2024-01-22

やっぱり「根気」です

 

「寛容さ」ともうひとつ肝心なことは「根気」です。数々の職歴がある私が言っても説得力がないですが、巳(へび)年の私ですからあきらめが悪くしつこいところがあると自覚しています。目的さえ腹に落ちれば、自ら決めた目標に向かって愚直に突き進むことを良しとしています。結果はどうなるかわかりませんが、納得のいくアウトプットを出すことが第一です。

「根気」とか「ねばり強さ」とか言うと、昭和の古臭い精神論や、場合によってはハラスメントに近い言葉として捉えられがちです。でもさすがにこれからの時代に、何も根拠なく頑張るということはしないでしょう。適切な情報発信とフィードバックを丁寧に進めることで得られる相互理解をもとに一歩一歩目標に近づいていくプロセスが求められていると思います。「寛容さ」や「根気」は掛け声ではなく、きちんとした教育や研修によって論理的に身につけていくスキルだと思っています。

労働力人口の減少によるAIやロボットを活用した社会では、多くの課題が生まれると思います。世の中「誰かがなんとかしてくれる」と思っている人が大多数です。そんな中で「いっちょやるか」と手を挙げる“社長”の存在意義は希少価値であり、とても大きいと思います。「自分には社長なんてとても」と思っている人はもっと“社長”の存在を尊重していただきたい。言い出す人がいなければ、いっこうに状況は変わらない、どころか衰退していくばかりです。

1年間根気よく続けてきたこの“てやんでぇ!社長”も今回で終わりとなります。35歳で初めて社長になってから、いくつかの会社や事業を経営してきたノウハウをもとに、思いつくまま書いてきました。来年2025年には還暦を迎えます。これまではこれまでとして、また新たな人生を経営していけたらと、50代最後の年を楽しもうと思います。

2024-01-19

LOUDNESS

 

LOUDNESS(ラウドネス)こそ日本のハードロック&ヘヴィメタルを代表するバンドであり、ギターの高崎晃さんは大学時代の僕のアイドルでした。日本のミュージシャンで、リッチーランディエディに匹敵することができるのは高崎晃さん唯一人と信じていました。大学2年〜3年では今で言うトリビュートバンドを組んで彼らの曲ばかり演奏していました。目黒の鹿鳴館とかで大盛り上がりで楽しかったなぁと。

当時の超絶ギタリストはギターソロのみの曲をアルバムに入れていましたが、1984年「DISILLUSION ~撃剣霊化~」の5.EXPLODER をレコードショップで聴き、その場で固まってしまいました。彼のギターの魅力はまずフルピッキング。エッヂのたった歪音に、頻繁に切り替わるフロント/リアのピックアップトーン、激しいアーミング、一筋縄ではないタッピングとあらゆるギターテクを盛り込んだスーパープレイ。影響を受けた外国人ギタリストも数多いでしょう。

バンドとしても演奏して爆上がりする曲が多く、1.CRAZY DOCTOR 、6.DREAM FANTASY〈夢・FANTASY〉 、7.MILKY WAYなど、これまた何回弾いたかわからない曲ばかり。そして1985年の海外進出作「THUNDER IN THE EAST」でさらに高みに。海外で人気があったのは3.HEAVY CHAINS と聞きます。全曲にわたって完成度高く、すべての曲をずっと口ずさむことができるくらいです。今でも2.LIKE HELL 、4.GET AWAY 、7.CLOCKWORK TOY 、9.THE LINES ARE DOWN といったスピードナンバーを連聴すれば気分がアガります。

2024-01-18

音楽部屋いろいろ

 

他人様の“音楽を聴く部屋”ってどんななのか、ちょっと興味ありです。オーディオ専用ルームなんて憧れます。オーディオ雑誌等で拝見しては「すごいな〜」と感嘆するばかりです。高級機器に大型スピーカー、防音や整音対策がなされていて専用の電源も引いていたり。視聴体験してみたいと思いますが、それは夢の世界。

音楽好きが、大好きな音楽に浸るための部屋。まず音楽ありき。機器はあくまで再生するための装置。そんな音楽部屋を紹介しているYouTube動画を発見しました。(ほかにもYouTube検索でmusic room tourと入れるとたくさん出てきます)

Vinyl Record Listening Room Examples (Part One)

Vinyl Record Listening Room Examples (Part Two)

長いので飛ばし飛ばし見てください。まぁなんと自由な部屋だこと。スピーカーの配置なんてオーディオのセオリーから逸脱も多々。まず居心地、生活の一部として音楽。そんな部屋が次々に出てきてちょっと嬉しくなりました。こんな音楽ファンに支持されるオーディオってどうあるべきなんだろうなんて考えたりします。

もうひとつ、僕だったらどんな部屋がいいかなと思う動画を。レコードプレイヤーの後ろにランディー・ローズとレインボーの写真があるだけで思わず「合格!」と言ってしまいます。

My Music Vintage Room Tour

2024-01-17

Summer Me, Winter Me / Stacy Kent

 

Stacy Kent(ステイシー・ケント)はアメリカのジャズシンガー。僕と同じ1965年生まれとは思えないショートカットがキュートな女性で、歌声ともマッチしていると思います。フランス育ちロンドンデビューとあって、どこかヨーロッパな雰囲気。2023年の本アルバムも17作目を数えるベテランで人気歌手です。旦那様のジム・トムリンソンはあの小説家カズオ・イシグロさんと一緒に彼女のいくつかのアルバムをプロデュース、作曲しているそうです。

