2025-12-26

Motion Ⅱ / Out Of/Into

 

ブルーノート若手精鋭集団であるOut Of/Into の第二弾。第一弾は今年の始めに書いた「Motion I」です。アメリカのジャズミュージシャン、イマニュエル・ウィルキンスAs、ジョエル・ロスVib、ジェラルド・クレイトンP、マット・ブリューワーB、ケンドリック・スコットDsからなるグループです。

ポスト・バップと呼ばれる60年代半ばのボビー・ハッチャーソン、アンドリュー・ヒル、ジョー・ヘンダーソンといったミュージシャンを想わせるちょい難解な展開の曲ですが、これぞジャズとも言える“お決まりでない”演奏の連続。日本を含めた世界中の若手ジャズミュージシャンが「うんうん」と頷きながら聴いている様子が想像できます。

1.Brothers In Arms から変拍子の応酬とソロ回し。意表を突く曲展開。なかなかにスリリングです。3.Juno はベースソロで始まり、どうくるかと思ったらバラード。リズムがあるようでないような流れ。5.The Catalyst は僕の好きなケンドリック・スコットの曲。イントロで刻むリムショットからだんだんヒップホップのようなリズムになるのが面白い。さすが精鋭の演奏で耳を占有するのだけど、全体的にはなぜか落ち着いた雰囲気を感じる不思議なアルバムです。


2025-12-19

42年ぶりの再会

 

うれしい再会がありました。高校時代の同級生Sくんと42年ぶりの再会です。高校を卒業して以来、電話もメールもかわしたことがなかったので記憶はあの頃のまま。Facebookで僕を見つけて彼から連絡してくれました。

高校時代は男子校で、しかも3年間クラス替え無し。だから今でもクラスメートの名前を覚えているくらいです。大学で一緒になったメンツとはいまでもたまに連絡し合っていますが、別の道に進んだ同級生とは同窓会もなくずっと会わずに還暦を迎えてしまいました。

Sくんはクイーンのファンで、もうひとりの同級生とともに彼の家に遊びに行っては、ずっとクイーンを聴く会をやっていました。エレキギターも持ち込んで曲に合わせて弾いたり。そのとき彼はヴァイオリンでクイーンの曲を弾くのです。フレディのメロディラインもブライアンのソロも。そして彼のお母さんが餃子をしこたま焼いてくれて、そのまま餃子パーティになるのが恒例でした。音楽好きとして忘れられない良い思い出です。

大学卒業後Sくんはしばらくしてプロのヴァイオリニストになっていました。今回もウイーンからの帰国を待って会いました。喫茶店で長いこと話をしました。見た目こそヴァイオリンの先生という感じですが、笑顔はあの頃の印象と変わっていないのです。畑は違うけれど、お互い音楽に携わる仕事をやってきたので、ビジネスの話も少し。

彼の音源を聴いたら、クイーンを弾いていた頃の音色を思い出しました。情感あって明るくて優しい音色。気持ちがこちらに伝わってくる演奏でした。Sくんは指揮者も演るとのことで、僕の浅いクラシック音盤知識から質問コーナーに。いい先生が見つかりました。これからいろいろクラシックのこと教えてもらおうっと。

2025-12-12

Songbook / Kenny Barron

 

アメリカのジャズピアニスト、Kenny Barron(ケニー・バロン)の作品は長いことファンで聴き続けています。2025年新作では現代最高のヴォーカリストを集めて、まるで彼の集大成のような演奏とアンサンブルを聴かせてくれています。リズムセクションはお馴染み北川潔B、ジョナサン・ブレイクDsです。

女性ヴォーカルで僕も現在最高と思っているセシル・マクロリン・サルヴァント、男性ヴォーカルでも最高と思うカート・エリングが参加しているだけでもケニーの影響力を感じます。かといってヴォーカル中心のアルバムかというとそこはケニー作品、ベースもドラムスもピアノもヴォーカルとイコールバランスで、それぞれ特徴の押しも引きも感じられる作品になっているというわけです。

1.Beyond This Place のジーン・ベイラーの歌声からぐっと来ちゃいました。聴き惚れとはこのことです。ケニーお得意ラテンリズムの4.Thoughts and Dreams でセシル登場!と少し歌ったらすぐにケニーのソロ。セシルのアドリブのあともジョナサンらしいドラミングで締めるという贅沢ぶり。セシルをもっと味わうなら8.Sunshower で。7.In The Slow Lane ではカートがじっくりと絡んで聴かせてくれます。静かなクリスマスの夜にもぴったりですし、今後また何回も聴き続けるであろう作品を届けてくれました。


2025-12-05

パワーアンプのボリューム位置

 

先週のことですが、御茶ノ水のオーディオユニオンにてBJ Electric社製品の説明会に行ってきました。昨年も同時期に行っていました。今回も総販売元であるBEAT&VOICEの堀部さんによるトーク&試聴イベント。そしてなんとBJ Electric石河社長もゲスト参加とのことで再会を楽しみに参加しました。

我が家ではオーディオ系のケーブル(USBケーブルやスピーカーケーブルも)はすべてBJ Electric製です。昨年のブログにも書きましたが、余計な味付けのないまっすぐな音。オーディオ界隈にしてはとてもリーズナブルな価格で購入できて、これなら小遣いで少しずつ買い足すことができるってもんです。

今回は、ミニプリアンプミニパワーアンプの紹介。ミニって言いましても僕にとってはスーパー音質で、ギャップ感強し。スピーカーをしっかりガッツリ鳴らしてくれるアンプです。プリアンプ有り無しで聴き比べしたら、プリアンプによって楽曲の“彫りを深く”してくれるような印象。「背景が見えるようになった」と参加者の声もありました。

我が家ではこのパワーアンプも長いこと気に入って稼働していて、TEAC UD-505(DAC兼ヘッドフォンアンプ)をプリアンプにしています。そしてパワーアンプにもアッテネーターという音量コントロールがついています。今回のイベントで石河社長に「目盛りをだいたい13時の位置」に合わせるとよいと聞きまして、家に帰って設定を変えてみました。

今までなんとなく10時くらいにしていたのを、(プリアンプを絞って)パワーアンプを上げてみたらなんと以前より悠々と鳴るようになりました。どのパワーアンプにもあてはまるものではないと思いますが、少なくとも今回は生みの親がおっしゃっているので説得力ありました。たったこれだけのことで音の印象が変わるのがオーディオなんですなぁ。