2023-02-16

A Show Of Hands / Rush

 

言わずと知れたカナダの国民的バンド、Rush(ラッシュ)のライヴ・アルバムです。ハードロックを聴き始めた頃は少し難解なプログレッシヴ・ロックのイメージでしたが、いわゆるプログレのキング・クリムゾンやピンク・フロイドよりはずっと聴きやすいロック・バンドだなと思います。

スタジオ録音の1980年「Permanent Waves」1981年「Moving Pictures」は今でもCD棚から引っ張り出してきてはニヤニヤして聴くフェイバリットです。アナログシンセと変拍子と印象的なメロディでほとんどの曲を口ずさめる人が多いはず。

このライヴでも証明しているとおり、この音を3人で演奏しているという驚愕の事実。ゲディー・リーはこの複雑なベースを弾きながら歌っているし、ニール・パートの超絶手数変拍子正確無比ドラムときたら。そこにアレックス・ライフソンの会場全体に響き渡るギター。語り尽くせぬ。

オススメは、イントロから聴いてほしい 2.The Big Money でガツンとやられてそのまま 3.Subdivisions の変拍子に浸る。そのまま最後まで聴くことになりますが、あえて 9.Mystic Rhythms での変わったリズムと飽きないドラムソロ 11.The Rhythm Method を聴いて2020年に亡くなったニールを偲びましょう。


2023-02-15

ビジョンって必要なの?

 

明文化されたビジョンがなくても、キャッシュさえあれば事業は進めていけます。「今月もなんとかなった」「みなさんのおかげ」と言いながら続けていられるのは、お客様の役に立っているからであり、それはそれでいいことではないか。続けられているんだから無理して明文化しなくても。仕事をもらえるだけ有り難い。

問題は「本当は嫌だけど、やらないと金にならないし」と思い始めたときです。いわゆる下請け仕事です。短納期、値引き、ドタキャン、手弁当など嫌な思いをした人は多い。お客様とイコールパートナーではなく、主従上下関係というわけです。

そこに欠けているのは、やはり真の「ビジョン」です。これを実現するために事業を「経営」しているんだと。どうかこのビジョンに共感いただいて、顧客となってください、取引先になってください、スタッフになってください、と言えるもの。

ビジョンを連呼していくと、不思議と人のつながりが拡がっていきます。モグラ叩きのような仕事から、自分で仕事を選ぶようになり、やがて選択肢が増えます。もし事業を成長させたいと選択されるのであれば、ビジョンを策定されることをおすすめします。


2023-02-14

Alive at the Village Vanguard / Fred Hersch & Esperanza Spalding

 


目を閉じると、かつてやっていたジャズクラブを思い出します...。

こじんまりとした広さにほどよく人が入っている。久しぶりの再会をよろこぶ声、世間話を交わす者、飲み物のオーダーにうなずくウエイター。徐々に明かりが落とされ、客席のテーブルライトが映える。客席後方から静かにステージに向かうアーティスト。

着席するやいなや弾き始めるピアノ。挨拶もなくボーカルが乗ってくる。ささやき声や食器の音はまだ残っている。2コーラス目になると客席の目と耳はステージに向けられ、やがて1曲目が終わり一瞬の静寂のあと拍手。

ステージと客席はそんなに距離がないので、アーティストの息遣いもピアノの打鍵音も聞こえてきそう。緩急自在で豊かな歌声と小粋に絡むピアノが、あたたまってくる客席の熱気と合わさって会場全体がひとかたまりになる。

本来ベースも達者なEsperanza Spalding(エスペランサ・スポルディング)が、ヴォーカルに徹して空間と時間を満たしてくれます。灯りを落として、はじまりはチェット・ベイカーの歌声で知られるガーシュインのスタンダード「But Not For Me」。

2023-02-13

水上バス発着場にて

 

雪の翌日の週末、天気もよく穏やかでした。こういうときはレコーダーを持って川沿いへ。

ゆっくりと水上バスがやってきました。船上甲板にもけっこう人が乗っていて、風に吹かれて気持ちよさそうです。


2023-02-10

Naked / Talking Heads

 

Talking Headsのラスト・アルバム「Naked」はVo.&G.のDavid Byrne(デヴィッド・バーン)がラテン音楽にのめり込んでいったことが色濃く出たアルバムでした。ニューヨーク・パンクCBGBあたり出身としてはArto Lindsayも同様で、そうしたパンクとラテン音楽をミクスチャーした感じが好きでよく聴きました。

このアルバムも演奏は本格的なラテン音楽なのだけど、そこにDavid Byrneが乗っかると不思議なスパイシーテイストになり病みつきになります。新しいギター・ミュージックを聴いているようで新鮮でした。

オススメはマンボ調の 2.Mr Jones 、夏が来たーって感じの 3.Totally Nude 、ギターの音が気持ちいい 5.(Nothing But) Flowers あたりがラテン音楽的には楽しいと思います。


2023-02-09

期限を「3」で決める

 

仕事は期限を決めないと出来ません。あらかじめ決まっているものもありますが、社長の仕事は自分で期限を決める必要があります。ある結果を出すための途中の期限(マイルストーン)も含めて大枠を決めていきます。

僕の場合は、ざっくり「3」のつくところにターゲットを置きます。3日、3週間、3ヶ月、3年。

たとえば事業の立て直しに3ヶ月、ビジョンの実現に3年、として3週間後にはこういう結果を出す、そのためには3日後までに○○を伝える、とか。企画の1番目の実行を3ヶ月、プロジェクト完遂に3年、として3週間後までには企画をチーム内オーソライズ、そのために3日後までにたたき台をつくる。

規模によっては「1」のものもあるでしょうし、ビッグな「6」もあるでしょう。お客様の都合もあるし、チームワークなので前後するでしょうが、まずはリーダーとしてざっくり自分の中にスケジュールを持ちます。得たい結果をもたらすにはステップが必要ということですね。

2023-02-08

Nothing But The Truth / Ruben Blades

 

Sting絡みで知ったアーティスト、Ruben Blades(ルーベン・ブラデス)。ラテン音楽でありダンスジャンルでもあるサルサ出身の歌手です。ラテン音楽初心者だった僕には馴染みやすいソングと音作りで、その後繰り返し聴いて今に至ります。

オススメはSting作の 2.I Can't Say これはサンタナかと想わせるCarlos Riosのギターソロが最高です。ドラムスはなんとJeff Porcaroでさすがの気持ちよいグルーヴ。同じくポーカロがドラムスの 7.In Salvador レゲエのリズムとマイナー曲調が耳に残ります。Lou Reed作&ギターの 6.The Calm Before The Storm はいかにもルー・リードらしいロックナンバーでこのアルバムのキャラを決定していると思います。

ラテン音楽は六本木にあったWAVEというCDショップでいろいろ教えてもらいました。なかでもRubenやWillie Colonが在籍していたFania All-Starsの1972年のLive at the Cheetah 1&2 はサルサの熱気そのものを記録したアルバムで最高にノレます。