2023-12-26

Cheap Trick

 

多くの人は15歳〜17歳くらいに聴いた音楽を一生聴き続けると聞いたことがありますが、ほんとにそうだなぁと思います。1980年は15歳でしたから中3。FMラジオで“ダイヤトーン・ポップスベストテン”をエアチェックしていた頃です。ラジカセはAIWAのCS-80でした。僕の耳をとらえたのはCheap Trick(チープ・トリック)のロビン・ザンダー(当時はサンダーと言っていた)の声でした。

曲はアルバム「Dream Police」(1979年発売)の1曲目タイトル曲。キャッチーなメロディと自在なヴォーカルに魅了されました。FM誌を読むとなんともカッコいいヴォーカルとベース。対照的にひょうきんなギターとドラムス。当時流行りのツートーン。次いでヒット曲6.Voices の美メロにまたやられてしまった。

僕にとってのビートルズはチープ・トリックであり、のちにロイ・オービソンを聴いたりして似たものを感じてやっぱり彼らのメロディとサウンドが好きなんだなと。ギター大好きのリック・ニールセンも大好きです。1980年発売の「All Shook Up」も聴いた聴いた。1.Stop This Game は歌詞も覚えたくらい。チープ・トリックこそ僕が最初にのめりこんだ洋楽であり、ハードロックの入り口であり、のちにギター少年となる布石バンドだったのです。

2023-12-25

集めた事実をAIが分析

 

会社経営をしていると「愚直」であることの大切さが身にしみてわかります。人間としてはつい自分の都合のいいように事実を曲げて報告してしまったり、愚痴や悪口を言ったり聞いたりして他人にバイアスをかけたり、仕事以外のその日の気分で面倒になったり嫌になったりしてしまいます。しかし社長としてはなるべく事実を事実のまま把握して、次なる対策を練りたい。

「言わなくてもわかる」「空気を読む」というのが長所になっている組織も、実は社長や上司がラクなだけかもしれません。情報を受発信するのは誰にとっても労力のかかることですから。だからこそコミュニティでは発信しやすく、フィードバックしやすくする工夫が必要なのです。中でも事実を事実としてできるだけ情報を集め報告しあうような愚直なプロセスは、それほど時間をかけずにできるコミュニティ活性方法だと思います。

特に机上で立てた仮説を検証するための「現場」観察というプロセスは、リモートワークが普通になる今後のワークスタイルの中でも大切なものになってきます。現場に足を運び、人と話し、写真や動画を撮り、コミュニティで事実をシェアすることが、その後の問題発見や課題抽出に多いに役に立つでしょう。そうして集めた事実はAIに一次分析してもらうというわけです。

うまくいっているプロジェクトはやっぱり「ユーザー」「現場」オリエンテッドです。提供側がいくら良いプロダクトができたと思っても、できる限り多くの現場の声をフィードバックしたプロダクトが継続して強いんです。

2023-12-22

Phoenix / Dirty Loops

 

Dirty Loops(ダーティ・ループス)はスウェーデンの3人組バンド。近所のオーディオショップで知ってから、彼らの驚愕の演奏力をYouTubeで観漁りました。デヴィッド・フォスターやクインシー・ジョーンズが目をつけただけあって、物凄い才能だと思います。演奏力、歌唱力、作曲、編曲どれをとってもすでに一流で、多くの人を惹きつけています。2020年の本作は小出しに発表していた楽曲をアルバムにしたものです。

僕だけでなく家族でファンになって、2022年のビルボード東京のライヴも見に行きました。素晴らしい演奏に加えて、サービス精神旺盛で優しそうなお兄さんたちでした。カシオペアやパット・メセニーが大好きというのも頷ける曲があったりして親近感もあります。そして2023年の今、新しい曲が出ないかぁなと心待ちにしています。

1.Rock You から激速のスネア連打&タム回しとチョッパーバリバリで始まります。ヒットの匂いプンプンのメロディと歌で、あぁこりゃスゴいわと感服。2.Work Shit Out もグイグイ来ます。曲の展開がカッコいいいい。5.Breakdown を聴けばマイケルを連想したりして、そりゃクインシーが惚れるわけだわと納得。6.Old Armando Had A Farm 、7.Bitten By The Kitten 、8.Coffee Break Is Over と連発で、着いて来られるかとばかりのベースとドラムスとのキメが凄まじい。20年代始まりに新星が現れて音楽ファンとしても嬉しかったのです。

2023-12-21

NYのジャズクラブに想う

 

先日YouTubeで、NYのジャズクラブ事情の動画を見ました。小さめのハコで、ミュージシャンが飛び入りで参加できる時間帯(たしか13時〜くらい)なのですが、オーディエンスもぎっしり(席数は少ないかも)でジャズの名曲をミュージシャンがアレンジしながら演奏して盛り上がっていました。さすがニューヨークと思いましたが、音楽のライヴを日常的に楽しむ雰囲気があって羨ましかったです。

日本では出演するミュージシャンは予め決まっていて、お店のホームページ等で告知してチケットを買います。誰が出るかわからないライヴではそもそも人は集まりません。当然かもしれないですが、何か変わってきてもいいのではと思います。誰が演奏するかではなく、どの楽曲を演るかで人を集めることができたら。いまでもビートルズのトリビュートバンドのライヴは人気があります。そんな感じです。

