ビジョンの話の続きですが、ビジョンが無くても事業運営できますし、ビジョンを掲げても社員は誰も見ちゃあいないし、社長の自己満足でしょ、というか社長も言行一致していないし。という声は聞きます。事実そうでしょう。だからビジョンなんて意味がないと。
ビジョンが意味をなしていない会社に身を置いてみるとわかります。社長も社員も愚痴が多い、優秀な人材ほど辞めていく、社長は金策ばかりで不機嫌を撒き散らす、失態を怖がって手を挙げない社員、会議では上司ばかりしゃべる、競合とは価格勝負のみ、1年前と言っていることやっていること同じで業績悪化、コスト削減ばかり、すべてにおいて場当たり...。
業績がいいときはそれでもなんとかなります。例えば稼ぎ頭の社員や商品がなんとかしてくれるとか、メイン顧客が好調で仕事が降ってくるとかです。たまたまです。しかしこれでは経営とは言えません。うまく行っているのも他人のおかげなら、悪くなったのも社員のせい、世の中のせいというわけです。社員が社長一人の場合は許されますが、それでも取引先や顧客というステークホルダーに迷惑をかけるかもしれません。
せめて目的地を決めて(宣言して)飛行しないと、その飛行機は目的地からどれほど離れていて航路からどれだけずれているのかわかりません。途中は暗闇と嵐と山が待っています。たどり着くルートはいくらでもありますからその中のひとつを選ぶのが戦略です。で、その目的地はステークホルダーにとって魅力的な場所でしょうか。もし魅力的であるなら、みんなこぞって協力してくれるでしょう。
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