2023-02-21

What's Bootsy Doin'? / Bootsy Collins

 

1986年に御大James Brown(ジェイムス・ブラウン)の「リビング・イン・アメリカ」がヒットしたこともあり、80年代後半はファンク(・ミュージック)が盛り上がりました。Bootsy Collins(ブーツィー・コリンズ)はJames Brownのバックでベースを弾いていました。

大学時代にPファンク(ブーツィーやジョージ・クリントン一派)を知り、延々と繰り返されるファンク・リズムとロックギターが絡むワイワイ感に「これがファンクか!」と楽しくなったものです。

このブーツィーのアルバムはド派手、キラキラ、ブンブンでまさにファンクな曲で気分が上がります。オススメは3. Leakin' 、6. Love Song 、8. *-Ing the "Luv Gun" 。ブーツィー最高!と言いたくなる曲たちです。

2023-02-20

ビジョンのつくりかた

ビジョンはパワーワードであればあるほど、相手に短時間で伝わります。言葉を産み出すのは時間がかかります。いくつか候補を挙げて身近な仲間に聞いてみて反応をみるのもいいでしょう。一度決めたけれど、こっちのほうがいいやということもあります。

言葉を産み出す前に準備があります。数年前のブログから引用します。

選択の時代〜観察〜 
 要約:まずは体験することです。五感を使って繰り返し、いろいろな違いを感じます。
選択の時代〜試行錯誤〜
 要約:自分なりの方法を試します。なぜうまく行くのか行かないのかを知ります。
選択の時代〜世界観〜
 要約:全体をみて、どういう状態になるのがいいのか。ステップはどうするか。ビジョンと戦略を行った来たりします。

この準備で多くの文章や言葉が生まれています。散らばった言葉の中からヒントを得て、最終的には「こういう世界をつくりたい」というビジョンをひと言で言い表すことになります。念のため盗作だと思われないかチェックします。まるで曲やアルバムをつくるような創作活動に近いですね。


2023-02-17

Distant Thunder / Aswad

ブリティッシュ・レゲエのAswad(アスワド)のこのアルバムも六本木WAVEで買いました。The Police〜StingやBob Marleyでレゲエの存在は知っていたものの、本格的に聴き始めたのはこのアルバムから。

ギター少年にとってレゲエは少し退屈で苦手でした。しかし80年代後半からのダンスホール・レゲエ、サウンドシステムといった多様性に富んでいて自由なスタイルを知るにつれ、よみうりランドでの野外フェス(ジャパン・スプラッシュ)も90年代前半に数回行くほど好きになりました。

Aswadも昔はハードコアなレゲエをやっていたようですが、このアルバムはかなりポップで耳馴染みのよいサウンド。オススメはヒットした 2.Don't Turn Around 、のんびり空を眺めながら聴きたい 4.Smokey Blues 、口ずさめる 7.Tradition 、ほかも全部気持ちいい曲ばかり。スマホなんて見てないでのんびり散歩でもしたくなります。


2023-02-16

A Show Of Hands / Rush

 

言わずと知れたカナダの国民的バンド、Rush(ラッシュ)のライヴ・アルバムです。ハードロックを聴き始めた頃は少し難解なプログレッシヴ・ロックのイメージでしたが、いわゆるプログレのキング・クリムゾンやピンク・フロイドよりはずっと聴きやすいロック・バンドだなと思います。

スタジオ録音の1980年「Permanent Waves」1981年「Moving Pictures」は今でもCD棚から引っ張り出してきてはニヤニヤして聴くフェイバリットです。アナログシンセと変拍子と印象的なメロディでほとんどの曲を口ずさめる人が多いはず。

このライヴでも証明しているとおり、この音を3人で演奏しているという驚愕の事実。ゲディー・リーはこの複雑なベースを弾きながら歌っているし、ニール・パートの超絶手数変拍子正確無比ドラムときたら。そこにアレックス・ライフソンの会場全体に響き渡るギター。語り尽くせぬ。

オススメは、イントロから聴いてほしい 2.The Big Money でガツンとやられてそのまま 3.Subdivisions の変拍子に浸る。そのまま最後まで聴くことになりますが、あえて 9.Mystic Rhythms での変わったリズムと飽きないドラムソロ 11.The Rhythm Method を聴いて2020年に亡くなったニールを偲びましょう。


2023-02-15

ビジョンって必要なの?

 

明文化されたビジョンがなくても、キャッシュさえあれば事業は進めていけます。「今月もなんとかなった」「みなさんのおかげ」と言いながら続けていられるのは、お客様の役に立っているからであり、それはそれでいいことではないか。続けられているんだから無理して明文化しなくても。仕事をもらえるだけ有り難い。

問題は「本当は嫌だけど、やらないと金にならないし」と思い始めたときです。いわゆる下請け仕事です。短納期、値引き、ドタキャン、手弁当など嫌な思いをした人は多い。お客様とイコールパートナーではなく、主従上下関係というわけです。

そこに欠けているのは、やはり真の「ビジョン」です。これを実現するために事業を「経営」しているんだと。どうかこのビジョンに共感いただいて、顧客となってください、取引先になってください、スタッフになってください、と言えるもの。

ビジョンを連呼していくと、不思議と人のつながりが拡がっていきます。モグラ叩きのような仕事から、自分で仕事を選ぶようになり、やがて選択肢が増えます。もし事業を成長させたいと選択されるのであれば、ビジョンを策定されることをおすすめします。


2023-02-14

Alive at the Village Vanguard / Fred Hersch & Esperanza Spalding

 


目を閉じると、かつてやっていたジャズクラブを思い出します...。

こじんまりとした広さにほどよく人が入っている。久しぶりの再会をよろこぶ声、世間話を交わす者、飲み物のオーダーにうなずくウエイター。徐々に明かりが落とされ、客席のテーブルライトが映える。客席後方から静かにステージに向かうアーティスト。

着席するやいなや弾き始めるピアノ。挨拶もなくボーカルが乗ってくる。ささやき声や食器の音はまだ残っている。2コーラス目になると客席の目と耳はステージに向けられ、やがて1曲目が終わり一瞬の静寂のあと拍手。

ステージと客席はそんなに距離がないので、アーティストの息遣いもピアノの打鍵音も聞こえてきそう。緩急自在で豊かな歌声と小粋に絡むピアノが、あたたまってくる客席の熱気と合わさって会場全体がひとかたまりになる。

本来ベースも達者なEsperanza Spalding(エスペランサ・スポルディング)が、ヴォーカルに徹して空間と時間を満たしてくれます。灯りを落として、はじまりはチェット・ベイカーの歌声で知られるガーシュインのスタンダード「But Not For Me」。

2023-02-13

水上バス発着場にて

 

雪の翌日の週末、天気もよく穏やかでした。こういうときはレコーダーを持って川沿いへ。

ゆっくりと水上バスがやってきました。船上甲板にもけっこう人が乗っていて、風に吹かれて気持ちよさそうです。