2024-02-13

スマホでラジオを聴いています

 

このところラジオを聴くようになりました。スマホアプリ「radiko」「NHKラジオらじる★らじる」で、あらかじめ番組を選んでおいて、タイムフリー/聴き逃しで聴いています。いままでも使ったことはあったのですが、続けて聴くことはなかった。どうせならハイレゾ音源を聴くことに時間を割きたいと思っていましたが、ブログを書くようになってもうちょっと情報源が欲しいと思うようになったのがきっかけです。

選んだ番組は、年代相応のものばかりです。

  • 山下達郎のサンデー・ソングブック(TOKYO FM)
  • ピーター・バラカン Barakan Beat(interFM)
  • 村上春樹 村上RADIO(TOKYO FM)
  • 細野晴臣 Daisy Holiday!(interFM)
  • 黒田卓也のムーンフライト(interFM)
  • ゴンザレス鈴木 濱ジャズ(FMヨコハマ)
  • 伊藤政則 POWER ROCK TODAY(bayfm78)
  • 大友良英 ジャズ・トゥナイト(NHK FM)
  • 挾間美帆のジャズ・ヴォヤージュ(NHK FM)
  • 音の風景(NHK FM)
いっぱいありますが、これを1週間かけて、気が向いたときにAirPlayで飛ばしたりAirPodsを耳にしてテキトーに聴いています。

機能的な話ですが、ダウンロードしてオフライン再生とか出来ません。しばらくすると配信終了してしまいます。radikoでもNHK FMは聴けますがタイムフリーではないので、らじるを使うことになります。radikoは5秒戻し60秒戻しボタンはありますが、早送りはありません。らじるは10秒戻し10秒送りボタンがあり、再生速度も選べたりオフタイマーがあったりして便利です。かけた楽曲のタイトル名アーティスト名が掲載されているのがいいです。音質はローファイですがそこがいいのかもしれません。

聴いていると「へぇー」と気づかされること多しで、関連した音楽をCD棚やApple Musicで検索してじっくり聴き直すのも楽しみのひとつです。ほかのことに集中して、流れているけど聴いていないなんてこともありますがそんな感じがいいと思っています。

2024-02-09

Foreverland / Keyon Harrold

Keyon Harrold(キーヨン・ハロルド)はアメリカのトランペッター、プロデューサーです。プロとしての最初の仕事はコモンのバックメンバーとして、同級生であるロバート・グラスパーの推薦だったとのこと。マイルス・デイヴィスの伝記映画「マイルズ・アヘッド」での吹き替えトランペット演奏も彼によるもので、ジャズプレイヤーとしての実力も確かです。

2024年本作の1.Find Your Peace でラップを聴かせるコモンは昨年Apple TV+の「サイロ」で俳優としても活躍するなどマルチな才能をみせてくれました。この曲はグラスパーも参加して、キーヨンが新世代を代表する存在であることを象徴しています。漂うようなリズムと浮遊感のあるバッキングが気持ちよい曲です。ほかにもいくつかR&Bな曲が入っていて、グラスパーが好きなら要チェックなアルバムです。

僕としてはあえてジャズな曲をオススメしたいと思います。3.The Intellectual ではフリーに叩くドラムスに乗せてキーヨンのトランペットを存分に聴くことができます。8.Gotta Go (Outer Space) は複雑なリズムとともに地を這うベースが印象的な曲。9.Pictures ではバラードのトランペットソロが中心の曲で内省的な雰囲気が伝わってきます。

2024-02-06

イヤーパッド交換してみた

 

お気に入りのヘッドフォン「ULTRASONE edition9」も愛用して16年が経っていました。さすがにそろそろイヤーパッドを交換しようとネット検索。同メーカーの輸入代理店も変更になっていて今はアユートの公式ECサイトで取り扱っていました。昨年閲覧したときには売り切れになっていたところ、今年確認したら入荷されていたので購入しました。

真ん中で挟まっているのが交換前のイヤーパッド

なんか見た目がまったく違う...。ECサイトの説明にはメーカー純正と表記があり、この機種に対応したイヤーパッドはこれしかなかったのでしかたなく購入したのです。ほかの対応機種にSignatureシリーズもあったのでそちらの機種のもの、なのかもしれません。

交換して1週間ほど聴き込んてみましたが、やっぱりイイです。高域はくっきりきっちり描いて、低域は締まりのあるedition9特有のあの低音が蘇りました。新しいイヤーパッドの触感は以前のものよりサラッとしていて長時間装着のムレが軽減。クッションも増して耳のなかに音楽をホールドしてくれています。しばらくSTAXばかりになっていましたが、ハードパンチな曲ではやっぱりこの密閉型です。

愛用の機器はメンテして長く使うのが良い、ということを思い知った次第です。

2024-02-02

Evergreen / Jun Iida

 

Jun Iida(飯田潤)はアメリカのトランペッター&作曲家。日系移民の息子として、セントルイス→ピッツバーグ→クリーブランド→ロサンゼルス→シアトル→ニューヨークと活躍しているミュージシャンです。本作はリーダーとしてのデビュー作で2024年にワールドリリースされました。琴奏者の母親がクラシックやジャズ、そして日本の民謡や童謡を教えてくれたそうで、このアルバムにも影響がみられます。