今も活躍する女性ジャズシンガーといえば、ノラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラール、グレッチェン・パーラト、セシル・マクロリン・サルヴァントなど、様々なキャラクターを楽しむのが好きです。単に歌い上げるのではなく、喜びや哀しみ、陽気や憂鬱を表情豊かに歌う姿が目に浮かぶようで味わい深いからでしょう。そしてあまりエフェクトをかけていないので、声そのものを高音質で楽しめるのも大きな魅力です。

声だけでなく演奏も高音質です。2.La valse des lilas の出だしのサックスもすぐそこで吹いています。ステイシーの歌声が始まるともうパリの小さなジャズクラブです。4.Under Paris Skies でもベースとドラムスが心地よいバランスで鳴ってくれます。こういう曲を気持ちよく鳴らせるかがオーディオのチェックポイントです。7.Show Me の軽快なシンバルも生々しく鳴ってくれていればOK。...なんてことはそのうち忘れて、彼女の豊かな表情を楽しみましょうか。

2024-01-16

Van Halen

 

エドワード・ヴァン・ヘイレンは、僕にとってはギターのみならず生き方にまで影響を与えてくれた人です。ヤングギター誌に掲載される奏法はもちろんインタビュー記事を何度も読み返したりして、音楽や人生を楽しむ考え方を教えてくれたものです。リッチー・ブラックモアをバッハとするならば、エディーはモーツァルトとでもいいましょうか。ギター少年にとって太陽のような存在でした。

ギターソロが衝撃的なことは言うまでもなく、彼のバッキングにおけるリズム感の凄さは多くのギター少年が語るところです。独特のピッキングスタイルから生まれていると思われ、誰一人真似のできない領域です。もうひとつはギターの改造です。原型を再構築してごちゃごちゃにも見えるギターの写真を眺めては、その造形を美しいとさえ思わせ、エレキギターを弾く楽しみを倍増させました。

1982年の「Diver Down」での3.Cathedral や8.Little Guitars (Intro) は“どうやって弾いているの”と話題になりました。バッキングでは2.Hang 'Em High を聴けばブッ飛びます。1984年を象徴する「1984」は、MTV全盛期とあいまって2.Jump 、3.Panama 、6.Hot for Teacher を何度観たことでしょう。ほかの曲も驚嘆するギタープレイの連続ですが、個人的には8.Girl Gone Bad の超絶ユニゾンと難関リズム曲がヴァン・ヘイレンというバンドとしての完成度を示していると絶賛します。

2024-01-15

フィードバックと「寛容さ」

 

「愚直さ」ともうひとつ大事なのは「寛容さ」です。フィードバック文化にするとやっぱり批判的な意見が出てきます。そこで「そうじゃないでしょ」と思っても6秒待って。どうしてそう考えたのか相手の気持ちになってみて、「◯◯ということが言いたかったのかな」と置き換えてみたり、「それもひとつの考え方だよね」と認めてみることが肝心です。

意見が出なかったり、返信が遅いといったことで、イライラする人もいると思います。こちらは成果を出しているのになぜと怒ったり不安になったりするのは自然なこと。同様に、いま別のことに取り掛かっていて他に気を配れないことや、たまにはちょっと息抜きしていることでフィードバックできないことも自然なことですね。

だからこそ、これはちょっと自然ではないですが、わざと寛容になってみるのです。相手を認めることで、相手側も落ち着きをもつことができ、もしかしたら何か新しい解決方法が導き出せるかもしれません。そうした緩急をつけたリズム合わせもチームや組織で学習していく姿勢が「寛容さ」をもったフィードバック文化にしていくうえで大切なプロセスだと思います。

SNS時代になって、当事者ではない人が他人を攻撃するという配慮に欠けた情報発信が横行してしまいました。いつの間にか相手を攻めることが日常的になってしまったり、無視や見てみないふりをすることでその場をやり過ごすことが多い世の中になったようにも思えます。会社でも社会でもこれからは「寛容さ」を訓練していく必要があるのではと考えます。

2024-01-12

TOTO

 

TOTO(トト)は1978年1stに入っている「Hold the Line」「Georgy Porgy」をラジオで聴いたところから始まります。歪んだギターのハードロックかと思いきや、おしゃれで大人なサウンドでヒット曲の中でも彼らの曲は好きでした。名盤とされる1982年4thアルバムの発表とともにNHKでライヴ番組があって食い入るように観た覚えがあります。

大学1年のときに加入した先輩のバンドでTOTOやジャーニーの曲を演奏することになり、ハードロック好きの僕としては、2nd「Hydra」(1979年)3rd「Turn Back」(1981年)からの曲をやりたいと申し出ました。選曲した7.White Sister と5.Goodbye Elenore は、演奏できていたとは言えませんが想い出深い曲として今でもよく聴いています。この2曲でのジェフ・ポーカロのドラムスは本当に最高です。

ジェフが生きていた時代のアルバムはどれもよく聴きましたが、リズムや曲構成が凝っていてプログレを意識したこの2ndと3rdは特に好きです。スティーヴ・ルカサーのギターはさすがのスタジオミュージシャン出身で、ジャズを思わせる速弾きフレージングや振幅の大きいチョーキング・ビブラートが好きです。ちなみに彼ら得意のバラードでは4thの「I Won't Hold You Back」が想い出のつまった曲として欠かせません。