴いていました。ジャズをもっと知りたくなって、そこで演奏しているサックスのBranford MarsalisとピアノのKenny Kirklandが参加しているこのアルバム「Random Abstract」(1988年)を買いました。

1曲目Yes and Noからもうジャズらしいジャズ。スリリングで緩急自在で淀みない演奏。そうか、これか!と社会人なりたての僕は新しい世界が開けたような気がしたものです。Branfordのサックスは堂々としていて音楽を知り尽くしている感じ。そこにKennyのピアノがエレガントに絡んできてドラマチックな展開を生む。

この1曲目はWayne Shorterの名盤「Juju」に入っている「Yes or No」という曲だと知ったのは随分あとでした。しかも誤表記。Kenny Kirklandは1枚のリーダー作を残して10年後43歳の若さでこの世を去ってしまいました。

オススメ曲は、John Coltraneを想わせる2.Crecent City , Kenny作の4.LonJellis そして圧巻はOrnette Colemanの6.Lonely Woman で、静かに始まって徐々に感情が高まり、この曲の世界にどっぷり浸る名演奏。今でも一人夜中に聴くイチオシ曲です。


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