ブルーノート若手精鋭集団であるOut Of/Into の第二弾。第一弾は今年の始めに書いた「Motion I」です。アメリカのジャズミュージシャン、イマニュエル・ウィルキンスAs、ジョエル・ロスVib、ジェラルド・クレイトンP、マット・ブリューワーB、ケンドリック・スコットDsからなるグループです。
ポスト・バップと呼ばれる60年代半ばのボビー・ハッチャーソン、アンドリュー・ヒル、ジョー・ヘンダーソンといったミュージシャンを想わせるちょい難解な展開の曲ですが、これぞジャズとも言える“お決まりでない”演奏の連続。日本を含めた世界中の若手ジャズミュージシャンが「うんうん」と頷きながら聴いている様子が想像できます。
1.Brothers In Arms から変拍子の応酬とソロ回し。意表を突く曲展開。なかなかにスリリングです。3.Juno はベースソロで始まり、どうくるかと思ったらバラード。リズムがあるようでないような流れ。5.The Catalyst は僕の好きなケンドリック・スコットの曲。イントロで刻むリムショットからだんだんヒップホップのようなリズムになるのが面白い。さすが精鋭の演奏で耳を占有するのだけど、全体的にはなぜか落ち着いた雰囲気を感じる不思議なアルバムです。

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