高級オーディオを紹介するステレオサウンド誌の別冊として「Beat Sound」は2003年から2011年までほぼ季刊で18冊発行されました。2000年なんてつい最近のことだと思い込んでいましたがもう25年も経ってしまったのですね。あーなんと早いこと。
表紙には“ロックとオーディオの楽しい関係”、“リアル・タイム・ハイファイ・マガジン”、“ロック世代のサウンド・マガジン”なんて文字が並びます。あくまでオーディオは聴くための道具、ロックのパッケージソフトを中心に紹介しているところが良かったので購読していました。
名盤をLP、CD(発売年、リマスタリングそれぞれ)、SACD、DVDオーディオで聴き比べてみて筆者のおすすめ、なんて当時らしいマニアックな記事もあります。LP圧勝かと思いきや作品によってはCDのほうが音が良いこともあったり。LPは各国盤、CDはリマスタリング前と後についても言及しているのは肝心なところです。
掲載されているオーディオや広告も時代を感じるものばかり。僕自身仕事も関係して映像と音楽がともにあった時間が長いので、そこから派生していまだにサラウンドとかやっているんだなと。往年のオーディオファンというよりも、いろいろなメディアを楽しむ世代なんだなとつくづく思いました。
2020年代になって、全体的にはストリーミングに収斂してしまいました。音楽はもちろん、映像もネット映画ドラマやYouTubeで観る時代。便利さを追求したらこうなりますわな。我が家の棚にある大量のCDやDVD、果てはレーザーディスクまで、父はどうしてこんなに貯めちゃったのだろうと娘は思うでしょう。しかも同じアルバムをなんで複数枚も買ったのだろうと。
...えーい、先のことは考えるまい...。
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