2023-09-11

わかっちゃいるけど「5W2H」

 

遅刻もブッキングも、社会人一年生じゃぁないんだから言われなくても、と。でも出来ていない人が多いんです。最後にもう一つ。報連相なんて昭和語がありましたが、社長であれば報告を聞くこともありますし、仕事を依頼することもあります。せめて「5W2H」くらいは文字にしておきたいところです。

これも出来ていない人多いです...。「◯◯やっておいて。」なんて曖昧な指示。報告するほうも「だいたい出来てます」なんて報告。に対して社長は「何が?」といった会話。互いに文字にしていないからミーティングも長引くし、感情的になる。「だから言っただろ」って。そんでもって提案書や稟議書って何書けばいいんですか?なんて聞かれることもあります。そんなときはまず「5W2H」を押さえておけば具体的なことは伝わります。

When(期限、時期、期間)Where(現場、訪問先)Who(担当者や責任者、メンバー)What(仕事内容や依頼内容)Why(仕事の理由や目的、意義)How(方法や手段)How much(コスト、売上、損失)※“5W2Hを意識した具体性のある行動”から引用。

社長になると進めなければいけない仕事は複数にわたります。社長からはWhyとWhatだけ伝えてあとはスタッフが検討してくれ、なんて場合が多いでしょう。任せて安心な部下がいるとすれば、そのスタッフは「5W2H」をしっかり押さえています。もし「5W2H」を伝え合わずに仕事が進んでいるとしたら、社長自身だけでなくスタッフにも相当ストレスがかかっている場合もあるので気をつけたい。

2023-09-08

A Hundred Days Off / Underworld

 

Underworld(アンダーワールド)はイギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ。ケミカル・ブラザーズと並んでよく聴きました。1996年の映画「トレインスポッティング」で使われた「Born Slippy」がヒットしてラジオでよくかかっていました。2002年発表の4作目にあたる本作の翌年のフジロックに出演し、ケミカル同様にグリーンステージで大いに盛り上がりました。途切れなく繰り出されるビートで陶酔感に包まれました。

アンダーワールド、ケミカル・ブラザーズ、プロディジー、オービタルをして「テクノ四天王」と言われていました。オービタル以外はライヴも経験しました。彼らの音楽が主にデスクトップでエレクトロニックで生み出されたものでありながら、大観衆を乱舞させるライヴにこそ醍醐味があると思いました。2000年代がそういう時代だったのかもしれません。

アンダーワールドの特徴はなんといってもサウンドが気持ちいいこと。1.Mo Move のベースラインはあの名曲ドナ・サマー「アイ・フィール・ラヴ」を想わせますが、そこに乗せる彼らの宇宙的サウンドがカッコいい。ヒットした2.Two Months Off はそのライヴの乱舞を想像しながら聴くとこの曲の魅力が伝わるかと思います。YMOを想わせる5.Little Speaker はライヴというより部屋をサウンドで満たしたいような曲であったりします。


2023-09-07

「説明書き」vs「音楽を聴く」

 

美術館に行って絵画なんぞを観るとします。絵を3秒くらい眺めて「これ誰が描いたの?」「題名は?」「いつ頃のもの?」なんていう風につい説明書きのほうに目が行ってしまいます。もう1回絵に目を戻して5秒くらいで次へ。もしかして説明書きを読んでいる時間のほうが長い、なんてことありませんか?

むりやり音楽に置き換えてみます。ミュージシャンや発売年、オビとかライナーノーツ、ネットで検索してプロデューサーとかバックのミュージシャンを調べたり。音楽を聴いている時間よりも「説明書き」を読んでいる時間のほうが長くないか?なんてこと僕はあります。ああこの人が関わっているから音がいいんだなとか、世間の評価が高いから良いに違いないなんてことも。

ちょっと反省。ボニー・レイットを聴かなかったのも僕の「説明書き」に出てこなかったからかも。昭和の時代は雑誌やCDショップから情報を得ることが多かったし、それが楽しかった。でも興味ある記事しか読んでいなかった。結局「説明書き」から入って音楽に接することが多かったように思います。

この歳になってやっとゆっくり音楽を聴く時間ができたことだし「音」から聴くようにしています。ミュージシャンを知っていても知っていなくても、まずはその曲を目を閉じて聴いてみる。気に入ったらアルバムを通して聴いてみる。何を感じるか、何を思い描くかは自由ですから。ネット検索はそのあとです。

2023-09-06

Dolce Vita / 山中千尋

 

ジャズピアニストの山中千尋(やまなかちひろ)さんの作品は澤野工房の頃から聴いています。2023年8月30日発売の本作は、今年3月に逝去したウェイン・ショーターに捧げるアルバムということで「Yes Or No」「Beauty And the Beast」「Footprints」を彼女のアレンジで聴くことができます。同じく3月に逝去した坂本龍一関連の曲も最後に2曲入っています。ニューヨーク録音という空気もアルバム全般に感じることができます。