「クリーブランド音楽院でクラシック音楽を、ケース・ウェスタン・リザーブ大学でジャズを学び、航空宇宙工学も学んだ。」とWEBサイトに記載されていますが、こうしたしっかりした基礎のうえに、クラシックやジャズの現場を数多く経験してきただけあって、その音には深みを感じますし、曲やプレイにはこれからの時代の新しい何かがあると思いました。

日本人リスナーとしては、2.Akatombo や4.Shiki no Uta でのメロディーや日本語に親近感と飯田さんの人柄を感じることができるでしょう。タイトル曲3.Evergreen をはじめ、ほかにも全編にAubrey Johnsonのスキャットと共演していてトランペットだけでなく、バンドアンサンブルを重視しているアルバムです。落ち着いた心地よい演奏が主ですが、8.My Anguish In Solidarity では後半にプログレとも思えるドラムスがビシバシする展開があったりして、オススメ曲です。

2024-01-30

静電気の恐怖

 

愛用のイヤースピーカー(ヘッドフォンにあらず)STAX SR-L700 MK2とドライバーのSRM-353Xは、今もとても“音楽的に”耳の周りで鳴ってくれています。これを耳にして音楽に浸る時間のなんと心地よいこと。こんな筐体なのにほんとに負担を感じさせません。

愛機のSTAXたち

冬になると乾燥しますね。これを耳につけてソファでノリノリ。ん〜いい曲だった、別のCDをかけようかとソファから離れるときです、(ビリビリッ)または(バチッ)と耳から頭頂にかけてなんと静電気が襲うのです。「うわっ!」と声を上げるくらい。

そうこのイヤースピーカーは「振動膜(ダイアフラム)に静電気を発生させることで振動発音する原理(STAXホームページより)」なのです。そもそも耳周辺で静電気が発生しているところに、ソファとの摩擦で体全体に大量の電気を発生させて相乗効果しているのではないかと想像するのです。

対策としては加湿ですね。加湿器からの蒸気がソファにちょうど降りかかるくらいに、ずっと加湿しています。加湿器の音がまあ気になりますが、静電気の恐怖と引き換えに仕方がない。これも「いい音」と付き合っていく冬の行事だと思って楽しんでいます。

加湿器つけっぱなし

2024-01-25

聴いては書いて、書いては聴いて

 

なんとか1年間書き続けました。平日毎日。「昔、よく聴いていました」を99記事、「最近、これ聴いています」を51記事、「音楽を聴くことの雑感」はこれ入れて33記事、「ちょっとフィールドレコーディング」は8記事、音楽とは関係ないけど「てやんでぇ!社長」を60記事。父の誕生日の翌日に書き始めて1年経ち、今日は父の90歳誕生日で卒寿、めでたしです。

それにしても毎日書くのをずっと続けている人はいらっしゃるわけで、なかなかに尊敬レベルだなと思います。常日頃ネタを考えては「次はコレ書こうかな」ってやるわけですから、ボーっとしている暇はありません。好きなことを好き勝手に書くので誰にでも出来ると思っていたのですが...。まぁここらで一息ついて、週1〜2記事くらいにペース落とすことにします。

音楽を聴いては書いて、書いては音楽を聴いて、というのもちょっと鍛えられてよかったです。ふつう音楽を聴いたときの言語化って「おっ」とか「いいねコレ」とか「くぅー」くらいしか出てこないので、なんとか少ないボキャブラリーの中からひねり出すように書くのはそれなりに頭を使います。書くうちに気づきもあったりしてそれはそれでラッキーと。音楽を聴く楽しみのひとつになりました。

2024-01-24

Groove Street / Dave Stryker

 

Dave Stryker(デイヴ・ストライカー)はアメリカのジャズギタリスト。リーダーとしてすでに25枚以上のアルバムがあり、スタンリー・タレンタインSax、ジャック・マクダフOrgらのサイドマンとしても活躍しているベテランです。2024年の本作は彼のトリオと、あのイエロージャケッツのボブ・ミンツァーSaxとの共演ということで、活動拠点であるニューヨークのライヴハウスにいるかのような演奏を聴かせてくれます。

オルガンが入っているとタイトルどおりグッとグルーヴィになります。このベースはなに?と思いましたがオルガンが弾いています。独特の重低音がとてもいい感じです。そういえばウェス・モンゴメリーのトリオもオルガンがベース役を兼ねていました。デイヴのギターは奇をてらわずストレートな音色とフレーズで気持ちよい音。そして力強いボブのサックスがバンドサウンドを引き立てます。

勢いよくタイトル曲の1.Groove Street のグイグイくるスイングが体を揺らしてくれます。4.Infant Eyes ではクールダウン。都会のフュージョンサウンドなんですが、このバンドならではの濃い色を醸しています。ファンキーな6.Cold Duck もカッコよくてオススメ。大人のオジサマたちによる粋なニューヨークサウンドが羨ましいアルバムです。