Vincent Meissner(ヴィンセント・マイスナー)はドイツのジャズピアニスト&作曲家。なんと2000年生まれ。ライプツィヒの音楽大学で学びながら数々のタイトルを受賞。3枚目のリーダー作である2025年新作は、エスビョルン・スヴェンソン(E.S.T.)も属していたACT Musicからリリースしました。ヨーゼフ・ツァイメッツB、アンリ・ライヒマンDsとのトリオ作品です。
それにしてもこう暑くちゃ冷たいもんしか口に入りません。音楽を聴こうってなってもつい涼やかな曲を求めてしまいます。で、美音で軽やかなピアノトリオに手が伸びるってわけです。同じくドイツのECMレコードの音源をかけて涼んでおられる方も多いでしょう。タイトル「アイゲングラウ」は目を閉じたときの背景の濃いグレー、本来の光を意味するそうです。
煌めきのピアノで始まる1.Supernumb でその美音に浸ってください。涼やかな余韻が空間に拡がります。プリンス作曲シネイド・オコナーのカヴァーで有名な3.Nothing Compares 2 U のアレンジと演奏に彼の才能を感じます。ずっと聴いていたくなる楽曲です。ドラムスが小気味よい8.Anthem のリフレインも印象的。アルバム全体をとおして歌心を感じます。ハイレゾ高音質でそちら方面にも受けそうなこのアルバムはCDやLPでも発売されているそうです。
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