2024-01-30

静電気の恐怖

 

愛用のイヤースピーカー(ヘッドフォンにあらず)STAX SR-L700 MK2とドライバーのSRM-353Xは、今もとても“音楽的に”耳の周りで鳴ってくれています。これを耳にして音楽に浸る時間のなんと心地よいこと。こんな筐体なのにほんとに負担を感じさせません。

愛機のSTAXたち

冬になると乾燥しますね。これを耳につけてソファでノリノリ。ん〜いい曲だった、別のCDをかけようかとソファから離れるときです、(ビリビリッ)または(バチッ)と耳から頭頂にかけてなんと静電気が襲うのです。「うわっ!」と声を上げるくらい。

そうこのイヤースピーカーは「振動膜(ダイアフラム)に静電気を発生させることで振動発音する原理(STAXホームページより)」なのです。そもそも耳周辺で静電気が発生しているところに、ソファとの摩擦で体全体に大量の電気を発生させて相乗効果しているのではないかと想像するのです。

対策としては加湿ですね。加湿器からの蒸気がソファにちょうど降りかかるくらいに、ずっと加湿しています。加湿器の音がまあ気になりますが、静電気の恐怖と引き換えに仕方がない。これも「いい音」と付き合っていく冬の行事だと思って楽しんでいます。

加湿器つけっぱなし

2024-01-25

聴いては書いて、書いては聴いて

 

なんとか1年間書き続けました。平日毎日。「昔、よく聴いていました」を99記事、「最近、これ聴いています」を51記事、「音楽を聴くことの雑感」はこれ入れて33記事、「ちょっとフィールドレコーディング」は8記事、音楽とは関係ないけど「てやんでぇ!社長」を60記事。父の誕生日の翌日に書き始めて1年経ち、今日は父の90歳誕生日で卒寿、めでたしです。

それにしても毎日書くのをずっと続けている人はいらっしゃるわけで、なかなかに尊敬レベルだなと思います。常日頃ネタを考えては「次はコレ書こうかな」ってやるわけですから、ボーっとしている暇はありません。好きなことを好き勝手に書くので誰にでも出来ると思っていたのですが...。まぁここらで一息ついて、週1〜2記事くらいにペース落とすことにします。

音楽を聴いては書いて、書いては音楽を聴いて、というのもちょっと鍛えられてよかったです。ふつう音楽を聴いたときの言語化って「おっ」とか「いいねコレ」とか「くぅー」くらいしか出てこないので、なんとか少ないボキャブラリーの中からひねり出すように書くのはそれなりに頭を使います。書くうちに気づきもあったりしてそれはそれでラッキーと。音楽を聴く楽しみのひとつになりました。

2024-01-24

Groove Street / Dave Stryker

 

Dave Stryker(デイヴ・ストライカー)はアメリカのジャズギタリスト。リーダーとしてすでに25枚以上のアルバムがあり、スタンリー・タレンタインSax、ジャック・マクダフOrgらのサイドマンとしても活躍しているベテランです。2024年の本作は彼のトリオと、あのイエロージャケッツのボブ・ミンツァーSaxとの共演ということで、活動拠点であるニューヨークのライヴハウスにいるかのような演奏を聴かせてくれます。

オルガンが入っているとタイトルどおりグッとグルーヴィになります。このベースはなに?と思いましたがオルガンが弾いています。独特の重低音がとてもいい感じです。そういえばウェス・モンゴメリーのトリオもオルガンがベース役を兼ねていました。デイヴのギターは奇をてらわずストレートな音色とフレーズで気持ちよい音。そして力強いボブのサックスがバンドサウンドを引き立てます。

勢いよくタイトル曲の1.Groove Street のグイグイくるスイングが体を揺らしてくれます。4.Infant Eyes ではクールダウン。都会のフュージョンサウンドなんですが、このバンドならではの濃い色を醸しています。ファンキーな6.Cold Duck もカッコよくてオススメ。大人のオジサマたちによる粋なニューヨークサウンドが羨ましいアルバムです。

2024-01-23

山下達郎

 

大学時代はギターばっかりではありましたが、普通の?大学生活もあったわけで、そんなときはいつも山下達郎を聴いていました。やはり1980年の「RIDE ON TIME」の伸びやかな声をラジオで聴いてこれぞと思い、確か大学に入った1984年頃に企画盤コンピレーションアルバムの「COME ALONG」と「COME ALONGⅡ」を購入してカセットテープに入れてウォークマンで持ち歩いていました。僕にとっては夏といえばユーミンでもサザンでもなく達郎でした。

「BOMBER」のチョッパー入りゴリゴリベースに痺れ、「SOLID SLIDER」や「PAPER DOLL」のクールなリズムにやられました。夏になると「LOVELAND, ISLAND」のCMを思い出し、バラード名曲の「潮騒」「YOUR EYES」にも浸りました。この企画盤ばかり聴いたので曲順や小林克也&竹内まりやのセリフも込みで覚えてしまいました。達郎さんの歌唱力はもちろんバックメンバーの本格的な演奏力に、歌謡曲というより洋楽らしさを感じて聴いていたのだと思います。

大学を卒業しても「僕の中の少年」(1988年)や「ARTISAN」(1991年)は社会人若かりし頃の想い出とともに、最も聴いたアルバムとして今でも愛聴しています。以降も達郎さんの作品は買い続け、昨年のライヴでも“僕はこの人の音楽とともに人生を過ごしてきたんだな”と感慨深いものがありました。娘はいま達郎さんが通った高校に通学しています。家でもよくかけるのでいくつかの曲は覚えてしまったようです。自然と受け継いでいくのかなと思います。

