2023-04-19

The Chicago Experiment: Revisited / Greg Spero

 

Greg Spero(グレッグ・スピーロ)はシカゴのジャズ・ピアノ&キーボーディスト。ロバート・グラスパー以降のミュージシャンという印象で、アーティスト活動だけでなくファンとの交流マーケットプレイスを起業など様々な試みをやっているようです。

このアルバムもシカゴ出身の凄腕ミュージシャンを集めたプロジェクトで、2022年に「The Chicago Experiment」を出しており、この作品はその続編新作になります。僕が注目したのはダリル・ジョーンズの参加。スティングのソロ1stアルバムで知りました。最近ではローリング・ストーンズのベーシストとして活躍していますがジャズ演奏を久々に聴いてやはり素晴らしいと思いました。

緊張感漂う1.Under Earth: Expansion からミュージシャン全員がタダモノではない演奏を繰り広げます。3.Like Him はダリル・ジョーンズがマイルス・デイヴィスのバンドにいた頃を想起させてくれます。4.Ruslan や7.In the Sky: Expansion でのマカヤ・マクレイヴンのドラムスの壮絶なプレイも聴きどころです。


2023-04-18

Bonafide / Maxi Priest

 

英国レゲエシンガーのMaxi Priest(マキシ・プリースト)は以前紹介した同じく英国レゲエのアスワドと同時によく聴きました。彼らのポップなレゲエは「ラヴァーズ・ロック」とも呼ばれ、キャッチーなメロディとグラウンド・ビートなサウンド、当時の最新レゲエリズムも取り入れて流行ったのを覚えています。

マキシ・プリーストの甘くハスキーでよく通る声に特長があって、このアルバムの2.Close To You はビルボードHot100でも1位を獲得。僕はこの前のアルバム“Maxi”を愛聴していたりライヴを観に行ったりしていたのでやっぱり大人気になったかと思いました。

ヒット曲の2のほかに、インコグニートのブルーイが参加した3.Never Did Say Goodbye やソウルⅡソウルのJazzie Bもフィーチャーした8.Peace Throughout the World 、ラヴァーズ・ロックな4.Best of Me あたりがオススメです。


2023-04-17

春の霰(あられ)

 

春の暖かい日、急に空が暗くなり雷とともに霰(あられ)が降ってきたので録音しました。
統一地方選挙の最中、街中に選挙カーの音が鳴り響き、豪雨の音と混ざっていました。
集中的に降ってだんだんと弱くなり、雨音が小さくなっていきました。

録音機材レコーダーはKORG MR-2 内蔵マイクにて収録
セッティングはMic Sens HIGH それ以外は全部Off
ファイル形式はWAV 24bit 192kHz ※SoundCloudにてダウンロード可


2023-04-14

Circle of One / Oleta Adams


Oleta Adams(オリータ・アダムス)は以前ティアーズ・フォー・フィアーズの客演で紹介したヴォーカリスト。ゴスペル音楽をベースに気持ちよく歌い上げる高揚感が持ち味です。彼女のソウルフルな歌声に僕は山や海といった自然との調和を感じて、当時ダイビングなんぞをやっていた頃で車でよくかけていたことを思い出します。

このアルバムにはティアーズ〜のRoland Orzabalがギターで参加していたり、ベースを名手Pino Palladinoが担当していたりと堂々とした演奏を聴かせてくれています。そこにオリータのヴォーカルが大きなスケールで包み込んでこれはもう名盤決定!となりました。

目を閉じて2.Get Here を聴いてください。静かでありながら雄大な景色が見えると思います。タイトル曲3.Circle of One でゴスペルを堪能。深い海に潜るような4.You've Got to Give Me Room や、内省的な8.Everything Must Change もよく聴きました。


2023-04-13

クレーム対応は社長の腕の見せどころ

 

商売をやっていれば、顧客からのクレームはつきものです。こちらが気づかなかった間違いを指摘してくれるもの、顧客が期待していたものではなかったと気づくもの、約束を守れなかったことや連絡が遅れたこと、謝罪や弁償を求めるもの、怒りや罵りをともなうものなど。

カスタマーセンター時代も含めて責任者であることが多かった私は、クレームの中でも重い内容を引き継ぐことがありました。私でなんとかしなければならない状況です。よく言われることですが大事なのは一次対応に時間をかけないことです。逃げる隠すはもってのほかです。内容によってはできるだけ早く責任者が直接対応する機会をつくることが肝心です。

クレーム対応は精神的にダメージを受けることが多いので、できれば2人以上の組織で冷静に論理的に、二次対応やアフターフォローも含めて対応策を検討したいです。クレームを共有しやすくしておくこと、声掛けや援助を積極的に行うことが必要になります。

社長だからとかっこつけてクレーム対応を部下に任せたり、間違いを起こした部下を叱責しつづけたり、こうすべきだったと正論を語ったりしていてはいけません。顧客からのクレームは全体の問題つまり社長の問題と思って取り組むことがファンづくりのためのアクションです。

2023-04-12

Better / Larry Goldings, Kaveh Rastegar & Abe Rounds

 

Larry Goldings(ラリー・ゴールディングス)はアメリカのオルガン/ピアノ奏者。僕はマイケル・ブレッカーのアルバム「Time Is of the Essence」で知りました。昨年YouTubeで楽しそうに演奏しているラリーを発見。周りのメンバーもいい感じで必見動画です。

Stank for the Memories | SCARY GOLDINGS

オルガンがバンドに入るだけで、演奏も曲も濃くて分厚くなると思いませんか。古くはジャズのジミー・スミスやロックのディープ・パープル(ジョン・ロード)とか。リズミカルにノイジーに弾く感じがたまらなく好きです。

今回の新作アルバムはいわゆるジャズではなく、様々なジャンルを取り入れてワクワクしながらもリラックスして聴ける曲ばかりです。1.Better でも聴きながら散歩にでも行きますか、なんて気分。続けて5.But Wait, There's Les もゆったり。散歩中の休憩も7.Temple Bar で。最近の外出のお供になっています。ところどころDubなのもお気に入りポイントです。




2023-04-11

Time's Up / Living Colour

 

ギターアルバム第3弾は、Vernon Reid(ヴァーノン・リード)率いるLiving Colour(リヴィング・カラー)の2作目です。「黒いレッド・ツェッペリン」と言われるくらい1作目「Vivid」からかなりハードロックでしたし、他ジャンル多方面からかなり人気があったバンドだと思います。

なんといってもギターのヴァーノン・リードが過激に弾きまくっています。1.Time's Up からスラッシュ・メタルばりの高速曲かつ高速ソロで驚きます。というのも彼はAmbitious Loversのアルバムでファンク・カッティングしていた人でしたよね、ヒップホップやジャズな曲も演る人ですよね、なぜメタルギター?というギャップ感。そう実は多彩な才能のギタリストだったのです。

バンドとしての本命はヒップホップ×ファンク×ヘヴィロックの7.Elvis Is Dead でしょう。そしてヴァーノンのギターを存分に味わうためにも9.Information Overload の出だしや最後の超速弾きを聴いてください。ハードロック一辺倒ではない彼らの多彩さと異様さ?が味わえるアルバムになっています。