ウェイン・ショーターと山中千尋さんの共通点があると思います。演奏の思い切りのよさと複雑性と時々茶目っ気。そして他のミュージシャンにはない個性的な音使いが「ついまた聴きたくなる」そんなところです。さらにいえば山中さんの演奏を聴いていると不思議と元気になってくる効能があるんです。

今回描き下ろし曲の1.Dolce Vita や2.To S. がその不思議と元気が出てくる曲です。大人なフレージングと奇抜とも思えるアレンジが同居していて楽しい。3.Stranger はなんと久保田早紀さんの「異邦人」ですよ。僕もこの曲好きでした。このあとずっとショーター&千尋ワールドに浸って聴いていたら、覚えのあるイントロが!そうです、13.Kimi Ni Mune Kyun です。うれしくなっちゃいますね。


2023-09-05

Come With Us / The Chemical Brothers

 

The Chemical Brothers(ケミカル・ブラザーズ)はイギリスの2人組ユニット。ロックとダンスミュージックをミックスさせた先駆者としてデビュー時から話題でした。本作は2002年発表の4作目で、車にヘッドフォンに日頃からよく聴いていました。同アルバムを引っ提げて出演したフジロックのグリーンステージで踊り狂った覚えがあります。

ロックは生身の人間がバンドで演奏するもんだという思いがありますから、これをロックといわれましてもと最初は思っていたのですが、サウンドを聴くうちにこりゃカッコいいとハマるようになりました。ここらへんYMOを聴いていたことが影響していると個人的には思っています。最近のロックバンドを聴くとケミカル以降の音楽を通ってきたんだなと感じます。

ライヴでも1.Come With Us から始まっていきなり最高潮でした。イントロがもっと長くて今か今かとなったあとでした。耳をついて離れない2.It Began In Afrika でもノリノリは続きます。カ、カ、カ、…と。4.Star Guitar もシングルヒットしたキャッチーなテクノでオススメ。風変わりな6.My Elastic Eye は彼ららしいユーモアを感じて耳に残る曲です。


2023-09-04

ダブルブッキングは(冷や汗)

 

社長ってのはなんといっても「行動力」です。自ずと人と会う仕事が多く、そのためにアポイントをとることになります。大事なミーティングも多いので、ダブルブッキングや日程間違いはなんとしても避けたい。間違えてしまったときの冷や汗は誰でも経験したことがあると思いますがあれは本当に嫌なもんです。

予定を伝え合うとき、必ず「曜日」を入れるようにしています。口頭で確認するときもカレンダーを開いて「◯曜日ですね」と言いますし、メールでも◯月◯日◯曜と確認を入れておくようにします。相手が別の月のカレンダーを開いていたりする可能性もありますし、互いに間違いの無いようにしたいものです。

時刻も24時間表記で確認し合うようにしています。午後5時をなぜか15時と間違えてしまったことがあります。相手が5時待ち合わせと言ってきたら「17時ですね」と確認しておくとよいと思います。

ついでにもう一つ。アポをとるときに「2つ3つ候補をいただけますか?」と尋ねる人がいますが、回答したら「その日はあいにく…」なんて返事されたことがあります。会うということを実現したければ、こちらから候補を挙げるべきです。「日にちと曜日と24時間表記」を複数挙げて、相手が選びやすくする配慮が大切です。

2023-09-01

Reanimation / Linkin Park

 

社会人になってもオリジナル曲を作ってバンドをやりたいという思いはありました。友達と楽器屋めぐりして、シーケンサーやマルチトラックレコーダーほかいろいろな機材を買い込んで宅録を楽しんでいました。結局仕事で忙しくてそれどころではなくなってしまいましたが。やりたいと思っていたのは、ヘヴィメタルとヒップホップをミックスしたようなサウンドだったのですが、それを実現しているのがLinkin Park(リンキン・パーク)でした。

2002年発表の本作は、前年大ヒットした1st「Hybrid Theory」のリミックスアルバムで、ヒップホップ色が濃くなってさらにカッコいいサウンドになっていました。ライヴを観に行ったら周りは自分たちよりも若いオーディエンスばかりで苦笑しましたが、オジサン世代の音楽ばかり聴いていては仕事にならんと自分を納得させていました。

彼らは特徴のひとつ“ストリングス”の使い方が上手いんです。1.Opening のように映画が始まるような曲から2.Pts.Of.Athrty への流れがなんともカッコいい。そのメソッドは6.P5hng Me A*wy にも。チェスターのシャウトが懐かしい11.Wth>You もヘヴィでいかした曲です。