2026-02-13

おうちでジャズ喫茶

 

寒いですね。冬ですからしかたない。こんな日は“おうちでジャズ喫茶”ごっこすることにします。ジャズクラブの仕事をしていたときは暇を見つけてジャズ喫茶に行ったりして楽しんでいました。いまは外国人の方にも日本特有文化の珍しさで知る人ぞ知る存在だそうです。

うちのスピーカーJBLを朗々と鳴らしたい。というわけでCD棚の前に立ってどれにしようかなというのは幸せな時間。マイルス、コルトレーン、ビル・エヴァンスといったド定番は案外ジャズ喫茶でもかからないんですよね。というわけで選んだのはこの3枚。温かいコーヒーでも用意してからどうぞ。


左から1枚目、ハンク・モブレーの「ソウル・ステーション」から1曲目の「リメンバー」。モブレーのテナーサックスがエコーも気持ちよく、優しく軽快に響きます。口笛で吹きたくなるほどのキャッチーなメロディ。難しいフレーズ無し。ジャズファンでなくたって安心して聴けますよ。ウイントン・ケリーのピアノソロもポール・チェンバースのベースソロも、誰かさんと一緒のときの緊張感はなくリラックスリラックス〜。


お次はジョー・ヘンダーソンの「ページ・ワン」から1曲目「ブルー・ボッサ」。一転してエコーの少ない録音。眼の前で演奏しているかのように各楽器がハッキリ鳴ります。ケニー・ドーハムのトランペットの細かい震え奏法?もそこで鳴ってる。ちょっと昭和歌謡なメロディが素敵でこれまたキャッチー。ジョーヘンのソロはモダンな感じ。マッコイ・タイナーのピアノが華をそえて、ブッチ・ウォーレンのベースもリズミカル。


3枚目はホレス・パーランの「アス・スリー」から1曲目「アス・スリー」。まぁこれはオーディオ好き定番かな。初っ端ジョージ・タッカーのベース音からもうかっこいい。んでアル・ヘアウッドのブラシですよ。スピーカーでこの疾走感が出ないと。パーランのピアノが入ってきたら3者一体のこのグルーヴ。これぞジャズ!コーヒー飲んでる場合じゃないです。


実は3枚ともブルーノートで4000番台、録音はルディー・ヴァン・ゲルダーで選んでみました。どれも1曲目をかけましたが、気に入ったらアルバムごと聴いてみてください。それぞれアルバム全体のキャラクターがありながら、別の表情も見せてくれます。そうそう、アルバムジャケットもそれぞれイケてます。

2026-02-06

Scenes From Above / Julian Lage

 

Julian Lage(ジュリアン・ラージ)はアメリカのジャズギタリスト、作曲家。1987年生まれの37歳ですが、“現代ジャズギターの最高峰”と呼ばれるほどの実力者です。リーダー作として17作品目にあたる2026年ブルーノートからの本作は、ベーシストありのオルガン・カルテット作品です。

オルガン奏者はジョン・メデスキ。ジャズ・ファンクなジャムバンド、メデスキ・マーティン&ウッドとして、ジョン・スコフィールドGとよく共演していたことを思い起こします。オルガンとギターの組み合わせは好きですね。今回ジュリアンは、エレクトリックだけでなく、アコギも合わせてきています。ジャズギターはフルアコのモコっとした音色が代表的ですが、ジュリアンはさにあらず、実に様々なギタートーンを聴かせてくれてそれが彼の個性になっていると思います。

1.Opal から、これファンクじゃないなと。メランコリックで拡がりのあるサウンド。懐かしいような風景が浮かびます。個人的には3.Talking Drum がノリノリで好き。オルガンもホットでバンドサウンドを味わえます。続く4.Havens がアコギの曲。これは新しい食感だなぁ。でもオルガンとすごくマッチしていると思います。ギターの音色も音選びもいままでのジャズギターにはない、曲調もジャズらしくはない、でも噛めば噛むほど味わい深いアルバムです。