2021-04-19

どんな時代でも変わらないもの

経営者の仕事には修羅場があります。何回も。当事者であり誰の助けもない。それでも自ら選択しなければならない。何が起こるかわからない激動の時代に対応するには「変わらない」ものを頼りにするしかありません。いま一度立ち返って、どうするか考える。

ここ数年、独り心を悩ませているときに頼りにしたのは仏教的なものでした。先祖から続いて今ここに自分が存在している事実。先祖もいろいろな人生を歩んだはずです。それを乗り越えて子孫があり今の自分がいる。心の持ちようを科学している仏教的思想には多くの助けをもらいました。

人生や仕事の悩みのほとんどが「対人関係」と言われています。お釈迦様の頃からもずっとそうだったのでしょう。悩みがなくなるということはないのも事実です。周囲は常に変化していますし、思った通りにいかないことが多いです。怒ったり、あきらめたり、悲しんだり、あがいたりしている自分がいます。

私は「7つの習慣」を35歳になって初めて読みました。20年前のことです。会社を立ち上げたばかりの頃、一緒に働く仲間たち全員で学びました。うまくいかないことだらけに加えて時間がない。コミュニケーションの時間を短縮する共通言語が欲しかった。ビジネススキルも同時に学んで、行動にスピードをつける必要があったのです。


「いまやることはなんだ」と自問したときに整理しやすくなりました。第一から第三までの習慣は自分の中のこと。第四から第六までの習慣は他人との協業のこと。第七は全体のこと。さすがに7つの言葉は覚えるようになったけれど、いまだにできていないと反省することも多い。

人も会社も「変わらないと」と言う人は多いです。そう簡単に変わらない。行動を変えて、それを習慣にしていかないと変わらないのです。「選択の時代」に、激動だ正念場だと言う前にまず自分をみつめ直しておこうと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