Donny McCaslin(ダニー・マッキャスリン)はアメリカのジャズサックス奏者。マイケル・ブレッカーの後任としてステップス・アヘッドに加入したり、デヴィッド・ボウイの最後のアルバムでリーダーを努めたりしました。2023年本作の音からもわかるように実力派なだけでなくジャズ以外のファンの支持も得ているようです。
メンバーにマーク・ジュリアナ(ドラムス)がいるあたりがこのワンホーン・カルテットの傾向に影響を与えていると思われます。僕好みのエレクトロニカやロックっぽさを全面的に展開して、Apple MusicのDolby Atmos(空間オーディオ)で聴くと音が八方から降り注いだり移動したり。おっさんだから落ち着いたジャズがいいなんて決めつけずに、体を揺らすのもいいかと思います。そして普段ジャズを聴かない音楽ファンにも聴いてほしい。
1.Stria を聴けば「おっこれは今までにない感じだな」とすぐ気づくはずです。シンセ音だけでなくリズムも曲展開も新しさを感じます。今回は刺激の強いところを紹介しますと、4.Body Blow もバスバスきます。ドラムンベース的な。6.Turbo はダブステップ的な。サックスのインプロがとてもマッチしていて盛り上がります。マイルス先生、エレクトリックジャズはここまで来ましたよ。
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