2023-03-02

The Seeds of Love / Tears for Fears

 

Tears for Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)1989年のアルバム。ビートルズを想起させる美しいメロディに始まり、豪華で緻密な音作りと曲の構成で圧倒されました。彼ららしいちょっとひねりのあるブリティッシュ・ロックも健在で聴くのが楽しい。

このアルバムが好きな理由のひとつが、Oleta Adams(オリータ・アダムス)が参加していること。ソウルフルで深い味わいの彼女の歌声が気に入ってその後のソロアルバムも購入してよく聴きました。

てなわけでオススメは、1.Woman In Chains 〜 2.Bad Man's Song 、そして大ヒットした 3.Sowing the Seeds of Love まで一気に聴けます。静かに始まる 6.Swords and Knives も独特なメロディと展開を楽しめます。プロってのは本当にすごい曲作りをするもんだなあと思いました。 


2023-03-01

社員を雇うってのは…やっぱり大変

 

人を雇用するのは本当に大変なことです。ビジョンに向けて商売の規模が大きくなっていくと、いままでは顧客と取引先を気にしていればよかったのですが、そこに社員というステークホルダーが加わることになります。そりゃ、顧客と取引先と同じくらい大事にしないといけないわけです。

最初が肝心ですからまずは採用。雇用契約、社会保険、各種規程、給与支払とどれもマストです。ビジョンの共有、One On Oneミーティング、評価制度、報酬への反映、能力開発に加えて働き方改善、オンラインを含めた職場環境整備。ほかにやってくれる人がいなければ全部社長の仕事です。

それでも雇用するのだから、社長もかなりの覚悟です。一緒に働くことを決めた社員の方々もビジョンを理解してどうにかしてステークホルダーを満足させて、できれば一緒に働く仲間を増やしていこうとしてほしい。

そんなことあたりめぇよ。でもつい「誰かがやってくれるはず」って社長も社員も思いがち。用意されていて当然ではなく、ひとつひとつ作っていくものなんですね。人数が数人のときと20人くらいのとき、50人を超えるときではそれぞれ動き方が違います。人の成長と会社の成長は連動していくものです。

2023-02-28

Unalome / Buster Williams

 

ニューヨークにあるジャズクラブ「スモーク」はSmoke Sessions Recordというライヴ音源シリーズをリリースしています。Facebookでもライヴ配信したりして積極的にジャズアーティストをプロモーションしています。

何より音質が良くて「ああ、こんな音でライヴ録音できたらなあ」と思います。マイクは各楽器をリアルにとらえて生々しく、バランスも素晴らしい。演奏が白熱してくるとジャズクラブさながらの熱気を伝えてきます。このシリーズの音源はすべてオススメです。

Buster Williams(バスター・ウイリアムス)はもう80歳にもなる伝説のベーシスト。ハービー・ハンコックやケニー・バロン、マイルス・デイヴィスとも共演しています。この新作ライヴでも独特の黒ナイロン巻きスチール弦のタッチと沈み込む低音を聴くことができます。オススメは名曲 2.Estate でしっとり女性Vo.を聴かせて、6.42nd Street で不思議なコード感に酔い、7. I've Got the World on a String で小粋で元気がでる曲に乗ってみる...。自宅でジャズクラブ気分が味わえます。

2023-02-27

Jeff Beck's Guitar Shop / Jeff Beck

先月2023年1月に惜しくもこの世を去ってしまったJeff Beck(ジェフ・ベック)の1989年のアルバム。世界中のギタリストが憧れるジェフ・ベックの、ギターによるギター好きのためのアルバム。これを待ち望んでいたのだ!と何回も何回も聴きました。

Dr.はスーパー・ドラマーのTerry Bozzio(テリー・ボジオ)、Key.に盟友Tony Hymasのトリオ編成。1.Guitar Shop からスタジオでセッションしている姿が目に浮かぶような演奏。ジェフがニヤッとして腰を落とし、右手指弾きの音が飛んできます。

4.Big Block でのスケールの大きなプレイを聴いてください。世の中のスーパーギタリストたちを吹き飛ばしてトップはジェフなんだと。で、5.Where Were You はジェフ生涯の代表的名曲です。ジェフの訃報を聞いたとき最初にこれをかけてしまい泣きました。指とアームを使った魔法のような曲です。8.Two Rivers もハーモニクスを多用した美しい曲。ああ、もう新作は聴けないのかと思うと残念でなりません。

2023-02-24

誰が大事ですか?…顧客?社員?

 

「ステークホルダー」(利害関係者)という言葉があります。会社(法人)を真ん中に書き、左に顧客、下に社員、右に取引先、上に株主を繋げます(直接)。さらにその周囲に家族、地域、国、地球を置きます(間接)。

僕は人を採用して1日目にこの話をするようにしていました。社長としてこれら「ステークホルダーすべて」を満足させるようがんばりたいと決意表明するのです。ビジョンを実現していくには一緒にステークホルダーの満足を目指そうと。

お客のためなら社員は嫌な思いをしてもいいのかとか、取引先に上から目線な物言いをしているとか、社員は社長のことしか見ていないもしくは社長の批判ばかりとか、つい目の前の議論に終始してしまいます。どれかが一番大事なのではなく、すべてを大事にするのが経営なのです。

戦略戦術を検討するにあたりまず最初に顧客を考えるというのはアリです。顧客は誰か。そしてどんな社員と働くか。どんな取引先と...というように満足させたい相手を定義する必要があるでしょう。同じビジョンを持った社員を大事にすることでほかのすべても満足させられるかもしれません。いずれにせよ誰かが負けて損していては経営は成り立たないのです。

2023-02-22

The Seventh One / TOTO

 

大学1年のとき先輩とバンドを組み、好んでコピーしたのはTOTO(トト)とJourney(ジャーニー)でした。TOTOはG.のSteve Lukatherのロックかつジャジーなギタープレイが好きで、彼の歌声(特にバラード)にも惚れ込んでいました。

さらに好きだったのはなんと言ってもDr.のJeff Porcaroです。ダイナミックで印象的で曲を生き生きとさせるドラムス。ほかのアーティストの曲でも気持ちの良いグルーヴは一聴してJeffのドラムとわかる超一流のスタジオ・ミュージシャンでした。

1988年のこの7thアルバムもJeffらしい曲は多く、4.Stop Loving You 、5.Mushanga 、11.These Chains 、そしてLukatherのバラード 3.Anna がオススメです。凄腕のミュージシャンたちによるポップスを知り尽くしたキャッチーなメロディと、ちょっと複雑な構成もあって一筋縄ではいかない大人なハードロック。今でも聴き続けています。


2023-02-21

What's Bootsy Doin'? / Bootsy Collins

 

1986年に御大James Brown(ジェイムス・ブラウン)の「リビング・イン・アメリカ」がヒットしたこともあり、80年代後半はファンク(・ミュージック)が盛り上がりました。Bootsy Collins(ブーツィー・コリンズ)はJames Brownのバックでベースを弾いていました。

大学時代にPファンク(ブーツィーやジョージ・クリントン一派)を知り、延々と繰り返されるファンク・リズムとロックギターが絡むワイワイ感に「これがファンクか!」と楽しくなったものです。

このブーツィーのアルバムはド派手、キラキラ、ブンブンでまさにファンクな曲で気分が上がります。オススメは3. Leakin' 、6. Love Song 、8. *-Ing the "Luv Gun" 。ブーツィー最高!と言いたくなる曲たちです。