まずは楽器を演奏する人や歌を歌う人に来てほしい。アマチュアでもプロでも。できるだけ多くの演奏を聴いてほしいと思います。しかし練習に忙しくて時間もないし、仕事だってある。だからこそ平日の小一時間で、出入り自由の軽い気分でライヴに来ることができたらと思います。できればチャージもワンドリンク付き2,000円〜2,500円くらい。余裕のある人は料理も頼んでお酒も追加して。であれば週1くらいは行けるかなと。聴衆をどうやって増やすことができるのかアレコレ考えています。

2023-12-20

Christmas Wish / Gregory Porter

 

2023年のクリスマスは、Gregory Porter(グレゴリー・ポーター)の本作で決まりでしょう。レコーディングはニューヨークとロンドンで、バックのオーケストラはアビー・ロード・スタジオでの録音だそうです。ブルーノート・レコード/デッカからのリリースで気合十分です。バックミュージシャンも長年のパートナーで間違いなし。いつもながらの高音質で聴くことができます。

クリスマス・アルバムはみなさんお気に入りをお持ちだと思います。若い時分はベタにスティーヴィー・ワンダーだったり山下達郎だったりしましたが、ジャズとなるとブルーノートのベスト盤「Yule Struttin'」がお気に入りだったりします。まあ25日までの数日間ですからカッコつけずに家族にウケのよい曲をかけてみんなで楽しみましょう。

グレゴリーらしい曲をオススメに。3.Everything’s Not Lost はシングルカットされたゴスペルなR&Bソウル曲です。7.What Are You Doing New Year’s Eve? は昨年のグラミー賞のサマラ・ジョイを迎えてのデュエット。優雅な雰囲気に包まれます。続くタイトル曲8.Christmas Wish もお得意の手拍子にノリノリのゴスペル曲を歌い上げます。ほかにも名曲が多いのでクリスマスに活躍の一枚となるでしょう。

2023-12-19

The Secret Between The Shadow And The Soul / Branford Marsalis Quartet

 

Branford Marsalis(ブランフォード・マルサリス)のカルテットは2008年作「Metamorphosen」で頂点を極め誰も追いつけない領域に入りました。長年活動をともにしてきたドラムスのジェフ・テイン・ワッツが抜けて、新たに二十歳前のジャスティン・フォークナーを迎えて録音した3枚目が2019年の本作です。ジェフに負けないほどのアグレッシブなドラムスでこの最高峰のカルテットを支えています。

この頃は僕自身ジャズクラブを経営したりして公私共にジャズ漬けでありました。聴く音楽もジャズ以外はあまり受け付けない体になっていました。グラスパー以外で、骨のある“今”のジャズを聴こうと思ったらブランフォードの作品になっていました。媚びない太いサックス、アコースティック楽器としてフルに鳴らし切るピアノ、ベース、ドラムス。やっぱりこういうジャズがいいなぁと率直に思ったものです。

地鳴りのようなベースで始まる1.Dance of the Evil Toys でそれが証明されます。一筋縄ではいかない旋律、フリーな演奏。熟練した者だけが出せるサウンドです。そして2.Conversation Among the Ruins でのソプラノで得意の哀愁を聴かせてくれます。4.Cianna のラテンがまた大人の音楽といった雰囲気でちょっとダンスしたくなります。5.Nilaste ではカルテットの本領発揮とばかりに、これでもかのアグレッシブな演奏を聴くことができます。

2023-12-18

発信と「フィードバック」が大切

 

会社がコミュニティになると従来のコミュニケーションとは違ったスタイルが求められます。社長や上司が「お偉いさん」ではなく「リーダーという役割をもった人」です。忖度やイエスマン、保身や勝ち負けといった価値観は薄くなります。上司に気に入られないと昇進がどうの、なんて昔の話となるでしょう。

コミュニティでは、いかに「発信」するかです。自分がやろうとしていることの“やります”宣言、やったことのアウトプットをしないことには始まりません。ここで大切なことはほかのメンバーからの「フィードバック」です。“いいね”“ありがとうございます”“承知しました”は既に絵文字になってフィードバックしやすくなっていると思います。“ごめんなさい”も絵文字で。

率直な言葉でポジティブフィードバックすれば、さらにプロジェクトが前に進むでしょう。“こうすればもっとよくなるのでは”というギャップフィードバックは、根っこに建設的な意味合いがあれば有効になります。そしてフィードバックを受ける側の「受け方」がコミュニティにとってポイントになります。特にこの「受け方」については研修や学び合いが必要となるでしょう。

では、昇進や昇給のきっかけとなる「評価」は誰がやるのでしょう。おそらく大半は「AI」がやります。もう上司のお気に入りとかで評価できなくなります。会社のMVVBSCなどの評価項目をAIに学習させて、コミュニティでの活動履歴によって1次評価はAIがやってくれます。社長ももちろん被評価者です。MVVに沿っていない言動行動について最も厳しく評価されるでしょう。