“昔、よく聴きました”もここで一旦終わりにしようと思います。40年以上を振り返るよい機会となりました。CD棚を眺めていて「あ、これも聴いたな」と思い出したらまた書くとします。


2024-01-22

やっぱり「根気」です

 

「寛容さ」ともうひとつ肝心なことは「根気」です。数々の職歴がある私が言っても説得力がないですが、巳(へび)年の私ですからあきらめが悪くしつこいところがあると自覚しています。目的さえ腹に落ちれば、自ら決めた目標に向かって愚直に突き進むことを良しとしています。結果はどうなるかわかりませんが、納得のいくアウトプットを出すことが第一です。

「根気」とか「ねばり強さ」とか言うと、昭和の古臭い精神論や、場合によってはハラスメントに近い言葉として捉えられがちです。でもさすがにこれからの時代に、何も根拠なく頑張るということはしないでしょう。適切な情報発信とフィードバックを丁寧に進めることで得られる相互理解をもとに一歩一歩目標に近づいていくプロセスが求められていると思います。「寛容さ」や「根気」は掛け声ではなく、きちんとした教育や研修によって論理的に身につけていくスキルだと思っています。

労働力人口の減少によるAIやロボットを活用した社会では、多くの課題が生まれると思います。世の中「誰かがなんとかしてくれる」と思っている人が大多数です。そんな中で「いっちょやるか」と手を挙げる“社長”の存在意義は希少価値であり、とても大きいと思います。「自分には社長なんてとても」と思っている人はもっと“社長”の存在を尊重していただきたい。言い出す人がいなければ、いっこうに状況は変わらない、どころか衰退していくばかりです。

1年間根気よく続けてきたこの“てやんでぇ!社長”も今回で終わりとなります。35歳で初めて社長になってから、いくつかの会社や事業を経営してきたノウハウをもとに、思いつくまま書いてきました。来年2025年には還暦を迎えます。これまではこれまでとして、また新たな人生を経営していけたらと、50代最後の年を楽しもうと思います。

2024-01-19

LOUDNESS

 

LOUDNESS(ラウドネス)こそ日本のハードロック&ヘヴィメタルを代表するバンドであり、ギターの高崎晃さんは大学時代の僕のアイドルでした。日本のミュージシャンで、リッチーランディエディに匹敵することができるのは高崎晃さん唯一人と信じていました。大学2年〜3年では今で言うトリビュートバンドを組んで彼らの曲ばかり演奏していました。目黒の鹿鳴館とかで大盛り上がりで楽しかったなぁと。

当時の超絶ギタリストはギターソロのみの曲をアルバムに入れていましたが、1984年「DISILLUSION ~撃剣霊化~」の5.EXPLODER をレコードショップで聴き、その場で固まってしまいました。彼のギターの魅力はまずフルピッキング。エッヂのたった歪音に、頻繁に切り替わるフロント/リアのピックアップトーン、激しいアーミング、一筋縄ではないタッピングとあらゆるギターテクを盛り込んだスーパープレイ。影響を受けた外国人ギタリストも数多いでしょう。

バンドとしても演奏して爆上がりする曲が多く、1.CRAZY DOCTOR 、6.DREAM FANTASY〈夢・FANTASY〉 、7.MILKY WAYなど、これまた何回弾いたかわからない曲ばかり。そして1985年の海外進出作「THUNDER IN THE EAST」でさらに高みに。海外で人気があったのは3.HEAVY CHAINS と聞きます。全曲にわたって完成度高く、すべての曲をずっと口ずさむことができるくらいです。今でも2.LIKE HELL 、4.GET AWAY 、7.CLOCKWORK TOY 、9.THE LINES ARE DOWN といったスピードナンバーを連聴すれば気分がアガります。

2024-01-18

音楽部屋いろいろ

 

他人様の“音楽を聴く部屋”ってどんななのか、ちょっと興味ありです。オーディオ専用ルームなんて憧れます。オーディオ雑誌等で拝見しては「すごいな〜」と感嘆するばかりです。高級機器に大型スピーカー、防音や整音対策がなされていて専用の電源も引いていたり。視聴体験してみたいと思いますが、それは夢の世界。

音楽好きが、大好きな音楽に浸るための部屋。まず音楽ありき。機器はあくまで再生するための装置。そんな音楽部屋を紹介しているYouTube動画を発見しました。(ほかにもYouTube検索でmusic room tourと入れるとたくさん出てきます)

Vinyl Record Listening Room Examples (Part One)

Vinyl Record Listening Room Examples (Part Two)

長いので飛ばし飛ばし見てください。まぁなんと自由な部屋だこと。スピーカーの配置なんてオーディオのセオリーから逸脱も多々。まず居心地、生活の一部として音楽。そんな部屋が次々に出てきてちょっと嬉しくなりました。こんな音楽ファンに支持されるオーディオってどうあるべきなんだろうなんて考えたりします。

もうひとつ、僕だったらどんな部屋がいいかなと思う動画を。レコードプレイヤーの後ろにランディー・ローズとレインボーの写真があるだけで思わず「合格!」と言ってしまいます。

My Music Vintage Room Tour