2023-07-12

The Red Door / Orrin Evans

 

高音質で今のジャズが聴けるSMOKE Sessions Recordsから今回もまた。Orrin Evans(オリン・エヴァンス)はアメリカのジャズピアニスト。大学ではあのケニー・バロンに師事し、セロニアス・モンク・コンペティションで2位入賞の経歴。今回もたまにモンクらしさが顔を見せます。2023年スタジオ録音の新作です。

アルバム全体では曲がバラエティ豊かで飽きさせることなく聴けます。ゲスト陣も豪華でトランペットにニコラス・ペイトン、ベースにロバート・ハーストバスター・ウイリアムス、ヴォーカルにジャズメイア・ホーンといった布陣。確かなテクニックどころか、ジャズミュージシャンにしかできない驚きの演奏と落ち着いた余裕のプレイのどちらも楽しめます。

たとえば4.The Good Life のバスターのベースの気持ち良さは高音質ならでは。5.Big Small ではハーストのバチバチいうベースで始まるジャズにしかできないブルース。フリーのようでバンド全体がうねるようなこういう演奏ってどうやってできるのでしょう。11.They Won't Go When I Go はスティーヴィー・ワンダーのしみじみと浸る曲をヴォーカルとピアノだけで。


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