2023-03-08

Phoenix / Lakecia Benjamin

 

ジャケット写真のインパクトでつい再生ボタンを押した、Lakecia Benjamin(レイクシアorラケシア・ベンジャミン)の今年2023年作。ニューヨークのサックス奏者で、スティーヴィー・ワンダーやアリシア・キーズ、ミッシー・エリオットなどと共演しているそう。

サウンド・メイキングはさすがに若い才能らしく軽々とジャンルを超えてきます。かといって元気を売りにするのではなく堂々としたベテラン感のある演奏を聴かせてくれます。10.Trane という曲があるようにジョン・コルトレーンの影響を全般に感じることができるのも楽しいところ。

新たな才能を感じさせる 3.Phoenix (feat. Georgia Anne Muldrow) 、有名人客演による 4.Mercy (feat. Dianne Reeves) と 5.Jubilation (feat. Patrice Rushen) あたりがオススメ。そしてなんと今月3月2日に亡くなったウェイン・ショーターの声が 11.Supernova に入っているではないか!(もしかして最後の録音?)


2023-03-07

Estrangeiro / Caetano Veloso

 

Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)はブラジル出身の国際的なミュージシャン。このアルバムは共同プロデューサーのArto Lindsayから知りました。なるほど全体にAmbitious Loversらしさが漂っています。ここから僕のブラジル音楽の旅が始まりました。

カエターノの甘美で時にスパイシーな歌声に完全に魅せられてしまい、この作品以降ずっと聴いています。もちろんライヴも観に行きましたが、ボサノヴァやサンバといったブラジル音楽の美味しいところを余すことなく味わえるだけでなく、多彩な音楽と演出に彼の芸術性が溢れていてずっと浸っていたい気分にさせられました。

このアルバムで最も聴いたのが、5.Jasper でちょっとゾクッとくるようなメロディにArtoの無調整ギターが絡む大好きな曲。1.O Estrangeiro のワクワク感や 3.Os Outros Romanticos のArtoギターの暴れっぷりも楽しい。そして 4.Branquinhaの甘美なボサノヴァに浸ってみてください。


2023-03-06

株主というステークホルダーとは?

 

起業するときは自分一人もしくは複数の発起人と出資してビジョンに向かって船出します。もっと資金が必要になった場合の資金調達方法のひとつとして第三者による出資があります。つまり自分たち以外の株主が増えることになります。

思い描くビジョンを実現するために経営権(議決権株式比率)をどう維持していくかは経営者の重要な課題です。そしてリスクをとって出資してくれる株主は、社長にとって他の3つのステークホルダー同様に大事なパートナーとなります。

たとえばその株主が事業会社であれば、互いの事業にとって中長期的にどんなメリットがあるのか、途中のゴールをどこに置くのか、経営のモニタリングはどのようにするか、役員はどう配置するのか、など明文化して共有しておく必要があります。そのあと状況変化によっていろいろありますが...。

株主が社長自身のみという場合も多いでしょう。自分の経営をどう評価していくか客観的になるのはなかなか難しいことです。たとえば知人の社長に数値目標や項目を宣言しておいて、時期が来たら忌憚なく評価してもらうというのはいかがでしょう。ビジョンのためにも少し厳し目な意見をもらったほうがのちのちいいかもしれません。

2023-03-03

幕張メッセ会場にて

 

MOBACというイベントの幕張メッセ会場にて。
天井の高さや場内アナウンスのエコー、来場者のザワザワを感じることができます。
野外ではなく室内の録音もちょっと面白かったなと。

録音機材レコーダーはKORG MR-2 内蔵マイクにて収録
セッティングはMic Sens HIGH、それ以外は全部Off
ファイル形式はWAV 24bit 192kHz ※SoundCloudにてダウンロード可


2023-03-02

The Seeds of Love / Tears for Fears

 

Tears for Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)1989年のアルバム。ビートルズを想起させる美しいメロディに始まり、豪華で緻密な音作りと曲の構成で圧倒されました。彼ららしいちょっとひねりのあるブリティッシュ・ロックも健在で聴くのが楽しい。

このアルバムが好きな理由のひとつが、Oleta Adams(オリータ・アダムス)が参加していること。ソウルフルで深い味わいの彼女の歌声が気に入ってその後のソロアルバムも購入してよく聴きました。

てなわけでオススメは、1.Woman In Chains 〜 2.Bad Man's Song 、そして大ヒットした 3.Sowing the Seeds of Love まで一気に聴けます。静かに始まる 6.Swords and Knives も独特なメロディと展開を楽しめます。プロってのは本当にすごい曲作りをするもんだなあと思いました。 


2023-03-01

社員を雇うってのは…やっぱり大変

 

人を雇用するのは本当に大変なことです。ビジョンに向けて商売の規模が大きくなっていくと、いままでは顧客と取引先を気にしていればよかったのですが、そこに社員というステークホルダーが加わることになります。そりゃ、顧客と取引先と同じくらい大事にしないといけないわけです。

最初が肝心ですからまずは採用。雇用契約、社会保険、各種規程、給与支払とどれもマストです。ビジョンの共有、One On Oneミーティング、評価制度、報酬への反映、能力開発に加えて働き方改善、オンラインを含めた職場環境整備。ほかにやってくれる人がいなければ全部社長の仕事です。

それでも雇用するのだから、社長もかなりの覚悟です。一緒に働くことを決めた社員の方々もビジョンを理解してどうにかしてステークホルダーを満足させて、できれば一緒に働く仲間を増やしていこうとしてほしい。

そんなことあたりめぇよ。でもつい「誰かがやってくれるはず」って社長も社員も思いがち。用意されていて当然ではなく、ひとつひとつ作っていくものなんですね。人数が数人のときと20人くらいのとき、50人を超えるときではそれぞれ動き方が違います。人の成長と会社の成長は連動していくものです。

2023-02-28

Unalome / Buster Williams

 

ニューヨークにあるジャズクラブ「スモーク」はSmoke Sessions Recordというライヴ音源シリーズをリリースしています。Facebookでもライヴ配信したりして積極的にジャズアーティストをプロモーションしています。

何より音質が良くて「ああ、こんな音でライヴ録音できたらなあ」と思います。マイクは各楽器をリアルにとらえて生々しく、バランスも素晴らしい。演奏が白熱してくるとジャズクラブさながらの熱気を伝えてきます。このシリーズの音源はすべてオススメです。

Buster Williams(バスター・ウイリアムス)はもう80歳にもなる伝説のベーシスト。ハービー・ハンコックやケニー・バロン、マイルス・デイヴィスとも共演しています。この新作ライヴでも独特の黒ナイロン巻きスチール弦のタッチと沈み込む低音を聴くことができます。オススメは名曲 2.Estate でしっとり女性Vo.を聴かせて、6.42nd Street で不思議なコード感に酔い、7. I've Got the World on a String で小粋で元気がでる曲に乗ってみる...。自宅でジャズクラブ気分が味わえます。