2023-02-14

Alive at the Village Vanguard / Fred Hersch & Esperanza Spalding

 


目を閉じると、かつてやっていたジャズクラブを思い出します...。

こじんまりとした広さにほどよく人が入っている。久しぶりの再会をよろこぶ声、世間話を交わす者、飲み物のオーダーにうなずくウエイター。徐々に明かりが落とされ、客席のテーブルライトが映える。客席後方から静かにステージに向かうアーティスト。

着席するやいなや弾き始めるピアノ。挨拶もなくボーカルが乗ってくる。ささやき声や食器の音はまだ残っている。2コーラス目になると客席の目と耳はステージに向けられ、やがて1曲目が終わり一瞬の静寂のあと拍手。

ステージと客席はそんなに距離がないので、アーティストの息遣いもピアノの打鍵音も聞こえてきそう。緩急自在で豊かな歌声と小粋に絡むピアノが、あたたまってくる客席の熱気と合わさって会場全体がひとかたまりになる。

本来ベースも達者なEsperanza Spalding(エスペランサ・スポルディング)が、ヴォーカルに徹して空間と時間を満たしてくれます。灯りを落として、はじまりはチェット・ベイカーの歌声で知られるガーシュインのスタンダード「But Not For Me」。

2023-02-13

水上バス発着場にて

 

雪の翌日の週末、天気もよく穏やかでした。こういうときはレコーダーを持って川沿いへ。

ゆっくりと水上バスがやってきました。船上甲板にもけっこう人が乗っていて、風に吹かれて気持ちよさそうです。


2023-02-10

Naked / Talking Heads

 

Talking Headsのラスト・アルバム「Naked」はVo.&G.のDavid Byrne(デヴィッド・バーン)がラテン音楽にのめり込んでいったことが色濃く出たアルバムでした。ニューヨーク・パンクCBGBあたり出身としてはArto Lindsayも同様で、そうしたパンクとラテン音楽をミクスチャーした感じが好きでよく聴きました。

このアルバムも演奏は本格的なラテン音楽なのだけど、そこにDavid Byrneが乗っかると不思議なスパイシーテイストになり病みつきになります。新しいギター・ミュージックを聴いているようで新鮮でした。

オススメはマンボ調の 2.Mr Jones 、夏が来たーって感じの 3.Totally Nude 、ギターの音が気持ちいい 5.(Nothing But) Flowers あたりがラテン音楽的には楽しいと思います。


2023-02-09

期限を「3」で決める

 

仕事は期限を決めないと出来ません。あらかじめ決まっているものもありますが、社長の仕事は自分で期限を決める必要があります。ある結果を出すための途中の期限(マイルストーン)も含めて大枠を決めていきます。

僕の場合は、ざっくり「3」のつくところにターゲットを置きます。3日、3週間、3ヶ月、3年。

たとえば事業の立て直しに3ヶ月、ビジョンの実現に3年、として3週間後にはこういう結果を出す、そのためには3日後までに○○を伝える、とか。企画の1番目の実行を3ヶ月、プロジェクト完遂に3年、として3週間後までには企画をチーム内オーソライズ、そのために3日後までにたたき台をつくる。

規模によっては「1」のものもあるでしょうし、ビッグな「6」もあるでしょう。お客様の都合もあるし、チームワークなので前後するでしょうが、まずはリーダーとしてざっくり自分の中にスケジュールを持ちます。得たい結果をもたらすにはステップが必要ということですね。

2023-02-08

Nothing But The Truth / Ruben Blades

 

Sting絡みで知ったアーティスト、Ruben Blades(ルーベン・ブラデス)。ラテン音楽でありダンスジャンルでもあるサルサ出身の歌手です。ラテン音楽初心者だった僕には馴染みやすいソングと音作りで、その後繰り返し聴いて今に至ります。

オススメはSting作の 2.I Can't Say これはサンタナかと想わせるCarlos Riosのギターソロが最高です。ドラムスはなんとJeff Porcaroでさすがの気持ちよいグルーヴ。同じくポーカロがドラムスの 7.In Salvador レゲエのリズムとマイナー曲調が耳に残ります。Lou Reed作&ギターの 6.The Calm Before The Storm はいかにもルー・リードらしいロックナンバーでこのアルバムのキャラを決定していると思います。

ラテン音楽は六本木にあったWAVEというCDショップでいろいろ教えてもらいました。なかでもRubenやWillie Colonが在籍していたFania All-Starsの1972年のLive at the Cheetah 1&2 はサルサの熱気そのものを記録したアルバムで最高にノレます。


2023-02-07

その議論、なんか違うんだよね

 

「あの人の言っていること、なんか違う」「何度言ってもわからないよね」「話にならん」とミーティングのあとに愚痴ったりしてしまうこと、ありますね。

その議論は、どのレイヤーの話かを確認する必要があります。上位は「ビジョン」この組織がどんな存在でありたいか、どんな価値を目指しているか。中位は「戦略」そのビジョンのたどり着くにあたり、何を重点的にやるか、何はやらないか。下位は「戦術」その戦略を実現するための方法、複数の選択肢。

戦略を決めていないのに、戦術の水掛け論を30分もやっているなんてことはよくあります。話が合わないのは、そもそもビジョンからしてちゃんと腹落ちしていないからでは。ビジョンと戦略がきちんと共有されていれば、戦術はいくら挙げてもいいのです。あとで取捨選択すればいいので。

そのためにも社長やリーダーは、ビジョンと戦略をきちんと文字にして明文化しておく必要があります。それを読まずしてミーティングするなんて時間の無駄です。戦略は毎期あるいは毎月変わることだってあります。環境は変化していますから。そして戦術を建設的な議論にしていきましょう。

2023-02-06

On & On / José James

 

ジャズ・ヴォーカルJosé James(ホセ・ジェイムス)の2023年新作。今回はErykah Badu(エリカ・バドゥ)へのトリビュートアルバムで、これは聴かなきゃとライブラリに入れました。

Erykah Baduは全アルバム必聴の重要アーティストで、ソウルR&Bにヒップホップとジャズを掛け合わせたスタイルの先駆者。図太いベースラインに乗せたクールな楽曲は惚れ惚れするほどかっこいい。リスペクトしているアーティストは多いと思います。

José Jamesも独自のR&B×ヒップホップスタイルを確立していて、やはりジャズ感強めです。近くで歌っているような細かなニュアンスを感じさせるヴォーカルが特徴です。オススメ曲は名曲1.On & On , ゆったりしたリズムが心地よい5.Gone Baby, Don't Be Long 。お酒と一緒にどうぞ。